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ハイエースやSクラスはコインPがNG!? 寸法や地上高で苦戦も シビアな条件とは

くるまのニュース / 2020年10月15日 10時40分

大きなボディサイズのクルマでは、コインパーキングを探すのにも一苦労です。平置きのコインパーキングであれば、ある程度のクルマであれば駐車可能なようにも思えますが、実はボディサイズや最低地上高に細かな制限が設けられているのです。

■平置きのコインパーキングでもサイズ制限がある?

 機械式の立体駐車場は、最低地上高や車幅がオーバーすると駐車できないのは有名ですが、平置きのコインパーキングでも同様のサイズ制限がされている場合もあります。では、平置きのコインパーキングで駐車できないのはどんなクルマなのでしょうか。

 コインパーキングは、基本的に一定時間で決められた料金を支払うと駐車可能な施設で、場所によって利用できるクルマの条件が細かく決められていることがほとんどです。

 イメージしやすいのは、駅前やホテルの地下で多く見つかる機械式の立体駐車場です。既定の溝にタイヤの両輪を納める必要があるほか高さの制限内もあり、車庫内にすっぽりとクルマを納めないと駐車できません。

 また、全国でパーキングサービスを展開する「タイムズ」では、駐車場の種類ごとに駐車できる車両のサイズ制限を実施。

 平置きに設置する駐車場の場合では、「車体全長3.3.以上5.0m以下」「車両全幅1.4m以上1.9m以下」「最高車両高1.2m以上2.1m以下」「最低地上高15cm以上」「車両総重量2.5t以下」と設定されています。

 また、サイズ制限をクリアしたとしても、最低地上高が高すぎたり車両高が変化するクルマや、エアロパーツ装着車両などは、ロック板との接触により入出庫障害を起こすおそれのあるため、駐車を制限しているケースもあります。

 では、ボディサイズにおいて注意する際は、長さ・幅・高さのどれを重要視すべきなのでしょうか。

 もっとも気を付けるべきなのは「全幅」です。最近ではSUVブームもあり国産車であっても大型化している傾向です。全長と全高は規定内でも、全幅がサイズオーバーとなってしまうクルマは珍しくありません。

 例えば、トヨタ「ランドクルーザー」をタイムズの規定にあてはめると、全長は4950mmとギリギリ規定内ですが、全幅は1980mmと規定を大幅にオーバーしています。車両重量も3.13tと、規定の2.5tを上回る重量です。

 輸入車ではそのサイズ感は一回り大きく、ボルボのミドルサイズSUV「XC60」の全幅は1900mm-1915mm、メルセデス・ベンツ「Gクラス」も全幅は1930mmとサイズオーバーで駐車することができません。

 また、次に気を付けたい「全長」ですが、こちらはトランクが独立しているセダンがオーバーする可能性が高くなります。

 例えば、レクサス「LS」は全長5235mm×全幅1900mと、サイズオーバーです。輸入車でも、メルセデス・ベンツ「Sクラス」は、全長5155mm×全幅1915mmと、全長と全幅の両方でNGです。

 LSのひとつ下のクラスとなる「ES」は全長4975mm×全幅1865mmと規定内です。また、「Sクラス」でのひとつ下のクラスとなる「Eクラス」の全長は4940mm×全幅1850mmと、ギリギリ収まるサイズとなりますが、セダンの場合、最低地上高の条件にひっかかることがある点には注意が必要です。

 車検を通過するには最低地上高90mm以上が基準ですが、前述のコインパーキングでの最低地上高は150mm以上であることが求められています。

 一方で、セダンの最低地上高は130mm-140mmであることが一般的です。底面に傷をつけないためにも、フラップ板がせりあがるタイプの駐車場は使わないほうが良いでしょう。

 ちなみに、ミニバンでは全高に注意が必要です。国産ミニバンで最大級のトヨタ「アルファード」では、全高1950mmと規定範囲内ですが、ハイエースのハイルーフになると全高2240mm-2285mmとオーバーしてしまいます。

■サイズがクリアでも起こりうる駐車場トラブルとは?

 車両の条件を満たしていてもフラップ板自体のトラブルが起こることがあります。

 例えば、「フラップ板が下がらない」「下がったことを確認せずにクルマを走らせて傷つけた」といったトラブルのほか、ミニバンのスライドドアも開閉時にフラップ板とぶつかる可能性があります。

 また、小さければ何でも良いというわけではありません。規約より小さいクルマを停めてしまうと、センサーが反応しない可能性があります。地上高の基準よりクルマが高すぎるとフラップ板が届かず、こちらもセンサーが反応しません。

 クルマにエアロパーツがついている場合は、フラップ板が当たって損傷することも考えられます。運営会社によっては「エアロパーツを破損しても補償しかねる」とあらかじめ看板に書かれていることもあり、とくに注意が必要です。

 コインパーキングでフラップ板との接触事故が起きた場合は裁判でコインパーキング側を訴えることはできますが、立証する責任は訴える側にあります。

 注意書きを見ていなかったといった過失がドライバーにあれば過失相殺され、損害賠償を請求するのは非常に困難です。

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 これは、利用予定のコインパーキングの利用規約を細かく確認しておくか、あるいはフラップ板がない「ロックレス」の駐車場を使うことで未然にトラブルを防ぐことができます。

 例えば、「ロックレスコインパーキング」では駐車マスのセンサーで車両を認識、カメラで車両のナンバーを記録するためフラップ板が必要ありません。ロック装置がないことでクルマに傷をつける心配がなく、運転技術に自信がない人も駐車しやすいのが特徴です。

 また、フラップ板装置の故障で発車ができない事態に陥ることもありません。高性能の防犯カメラを設置していることで、防犯性能も従来の駐車場を上回っています。

※ ※ ※

 立体駐車場は車幅、全高に細かい規定が定められているほか、平置きの駐車場でも立体と同様の規約が定められていることがあります。

 フラップ板との接触でクルマを傷つけないようにするためにも、駐車前にはパーキングの規約を確認しておくことをおすすめします。

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