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【女子目線試乗】意外と乗れちゃうBMW「X6M」の魅力はマッサージとパワーにあり!

くるまのニュース / 2020年10月10日 19時10分

モータースポーツの世界に割とドップリハマってしまった女子ライダー&ドライバー、小鳥遊レイラちゃんの女子目線インプレッション。VAGUE初登場となる今回は、BMW「X6M コンペティション」を試乗レポート。お気に入りの装備は見つかったのでしょうか?

■身長160cmの女子を包み込んでくれる「X6M」の魅力って、なに?

 BMW「X6M コンペティション」の最初の印象はというと、分かっていたことですが……おおおっきいッ!

 160cmの私が隣に立ってみると、縮尺がおかしくなります(笑)。このサイズのクルマで住宅地を抜けるのは、ちょっと不安かなと思っていましたが、実際に運転してみると良く曲がるので、思った方向に行かない〜! なんてことはなく、心配していたほど大きさに困ることはありませんでした。

 ステアリングも滑らかに軽く操作できるので(車重2.4tで四駆なのに!)、これなら女性でもすごく扱いやすいと思います。でもボディが大きいことには変わりありませんから、狭い路地ではうっかり当てたりこすったりしないかと、さすがにヒヤヒヤ感は拭い切れません。

 それでも少し広い通り出て、X6Mのサイズ感にも慣れてくると、予想していたよりも案外楽に運転できるようになってきました。前々からSUVを買うなら大きい方が良いなと思っていたので、その気持ちにも拍車がかかってきたー! 次第です、まだ全然距離を走っていないので断言はできませんけど(笑)。

 さて、X6Mの車内はとってもラグジュアリー。内装の至るところに本革やアルカンターラが使われていて、見た目にも良いし、触っても気持ちいい! ステアリングも革張りで太さもちょうど良く、握った感じの質感がとても良いんです。

 そしてBMWのハイグレードクラスに乗るといつも思うことですが、実はいろんな機能や快適装備が多くて使いこなせなーい(汗)。ですので、とくに気に入ったふたつを紹介します。

●女子的嬉しい機能はこれ!

 まずは「マッサージ機能」。これはとにかくすっごいです! 温泉とかによくあるマッサージチェアみたいにゴリゴリゴリって激しい感じではなく、優しくソフトタッチで背中とか腰とかお尻をほぐしてくれるので、長時間運転していても快適です。

 むしろ私なら、マッサージのためだけに「あ、ちょっとX6Mに乗ろ~」ってなるかもしれません。

 もうひとつは「シートベンチレーション」です。いうなれば、シートヒーターの逆バージョン。冬の時期は必ずシートヒーターをONにする私にとって、これはまさしく革命的機能。

 クルマのエアコンって送風口が近いので、どうしたって風が直撃しちゃって苦手な女性の方も多いのではないでしょうか、お肌も乾燥しますし。なのですが、これなら夏でも優しく座面から体を冷やしてくれます。このシートベンチレーション、素敵すぎます!

●女の子だって走りたいモードあるんです

 そろそろ、インプレッションです。街中を走る分には、625spの凄くパワーのあるクルマという印象はありません。ですが高速道路に進路を変え、料金所を抜けてアクセルを踏み込むと「アッ、いい〜!」と声に出てしまうくらい、とても気持ちいい加速をしてくれます。

 そのパワーの出方も強い反動を与えないようにコントロールしてくれている感じで、加減速も滑らかで扱いやすいです。ちなみにこのときは「コンフォートモード」でした。「スポーツモード」の走りについては、この後ワインディングで試しています。

 高速道路で一番実感したのは、直進安定性の高さです。自分で小刻みにステアリングを微調整することがとても少ないので、長距離でもストレスがありません。前のクルマに合わせた速度調整に加えレーンキープもしてくれるアダプティブ・クルーズ・コントロールをONにすれば更に快適。ちょこちょこカーブもある小田原厚木道路を走りましたが、正確にアシストしてくれました。

 さて、X6M試乗の最終ステージはターンパイクです。序盤から始まる急な上り坂を、下から押し出されるような強いトルク感で、とても2.4トンあるとは思えないほどの力強さで駆け上がっていきます。

 他のSUVだと急坂でパワー不足を感じることもあるでしょうが、X6Mはグイグイ走れちゃいます。「スポーツモード」にするとなおのことレスポンスがよくなって、排気音にも迫力が出て激しさが増します。

 高速道路をゆったり流すのも良かったのですが、これだけパワーがあるとターンパイクのような道を攻める、というよりは力強く駆け抜ける感じがとても楽しいです。これは、SUVの新たな楽しみを発見! といえるでしょう。

 X6Mコンペティションのお値段は1899万円(消費税込)で、今回の試乗車はオプション諸々が付いて総額なんと2081万円ナリ。自分史上もっとも高額なSUVでした。

 女の子としてはこんなクルマでサラリと迎えに来てもらったら、気分はもうお姫様ですよね。私も出来たら姫待遇的に迎えに来て欲しい方だけど……、X6Mに走りの楽しさを知ってしまったので、やっぱりステアリングを握りたい! ということで、買ってくれる王子様募集中です!

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