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2年ぶり刷新のトヨタ新型「クラウン」ユーザー評判は上々! いま、クラウンに求められるモノとは

くるまのニュース / 2020年11月11日 10時10分

長い歴史を持つトヨタ「クラウン」。現行モデルは2018年6月に登場した15代目です。今回、2020年11月5日に一部改良が施されましたが、どのような部分が変更され、国産高級セダンのクラウンは今後どうなっているのでしょうか。

■感触は上々、フラッグシップセダンの復権はあるのか

 トヨタ「クラウン」が、2020年11月2日に一部改良をおこないました。現行モデルとしては2020年4月の一部改良に続き2度目となります。歴史あるクルマだけに改良内容に関心を持つ人が多いといいますが、ユーザーからはどんな反応があるのでしょうか。

 現行クラウンは、2018年6月に登場した15代目です。国産高セダンの代表格としての基本性能の高さはもとより、車載通信機DCMを全車に標準搭載した初代コネクティッドカーとして、リアルタイムの走行データに基づくメンテナンスサービスの提案など、顧客にとって最適なタイミングでサポートします。

 また、「TNGA」に基づく「GA-Lプラットフォーム」を採用し、クルマの基本性能も高めています。とくに、走りについては、もっとも過酷と称されるドイツのサーキット・ニュルブルクリンクで走行テストを実施し、高いハンドリング性能や走行安定性を実現。

 その売れ行きは、発売から約1か月で月販目標の4500台の約7倍となる約3万台を受注し、好調な立ち上がりをみせました。

 しかし、直近の2020年度上半期(4月から9月)の軽自動車をのぞく新車販売台数ランキングでは、前年比53.4%となる8691台で31位となっており、登場から2年半が経過した現在では販売力が低下している状況です。

 起死回生の今回の一部改良では、外観デザインはほとんど変わらず内装の質感やモニター、安全装備の強化がおこなわれました。

 内装では、これまで使いにくいと不評が多かった上下2画面のナビゲーションシステムが、1画面の12.3インチTFTタッチワイドディスプレイの「T-Connect SDナビゲーションシステム」に変更。

 また「RS Advance」「RS Advance Four」と「G」「G Four」へ本革シートが採用されたほか、外観では「RS Advance」「RS Advance Four」に専用の18インチアルミホイールが装備されました。

 新規開発色である「プレシャスホワイトパール」と「プレシャスメタル」に加え、「エモーショナルレッドII」の外板色3色を新たに追加しています。

 安全装備では、「Toyota Safety Sense」において、体調急変などでドライバーの無操作状態が継続している場合、徐々に車両を減速させ自車線内に停車し、早期救命救急をサポートする「ドライバー異常時対応システム」をトヨタとして初採用しました。

 加えて、「レーダークルーズコントロール(全車速追従機能付)」に、AI技術により前方カーブの大きさを推定しステアリングの切り始めで速度抑制を開始する「カーブ速度抑制機能」もトヨタ初の搭載となっています。

 さらに、衝突回避または被害軽減に寄与する「プリクラッシュセーフティ」の検知対象が強化され、具体的には以下の3つです。

「交差点右折時の対向直進車、ならびに右左折時の対向方向から横断してきた歩行者も検知可能」

「低速時、自車直前の歩行者や自転車運転者、車両を検知し加速を抑制する“低速時加速抑制機能”」

「緊急時のドライバー回避操舵をきっかけに操舵をアシストする“緊急時操舵回避支援機能”」

※ ※ ※

 また、販売店オプションとして、障害物の有無にかかわらず、アクセルの踏み間違いを検知すると加速を抑制する「プラスサポート」を設定しました。

 今回のクラウンについて、販売店の営業スタッフは次に話します。

「クラウンは、元々歴代モデルを乗り換え続ける個人のお客さまと、企業などの社用車として使用される法人が販売を支えています。

 2018年6月に登場してしばらくは、歴代モデルや他社セダンからの乗り換え需要と、法人の買い替え需要があったことで販売台数を伸ばしました。

 しかし、年々高まるセダン人気の低迷やクラウンからアルファードに変更される法人が増えてきたこともあり、最近では販売力が落ち込んでいるのは事実です。

 今回の改良では、お客さまからの反響を踏まえた改良となっていることもあり、発売前から問合せはありました。

 また、やはりクラウンはトヨタを代表するモデルですので、トヨタ初の機能が採用されることは喜ばしいです。お客さまにも『トヨタ初』というわかりやすい説明が出来ます。

 ただ、販売台数が大きく上向くかといえば、そこまで伸びることはないと思いますが、クラウンを大切にしていただいているお客さまに対して、トヨタ側も『クラウンは大切なクルマ』というメッセージ発信にならばいいかなと思っております」

■一部改良でユーザーの反響はどうだったのか。

 一部改良後のユーザーの反応について、前述とは別のトヨタ販売店スタッフは以下のように話します。

「一部改良前からすでに何件か注文を頂いていましたが、正式な発表後は多くの問い合わせや、試乗の予約を頂いています。

 感覚だと、これまでの1.5倍から2倍近いでしょうか。その多くは先代クラウンまでのオーナーですが、新たにクラウンを検討している若い人もちらほら見受けられます。

 とくに、ナビゲーションの変更やボディカラーについては注目されている人が多い印象です。

 実際に、これまでの2画面ナビにしっくりこないため購入を悩んでいた人が、今回の変更で購入にいたったという例がありました。まさに一部改良が功を奏した結果です」

ユーザーからの反響を受けて12.3インチTFTタッチワイドディスプレイ採用ユーザーからの反響を受けて12.3インチTFTタッチワイドディスプレイ採用

 ナビゲーションの改善は販売力回復の特効薬として、効果を発揮しているようでした。

 また、個人利用以外に、法人利用にも影響を与えているようです。前出とは別の販売店スタッフは以下のように話します。

「最近、法人利用ではアルファードを導入する企業様が増えていましたが、今回の一部改良後すぐに社用車としての注文がありました。これを機に『VIPといえばクラウン』という流れが回復するキッカケになればと思います」

※ ※ ※

 今回のクラウンでは、不評の多かったナビゲーション画面の改善や、安全装備ではトヨタ初採用機能の追加など「内面」の変更が中心でした。

 デザインはそのままで、中身を磨き続けるクラウンですが、さらなる販売台数を伸ばすことが出来るのでしょうか。

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