なぜ「トヨタ一人勝ち」? 販売TOP10にトヨタが8車種も!? 他メーカーとの差は何?

くるまのニュース / 2020年11月7日 9時30分

2020年10月の登録車販売台数順位が公表されました。販売台数が多いほど、人気があるモデルといえますが、TOP10のうち8車種がトヨタ車という圧倒的な強さが見てとれます。なぜ、最近の販売台数順位では「トヨタの一人勝ち」が続いているのでしょうか。

■公表される販売台数には少し複雑な事情があった

 毎月、日本自動車販売協会連合会は、単月の登録車販売台数を公表しています。
 
 2020年はコロナ禍の影響もあり新車市場は落ち込んでいたものの、9月、10月と回復傾向にあるようですが、最新10月の販売台数順位(人気ランキング)には、どのような傾向が見られるのでしょうか。

  日本自動車販売協会連合会が公表した10月の販売台数TOP10は、以下の通りとなりました。

 1位トヨタ「ヤリス」 1万8592台
 2位トヨタ「ライズ」 1万3256台
 3位トヨタ「ルーミー」 1万1487台
 4位トヨタ「カローラ」 1万275台
 5位トヨタ「アルファード」 1万93台
 6位トヨタ「ハリアー」 9674台
 7位ホンダ「フィット」 9001台
 8位ホンダ「フリード」 7849台
 9位トヨタ「ヴォクシー」 6258台
 10位トヨタ「シエンタ」 6077台

 販売台数が多いほど人気があるモデルといえますが、TOP10のうち8車種がトヨタ車という圧倒的な強さが見てとれます。

 ただし、この販売台数は「ブランド通称名」として表記されており、ヤリスの場合は、「ヤリス/ヤリスクロス/GRヤリス」を合算した台数です。

 さらに、カローラでは「カローラ/カローラツーリング/カローラスポーツ/カローラアクシオ/カローラフィールダー/教習車」の合算となり、単純な個々の販売台数と違っています。

 しかし、複数車種を含んだカローラよりも単体ライズのほうが台数が多いことや、同じく単体でエントリー価格が約350万円となるアルファードが上位にランクインしているということは、やはりその車種自体に魅力があることに間違いはありません。

 また、ボディタイプ別で見ると、セダン1車種(カローラ)、コンパクトカー4車種(ヤリス、GRヤリス、ルーミー、フィット)、ステーションワゴン1車種(カローラツーリング)、ミニバン4車種(アルファード、フリード、ヴォクシー、シエンタ)、SUV3車種(ヤリスクロス、ライズ、ハリアー)となっています。

 昨今はSUV人気が高いといわれつつも、やはり低価格かつ扱いやすいコンパクトカーやファミリー層に支持されるミニバンが多くランクインしており、SUVでもライズやヤリスクロスのように100万円台からのコンパクトなSUVが人気なようです。

 また、TOP10にランクインしたモデルのほとんどは、直近約1年以内に新規に発売されたか、マイナーチェンジが実施されています。

 新規またはフルモデルチェンジでは、ヤリスシリーズ、ライズ、カローラシリーズ、ハリアー、フィットが新たに登場しました。

 マイナーチェンジ(一部改良)では、ルーミー、アルファード、フリードとなり、なかでもルーミーは2020年9月15日にそれまで兄弟車としてラインナップされていた「タンク」の統合を伴うマイナーチェンジを実施したことで、販売台数を大きく伸ばしました。

 また、2019年10月18日にフリードは、SUVテイストを盛り込んだ新グレード「クロスター」を追加するなど、アウトドア・車中泊・SUVといったトレンドにマッチする商品として磨きをかけて販売台数を伸ばしています。

■なぜトヨタが一人勝ち? 他メーカーとの差はどこに?

 このように、販売台数の上位にランクインするには、さまざまな要素が重要なようですが、ランクインしていないメーカーも同様のモデルチェンジや改良をしています。

 しかし、販売台数を増やすには単純に新しい車種・魅力ある車種というだけでは難しいようです。

 そこにはメーカーの販売力も関係しており、トヨタの販売店は全国で5000店近くあります。

 その次に、ホンダや日産が2000店、スバルやマツダ、三菱は600店から800店くらいとなるため、単純に家の近くにある販売店として考えるとトヨタに足を運びやすいのです。

 そして、そのトヨタは2020年5月からこれまでの販売チャネル毎の専用販売を廃止し、全店舗で全車種を取り扱うようになりました。

 その結果、どの店舗でも豊富なラインナップのなかから比較検討出来るという強みを持ったことで、販売力がさらに向上したといます。

トヨタのミドルサイズミニバンとなる「ノア/ヴォクシー/エスクァイア」は、これまで専売だったが現在では全車種で扱っている。トヨタのミドルサイズミニバンとなる「ノア/ヴォクシー/エスクァイア」は、これまで専売だったが現在では全車種で扱っている。

 また、豊富なラインナップにも販売台数向上の秘策はあるといえ、2020年11月時点で人気とされるミニバンジャンルでは、シエンタ、ノア/ヴォクシー/エスクァイア、アルファード/ヴェルファイア、グランエース、ハイエースワゴンという8車種を展開。

 SUVでは、ライズ、ヤリスクロス、C-HR、RAV4、ハリアー、ランドクルーザープラド、ランドクルーザーという7車種を設定するなど、トヨタブランドだけで多様化するニーズに対応出来るのです。

 こうした総合的な販売力によって「トヨタの一人勝ち」が続いているといえます。

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