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マツダ「MX-30」が革新的! なぜMX? ほかのSUVにはない魅力とは

くるまのニュース / 2020年10月17日 14時10分

日本ではマイルドハイブリッド仕様が先行して発売されたマツダの新型SUV「MX-30」は、ほかのSUVにはない特徴的な魅力を備えています。どのような特徴を持ったモデルなのでしょうか。

■観音開きドアの仕組みは面白いけどちょっと不便!?

 マツダは新型コンパクトSUV「MX-30」のマイルドハイブリッド仕様を2020年10月8日に発売しました。

 マツダのSUVといえば、「CX-3」「CX-30」「CX-5」「CX-8」と、「CX」を冠したモデルが主流でしたが、今回登場した新型MX-30とは、それらのSUVとはどこが違うのでしょうか。

「MX」とは、マツダの挑戦的なモデルに付けられる名称だとされており、海外で「MX-5」として販売されている「ロードスター」は、2シーターオープンカーという革新的なモデルに挑戦したクルマという意味が込められています。

 これまでにも「MX」がついたコンセプトカーなどが登場しており、新たな価値を創造するクルマにMXと名付けているといいます。

 新型MX-30は、国内ではマイルドハイブリッド仕様の発売を皮切りに、2021年1月にはマツダ初のEV仕様、さらに、ロータリーエンジンを発電機として活用したレンジエクステンダー仕様を2022年以降に投入する予定とし、マルチソリューションをリードする革新的なSUVとして期待されています。

「フリースタイルドア」と呼ばれるドアも革新的です。センターピラーをドアに内蔵して、大きな開口部を実現しているモデルといえば、ダイハツ「タント」とホンダ「N-VAN」がありますが、いずれもスライドドアを装備したトールワゴンタイプのモデルです。

 新型MX-30の場合はSUVで観音開き式を採用しているところが特徴的で、マツダではスポーツクーペの「RX-8」に観音開きドアを採用していましたが、今回久しぶりに復活しました。

 RX-8の観音開きドアは後席へのアクセスがしづらいという難点があったのですが、新型MX-30は前席用のシートベルトをリアドアに組み込むことで、後席へのアクセスを改善。

 後席のチャイルドシートに子供を乗せたり、後席に荷物を置くなど、さまざまな使い方に対応ができるドアに仕上げました。

 ただし、やはり不便な点もあります。ドアを開けるときはフロントドア→リアドアの順、閉めるときはリアドア→フロントドアの順で閉めないといけません。

 そのため後席の乗員は、リアドアを自分で閉められてもフロントドアは閉められず、また、下車時にドアを開けようとしても、フロントドアを先に開けないとリアドアが開けられないため、誰かの手を借りて外からドアを開けてもらうことになります。

 後席の乗員にとっては不便に感じるシーンもあるかもしれませんが、大開口の観音開きドアという昨今あまりない仕掛けは創造的です。

 開放感のある室内空間が広がるのはもちろんですが、ドアの仕組みがとても良く出来ているため、何度も開け閉めしたくなってしまい、不便さも楽しめるような魅力があるといえます。

 なお、通常のクルマには「チャイルドロック」が備わり、子供が内側から後席ドアやスライドドアを開けられないようにしていますが、新型MX-30では前述のように後席の乗員がドアを開けられない仕様になっているため、チャイルドロックは不要とされました。

■控え目なグリルで「子犬」みたいな可愛らしさを演出

 マツダは2012年の「CX-5」から、新世代商品群としてさまざまなモデルを投入してきました。それらのモデルではデザインの統一が図られ、「魂動デザイン」と呼ばれるコンセプトを採用しています。

マツダ新型「MX-30」(マイルドハイブリッド仕様)マツダ新型「MX-30」(マイルドハイブリッド仕様)

 また、マツダに限らず、最近のクルマは大きなグリルを装着したダイナミックなフロントフェイスとするものが多く存在するなか、MX-30では魂動デザインの新たな解釈として控えめなフロントグリルを装着。

 ヒョウやチーターのような獰猛なネコ科の動物をイメージしたほかのCX系のSUVとは異なり、MX-30は子犬のような可愛らしい表情を見せています。

 さらに、最近のマツダ車では、フロントグリル中央に配置されたマツダエンブレムのなかにセンサー類を組み込んでいますが、MX-30ではバンパー下部にセンサー類を配置。

 マツダエンブレムはシンプルなデザインになっていますが、大きさ自体はほかのどのモデルよりも大きく、小ぶりなフロントグリルを引き立てました。

 また、マツダ車では、ソウルレッドやマシーングレー、ポリメタルグレーなど、塗装色の美しさでボディラインを引き立てる独自のカラーを採用していますが、MX-30ではモノトーンのほかに、ルーフとDピラー、ボディを3色で塗り分ける、3トーンカラー(フレームドトップ)が用意されています。

 加えて、Dピラーにメッキパーツを装着。メッキ部には「MAZDA」の文字が刻まれていますが、文字の間隔をバランスよく配置したスタイリッシュなデザインで、個性的な3トーンカラーと相まって、新型MX-30のオシャレな雰囲気を際立たせました。

 新型MX-30の内装は、心が整えられ、自然体でいられる空間を目指したといいます。ソファのようなクロス素材を用いたシートが好印象で、まるでリビングでくつろいでいるような気持にさせてくれます。

 またインテリアには、環境に配慮した自然由来の素材がふんだんに使用されているのですが、なかでも面白いのはコルクが使われていることです。

 センターコンソールやドアハンドルの内側など、車内のさまざまなところにコルクが配置され、優しい印象を受けます。

 これはマツダの歴史が「東洋コルク工業」からはじまったことも関係しており、さらに樹木を伐採しなくても採取可能なコルクは、温かみのある内装を演出する素材としてうってつけなのではないでしょうか。

※ ※ ※

 マツダは複数のSUVをラインナップするなかで、新型MX-30はCX-30とボディサイズもほぼ同等です。ユーザー層がかぶってしまうのではないかと思われますが、細部を見ていくとクルマとしての個性は別物だということがわかります。

 すでに新型MX-30のEVモデルが発売された欧州では、5200台以上の受注があるなど好調な販売を見せています。

 前述のように、国内ではマイルドハイブリッド仕様が先行して発売された新型MX-30ですが、挑戦を続けるMXシリーズとして、ライバルひしめくSUVカテゴリのなかでどのように存在感を示すのかが注目されます。

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