無理矢理感アリすぎ!? かなり強引なデザインの珍車3選

くるまのニュース / 2020年11月5日 16時10分

クルマの外観は、ヒットするか否かを決定づける大事な要素です。デザインは正解が無いといわれますが、好みはあり、多くの人に親しまれることが重要です。一方で、万人受けしそうもない奇抜な外観のクルマも存在。そこで、かなり無理矢理感のあるデザインのモデルを、3車種ピックアップして紹介します。

■個性を主張するも残念な結果となった珍車を振り返る

 クルマに限った話ではありませんが、工業製品は機能だけでなく見た目も大事です。一般的にデザインに正解は無いといわれますが、売れるデザインという例はあり、多くの人に好まれることが重要です。

 クルマの場合は見た目で選ぶという人も多く、性能や価格が拮抗していれば、最終的にはデザインで買うか買わないかの判断がくだされるケースもあります。

 一方で、万人受けするとは思えない、奇抜で個性的な外観のクルマも存在。そこで、かなり無理矢理感のあるデザインのモデルを、3車種ピックアップして紹介します。

●ミニ「クーペ」

かなり強引な手法でスポーツカーに仕立てられたミニ「クーペ」かなり強引な手法でスポーツカーに仕立てられたミニ「クーペ」

 1959年に誕生したBMC「ミニ」は、後世に語り継がれるほど秀逸なパッケージングとデザインの名車です。

 しかし、生産をおこなっていたローバーグループの経営悪化により、ミニは2000年に生産を終了。その後2001年に、ローバーグループを買収したBMWによって、プレミアムスモールとして新生ミニが誕生します。

 ニューミニはオールドミニをオマージュしたデザインと、シャープな走りを継承したことで、世界的に大ヒットを記録しました。

 そして、2006年に登場した第2世代では、レギュラーモデルである3ドアハッチバック以外にも、ボディタイプを拡充。

 全長がスタンダードモデルより240mm長いステーションワゴンの「クラブマン」、オープンモデルの「コンバーチブル」、5ドアのSUVタイプ「クロスオーバー」など、多彩なバリエーションが展開されました。

 さらに2011年には5番目となるモデル、「クーペ」が登場。3ドアハッチバックをベースにリアシートを取り払うことでシリーズ初の2シーター車となり、リアセクションはなだらかな傾斜のクーペスタイルに変貌を遂げます。

 また、全高が低く抑えられたルーフに合わせてフロントウインドウの角度を寝かせるなど、ドアから上の意匠はすべて新たにデザインされました。

 内装は基本的に3ドアハッチバックと同様のレイアウトですが、後部はすべて荷室です。

 グレードは「クーパー」、「クーパーS」、チューニングモデルの「JCW(ジョン・クーパー・ワークス)」が設定され、JCWには211馬力を誇る1.6リッター直列4気筒ターボエンジンを搭載。

 ミニクーペはクイックなハンドリングとハイパワーなエンジンを搭載したFFスポーツカーという位置付けでしたが、その特異なデザインからか人気となることはなく、第2世代をもって消滅しました。

●トヨタ「bB オープンデッキ」

かなり凝ったつくりでコストもかかっていそうな「bB オープンデッキ」かなり凝ったつくりでコストもかかっていそうな「bB オープンデッキ」

 トヨタは2000年に、若い世代をターゲットとした小型トールワゴンの初代「bB」を発売。プラットフォームは初代ヴィッツがベースで、直線基調のボクシーなスタイルが特徴のモデルです。

 そんなトヨタの目論見は当たり、使い勝手の良さも相まってbBは人気となります。

 その後2001年に、キャビンの荷室部分の上半分を切り取ったかたちで、ピックアップトラックのような「bB オープンデッキ」を追加でラインアップ。

 トランク部分はむき出しの荷台になっていますが、商用車ではなく乗用車の5ナンバー登録です。

 内装ではキャビンと荷台を隔てるドアを開けると、室内と荷台を一体化することができ、多彩なシートアレンジも可能で、さまざまな用途に対応するなど、凝ったつくりとなっています。

 また、ベースのbBが一般的な5ドアハッチバックだったのに対し、bB オープンデッキは右側がワンドアで、左側はセンターピラーレスの観音開きを採用するなど乗降性も考慮され、かなりコストがかけられました。

 しかし、トラックと同様の荷台を敬遠するユーザーも多く、セールスは好調とはいえず、オープンデッキは2003年に販売を終了しました。

■違和感ありすぎで、いまでは希少なモデルとは!?

●スバル「インプレッサ カサブランカ」

シリーズのなかで異色な存在だった「インプレッサ カサブランカ」シリーズのなかで異色な存在だった「インプレッサ カサブランカ」

 1992年に、スバルは「レオーネ」の実質的な後継車として初代「インプレッサ」を発売。手頃なサイズのセダンとステーションワゴンで、ベーシックなグレードに加え、高性能なエンジンを搭載した「WRX」をラインナップしたことにより、幅広い層から人気となります。

 この初代インプレッサ スポーツワゴンをベースに、クラシカルな外観にカスタマイズされたモデルが「インプレッサ カサブランカ」です。

 インプレッサ カサブランカは1997年の第32回東京モーターショーに参考出品され、来場者から好評を得たことで1998年に市販化されました。

 当初は5000台の限定車として販売されましたが、1999年のマイナーチェンジに合わせてカタログモデルとなります。

 外観はクロームメッキのフロントグリルや丸型ヘッドライトを採用し、内装にはモケットのシートとドアトリム、2トーンの本革巻ステアリングホイールなどを装備。

 当時は、軽自動車や小型車を中心にレトロ調にカスタマイズされたクルマがちょっとしたブームでしたが、インプレッサ カサブランカのデザインは標準モデルと変わらないサイドビューとフロントフェイスの対比に、かなり違和感がありました。

 結局、2000年に2代目へフルモデルチェンジした際に、インプレッサ カサブランカは廃止。短命に終わったことで、いまでは中古車市場でもレアなモデルです。

※ ※ ※

 近年はSUV人気にあやかろうと、SUV風にモデファイされたグレードを、各社が展開しています。

 ホンダ「フィット クロスター」のように前後バンパーやフェンダーの意匠を変更するケースが主流ですが、トヨタ「ヤリスクロス」のように、「ヤリス」とプラットフォームは共通で、まったく異なるデザインの外観とする派生車も存在します。

 フィット クロスターと同様の手法は、過去のRVブームの頃にも例がありましたが、販売的に成功したケースは少なく、一部の車種以外は一旦消えてしまいました。

 しかし、現在はニーズの変化もあってか同様なモデルが人気を博しています。デザインはタイミングも大事ということでしょう。

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