トヨタ「タンク」消滅 「告知無しはユーザーに失礼!?」 オーナーからは困惑の声も
くるまのニュース / 2020年10月19日 11時10分
2020年9月に、トヨタのコンパクトカー「タンク」が廃止され、兄弟車である「ルーミー」に統合されました。新規オーナーから戸惑いの声もあるなか、既存オーナーの心境はどうなっているのでしょうか。
■アナウンス無しの廃止に「失礼」との声も
突如として、トヨタ「タンク」が廃止され、兄弟車である「ルーミー」に統合されました。
新規オーナーから戸惑いの声もあるなか、既存オーナーの心境はどうなっているのでしょうか。
2020年9月15日、トヨタのコンパクトワゴン「ルーミー」にマイナーチェンジが施されたのと同時に、兄弟車である「タンク」が消滅。現在では、ルーミーの1グレードの外観デザインにタンクの面影を見ることが出来ます。
今回の車種統合は、以前からトヨタが示していた「今後の車種を半減するために車種整理をおこなう」という方針や、2020年5月から開始されたトヨタの全販売店での全車種併売化が関係しています。
タンクは、2020年4月から9月の新車販売台数ランキングにおいて、18位(1万6136台)にランクインするほどの人気車種です。
人気モデルが突然廃止されたことについて、首都圏のトヨタ販売店スタッフによれば、女性ユーザーを中心にいくつかの問い合わせがあったとのことです。
その内容は、突然廃止されたことへの驚きや、今後の購入についてが中心のようでした。それに対し、タンクのデザインはグレードとして残っていることを伝えると、「ひとつになってわかりやすくなった」という反応があったと話しています。
では、車種統合に対してはポジティブな声があったものの、すでにタンクに乗る既存ユーザーからは、どのような反響があったのでしょうか。
前出とは別のトヨタ販売店スタッフは以下のように話します。
「この約1か月、タンクを所有するお客さまからあった問い合わせは、今後のサポートについてがほとんどです。
タンクユーザーはファミリー層が多いですが、奥様やお子様からの連絡が多い印象でした。これまで通りサービスをおこなう旨を伝えると、皆様安心されています。
また、問い合わせ頂いた人の多くは、SNSなどネット上で話題になったことで初めて廃止されたことを知ったと話していました。
今後も車種統合があるとするなら、事前の公式アナウンスがあったほうがお客さまは安心すると思うのですが、なかなか難しいのが現状です」
※ ※ ※
今回の車種統合は、ルーミーのマイナーチェンジとしておこなわれました。メーカー公式では、タンクを廃止することをアナウンスしておらず、間接的に情報を得たユーザーがほとんどのようです。
それが原因となり、別の販売店スタッフによれば、突然の廃止にあわやクレームへと発展しうる例もあったといいます。
サポートなどのサービスは今後も継続することを伝えても、「失礼だ」の一点張りでかなり怒り心頭だったと話しています。
トヨタではほかにも、コンパクトカーの「ポルテ/スペイド」、セダンの「プレミオ/アリオン」、ミドルサイズミニバンの「ノア/ヴォクシー/エスクァイア」、ラージサイズミニバンの「アルファード/ヴェルファイア」といった兄弟車において車種統合の噂が流れています。
今後の「車種整理」は、新規顧客への説明だけでなく既存オーナーへのサポートも、重要な課題となるでしょう。
■ノアヴォク、アルヴェルはどれが残るのか。
今回のタンク廃止により、ほかの兄弟車オーナーからもいくつかの問い合わせがあったようです。
前出とは別のトヨタ販売店スタッフは以下のように話します。
「5ナンバーミニバンの3兄弟は、ノアへの統合が有力といわれています。
各メディアでも報道されていますが、先日それを見たヴォクシーオーナーから、『なぜヴォクシーのほうが売れているのにノアなのか』という問い合わせがありました。
また、メーカー側の判断であるため統合について詳細な説明は難しいと伝えると、『今すぐ売りに行く』といい残し、電話を切られてしまいました。
その後、その人がどうされたのかはわかりませんが、自分のクルマが消滅してしまうことの悲しさは理解できるため、何もいえませんでした」
ノア3兄弟それぞれの格差があるなか…残るのはどの車種?(左:ヴォクシー、中:ノア、右:エスクァイア)
5ナンバーミニバンの3兄弟は、2020年5月の全車種併売開始のタイミングで、ヴォクシーとエスクァイアで一部グレードが廃止されました。これにより、ノアへの統合が濃厚と見られています。
しかし、売れ行きではヴォクシーがトップです。2020年上半期(1月から6月)の新車販売台数ランキングを見ても、5ナンバーミニバン3兄弟で最も上位にランクインしているのは、ヴォクシーの13位(3万3818台)に次いで、ノアが16位(2万647台)、エスクァイアが23位(1万6095台)となっています。
販売台数という「結果」を出しているにも関わらず廃止の噂が流れていることは、既存ユーザーが納得できない理由としては妥当でしょう。
また、販売店によればトヨタの高級ミニバンとなるアルファード/ヴェルファイアについても問合せが来ているようです。
「ヴェルファイアを検討している数名のお客さまからも、今後の展開について問合せを頂いています。アルファードのほうが販売台数が多いため、ヴェルファイアが廃止されるという見方が強いため、いつまでヴェルファイアが販売されるのか、という部分に関心があるようです」(都内の販売店)
※ ※ ※
タンク同様に、廃止された車種はデザインを残したままグレードの一部となることが予想されています。
しかし、クルマのアイデンティティである「名前」が失われることに、既存ユーザーにとってはショックを隠しきれないようです。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
トヨタ新型「“4人乗り”ヴェルファイア」まもなく登場!? 贅沢すぎる「豪華内装」に熱視線! 最上級「スペーシャスラウンジ」発売はいつ?
くるまのニュース / 2024年7月31日 17時10分
-
2000万円超えのトヨタ「斬新クラウン“ミニバン”」が凄い!? 王冠フェイス×豪華内装で存在感ヤバい… 異例なモデルとは
くるまのニュース / 2024年7月30日 7時10分
-
「高級ミニバン」の代名詞! トヨタ「アルファード」何がスゴイ? あっさり「ライバル勢」を超えた理由とは
くるまのニュース / 2024年7月29日 10時10分
-
トヨタ「ノア」よりも「めちゃ人気」!? 精悍顔が“超スゴイ”と話題に! 海外で支持される「ミドルクラスミニバン」とは
くるまのニュース / 2024年7月15日 20時10分
-
約2500万円のトヨタ「アルファード」が売れてる!? 「クラウンミニバン」も設定!? 競合多い「高級ミニバン」 中国の現状は?
くるまのニュース / 2024年7月15日 7時40分
ランキング
-
1食べるのをやめたら40歳から老け顔脱出できた!美容のプロが教える「避けるべき食べ物」3選
女子SPA! / 2024年8月5日 15時46分
-
2「侵入犯罪が増加」留守宅を守る5つのポイント 防犯性の高いマンション・高層階も油断は大敵
東洋経済オンライン / 2024年8月5日 12時0分
-
3なぜ?株主優待廃止を発表した4社 それぞれの理由を比較
MONEYPLUS / 2024年8月5日 7時30分
-
4やってはいけないお米の保存方法とは? 正しい保存場所や賞味期限を詳しく解説!
オールアバウト / 2024年8月3日 20時45分
-
5「上司が怖い」と思うときランキング、上位は? - 対処法1位は「できるだけ関わらない」
マイナビニュース / 2024年8月5日 9時18分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください