5ドアのスズキ新型「ジムニーロング」ついに発売へ!? 日本導入は2021年末か
くるまのニュース / 2020年10月21日 7時10分
2018年7月に日本で発売されたスズキ「ジムニー/ジムニーシエラ」ですが、現在でも納車まで約1年待ちといわれています。そんななか、かねてから噂されているジムニーシエラの5ドアモデルが2021年末に日本導入の可能性が高まってきました。果たしてその真相はどうなっているのでしょうか。
■2019年の東京モーターショー時には日本導入が決まっていた!?
かねてから噂されているスズキ「ジムニーシエラ」の5ドアモデルの日本導入の話題。ついに日本導入決定の情報をキャッチしました。果たして、その発売時期はいつ頃になるのでしょうか。
以前に、2019年に開催された東京モーターショーで、ジムニーシエラの5ドアモデル(ロング)がお披露目されるかもしれないという話題がありました。
しかし、東京モーターショー2019ではジムニーシエラ5ドアは発表されませんでしたが、最近になってある情報を入手。
それは、スズキは東京モーターショー2019においてジムニーシエラ5ドアを発表する予定だったというのです。
スズキの情報に通じているジムニー業界関係者は、次のように語ります。
「かなり上のポストの人から、『ジムニーシエラ5ドアの日本発売が決まった』という話を聞きました。
この時点で、すでに日本のスズキとインドのマルチスズキが合弁で作ったハサンプールの工場が完成していたので、やはり日本用の生産ラインもあるのかと思いました」
ちなみにこの関係者によれば、2020年度初頭からジムニーシエラ5ドア用のラダーフレームをハサンプール工場で生産を開始する予定になっていたということです。
しかし、コロナ禍により生産は当然中止となり、現在もラインは動いていない模様です。
マルチスズキは、かつてSJ413という先々代ジムニーをロングホイールベース化してモデルを生産してきました。
いわゆる「ジプシー」と呼ばれるモデルで、主に警察や軍が使用していたことで知られています。
SJ413は基本設計が約40年と古いため、すでにインドの陸軍はジムニーシエラ5ドアを大量に発注しているといいます。
早ければ、2021年からデリバリーを始める予定でしたが、どうも2022年にずれ込むのではないかという見方が有力です。
話は日本導入に戻りますが、スズキが日本導入を発表できない理由があります。
それは日本向けモデルの納車の大幅な遅れです。ジムニー、ジムニーシエラの納車がままならない現状において、新バリエーションの発表がひんしゅくを買うことは容易に想像できます。
しかし、前述の通りスズキは東京モーターショー2019の会場において、ジムニーシエラ5ドアの発表を準備していたのではないかという、別の証言もあります。
スズキに太いパイプを持つ業界関係者から、「今年に入ってから湖西工場内においてジムニーシエラ5ドアを見た」という話が飛び出しました。
その関係者の話によれば、ジムニーやジムニーシエラの生産ラインの脇に、シエラの5ドアモデルが数台置かれていたといいます。
試作車なのか、それともモックだったのかは分からなかったようですが、きれいに塗装もされていて、今にも走り出しそうな感じに見えたということです。
その車両が何のために造られたのか、目的は不明です。しかし、この車両が目撃されたのが2020年の前半だったことを考えれば、東京モーターショー2019に参考出品するための展示車両だったということも十分に考えられます。
■シエラ5ドアはいつ出るのか? 日本と海外での最新ジムニー事情
海外メディアにおいては、ジムニーシエラ5ドアの予想記事やCGがすでに出回っていますが、日本導入は懐疑的な見方も少なくありませんでした。
しかし、インドで生産した車両が日本に入ってくるというのは、どうやら本当の話のようです。
イギリスでは、ジムニーシエラの2シーターモデルも導入され、着実にジムニーワールドが広がっています。
このモデルについても、歴代のジムニーのバリエーションを考えれば、バンモデルとして日本に導入される可能性も少なくありません。
さらに、時期はまったく未定ですが、ソフトトップモデルも計画にあると、スズキ関係者は2018年の現行ジムニー、ジムニーシエラデビュー直後に語っていました。
これもコロナ禍が終息し、各生産ラインが正常化してからの話となりますが、日本の場合はとくに、納期の正常化を達成しなければなりません。
スズキ湖西工場は2020年4月から5月上旬にかけて操業停止となっていますが、5月下旬からは通常操業に戻っています。
しかし、現在もまだ納車1年待ちの状態は、両モデルで続いています。インド工場が稼働すれば、ジムニーシエラの生産体制は大きく変わりますが、これも2021年に持ち越されそうです。
スズキの経営陣は「ジムニーシエラ5ドアの発表時期は、ジムニーとジムニーシエラの国内納期が正常化したタイミングが目安」といっているようですが、現状を考えれば、非常に不透明です。
かつては「ジムニーピックアップ」も登場するかもといわれていた。
しかしスズキとしても、すでに生産・販売が決定している車種をいつまでも先延ばしにはできないでしょうし、売れ筋モデルは一刻も早く売りたいはずです。
どう短く見積もっても、日本でのジムニーシエラ5ドアモデルの発表は2021年末になるのではないでしょうか。
ジムニーは現行型の発表によって、これまでジムニーに興味のなかった層の獲得に成功しています。
シエラ5ドアが追加されれば、この流れはさらに加速されるはずで、キャンプ派やアウトドアスポーツ派などが、こぞって購入するのは間違いないでしょう。
市場には「今から注文しても1年待ちだから」と理由で、ジムニーの購入に二の足を踏んでいる人も多いと聞きます。
しかしどうせ待つのであれば、2年先のジムニーシエラ5ドアを選択肢に入れるというのも手かもしれません。
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