トヨタ高級モデル比較!? ハリアーとアルファードの客層に見る違いとは
くるまのニュース / 2020年10月12日 14時10分
昨今の新車市場では、「高級感」がトレンドとなっている傾向があります。例えば、トヨタの高級ミニバン「アルファード」や高級SUV「ハリアー」は国産車のなかでは高価格帯にも関わらず、ライバル勢以上に販売台数を伸ばしているのです。では、この2台に見るユーザー層にはどのような違いがあるのでしょうか。
■最大の違いは法人利用、重役用車はセダンからミニバンへ
トヨタは、国内市場でさまざまなボディタイプ、パワートレイン、価格帯のモデルをラインナップしています。昨今では、SUVやミニバンの人気が続いていますが、そのなかでも販売好調なモデルといえば、「アルファード」と「ハリアー」です。
ボディタイプが異なるものの、それぞれ高級SUVと高級ミニバンとして認知されていますが、実際のユーザー層にはどのような特徴があるのでしょうか。
2020年9月の新車販売台数ランキングでは、アルファードが4位(1万436台)、ハリアーが5位(8979台)となっており、どちらもトップ10入りするほど売れ行きは好調です。
現行アルファードは、2015年に「大空間高級サルーン」をコンセプトに登場した3代目です。
2017年にはマイナーチェンジがおこなわれ、エクステリアの意匠とインテリアの加飾が一部変更されました。
大きく5つのグレードが展開され、2WDではガソリン車のみ、4WD車ではガソリン車とハイブリッド車となるほか、7人乗りと8人乗り(X・ガソリン車のS)モデルがあります。
新車価格(消費税込、以下同様)は、ガソリン車が352万円から761万9000円、ハイブリッド車が454万7000円から775万2000円となっています。
一方の現行ハリアーは、2020年6月にフルモデルチェンジされたばかりの4代目で、現行RAV4と共通の「GA-Kプラットフォーム」を採用し、クーペのようなフォルムが特徴です。
大きく3つのグレードが展開され、2WDと4WDともにガソリン車とハイブリッド車を設定。新車価格はガソリン車が299万円から443万円、ハイブリッド車が358万円から504万円となっています。
では、両車のユーザー層にはどんな違いがあるのでしょうか。首都圏のトヨタ販売店スタッフは以下のように話します。
「大きな違いとしては、ハリアーは個人利用が大半な一方、アルファードは法人利用も多いのが特徴で、決算期では、販売の3割から4割ほどを占めることもあります。
また、最近見かけるのが重役用の社用車を『クラウン』からアルファードに乗り換えるというケースです。
アルファードの方が、室内の広さや装備で勝っている部分があるほか、クラウンでは嫌味があるがアルファードなら、という世間体の事情もあるようです」
※ ※ ※
同じ高級志向でも、自分が運転するか他人に運転してもらうか、という違いがあるようです。
また、かつては重役用のクルマといえば高級セダンのクラウンが一般的でしたが、最近ではアルファードに代表される高級ミニバンを採用する企業も増えているようです。
■個人利用では、年齢層や地域に差
アルファードとハリアーのユーザー層は法人利用という点で大きく分かれましたが、個人利用ではどんな差があるのでしょうか。
前出とは別のトヨタ販売店スタッフは以下のように話します。
「都心に近いか郊外かなど地域によって差があります。
より都心部にお住まいの人は、少人数で利用することが多く取り回しやすいハリアー。少し離れると、戸建てで大人数乗車に向いているアルファード、といった印象です。
また、若干ではありますが年齢層に差があるように感じます。アルファードは20代から50代、ハリアーは40代から60代といった印象です。
アルファードの方がエントリーモデルからハイグレードまで価格差が大きいため、広い年齢層をカバーできているのではないでしょうか」
新型「ハリアー」と先代となる旧型「ハリアー」。そのデザイン性は一目瞭然で刷新されている
両車のボディサイズでは、アルファードは全長4945mm-4950mm×全幅1850mm×全高1935mm-1950mm、ハリアーは全長4740mm×全幅1855mm×全高1660mmとなっています。
全幅こそ同等ですが、長さと高さに差があるため、道が狭く立体駐車場も多い都心部では取り回しに差が生じるでしょう。
また、グレード間の価格帯では、アルファードは352万円から775万2000円と400万円以上の価格差があるのに対し、ハリアーは299万円から504万円と約200万円ほどの価格差に収まっています。
価格による選択肢の広さという点で、購入する年齢層でも差がみられるようです。
※ ※ ※
トヨタが誇る売れ筋高級志向車のアルファードとハリアーは、法人利用や年齢層、地域に差があるようでした。
しかし、どちらも「今アツい」車種であることに変わりありません。2020年9月の販売台数では、アルファードは前年比160%、ハリアーは230.8%となっています。
また、今後もアルファードは年末の決算期が、ハリアーはモデルチェンジで長期の納期待ちが解消しはじめ年末需要が増えるタイミングです。
両車は、このままトップ10圏内を維持することができるのでしょうか。今後の動向に注目です。
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