「やっぱり良い車!」 世界を代表するエコカー トヨタ「プリウス」はどこがいい?
くるまのニュース / 2020年11月27日 17時10分
ハイブリッド車の歴史をけん引してきたトヨタ「プリウス」。現行プリウスに乗るオーナーはどのような部分に魅力を感じているのでしょうか。
■現行プリウスオーナーが語る魅力とは
世界初の量産ハイブリッド乗用車として登場したトヨタの初代「プリウス」。その後、2代目、3代目、4代目が世界で大ヒットを果たします。
これにより、エコカーの代名詞ともいえるプリウスですが、実際のオーナーは、どのような評価をしているのでしょうか。
2015年に登場した4代目の現行プリウスは、2020年現在で5年目となっていますが、登場当時はフロントデザインが「歌舞伎顔」と称され不評の声が相次ぎました。
これにより、3代目よりは販売台数を落としたものの、ライバル勢や当時の新車市場では好調な販売を見せ、2016年、2017年で登録車販売台数1位を獲得。
2018年こそ日産「ノート」に奪われたもの、2019年には登録車販売台数1位を奪還しています。
この首位奪還の要因には、2018年12月のマイナーチェンジが挙げられます。賛否両論があったアグレッシブな縦基調のヘッドライトのから横基調の落ち着いた印象のものに変更。それに合わせて、内装のカラーもブラック基調になり、落ち着いた印象としました。
また、トヨタの予防安全機能「Toyota Safety Sense」を全車種標準装備。これは、歩行者や障害物をミリ波レーダーや単眼カメラによって検知し、衝突回避や被害低減をサポートする「プリクラッシュセーフティ」や、超音波センサーで周辺監視しながら、取り回し時の衝突回避や被害軽減に寄与する「インテリジェントクリアランスソナー」、後退時に車両を上空からみたような映像をナビに映し出す「パノラミックビューモニター」などを含みます。
パワートレインには、1.8リッター直列4気筒エンジンにモーターが組み合わされた「THSII(トヨタハイブリッドシステムII)」が搭載され、世界トップレベルの低燃費を実現。カタログ燃費値はWLTCモードで25.4km/Lから32.1km/Lです。
基本グレードは、エントリーモデル「E」、標準グレード「S」、上級グレード「A」となっており、グレードにより「ツーリングセレクション」や「プレミアム」(Aグレードのみ設定)というサブグレードも設定され、価格(消費税込)は260万8000円から355万7000円となっています。
■実際プリウスに乗っている人はどこが良くてどこがダメ?
では、プリウスに乗っているオーナーは、どのような評価をしているのでしょうか。最初に、大きく意見が分かれた外観デザインの評価を見てみましょう。
「洗練されたデザインだとは思えない」「インパクトを狙って失敗した完成度の低いデザイン」「特徴的な前後ライトから、変わって一気に普通感が漂う感じになった」と、所有しているオーナーでさえも、このような意見を抱いてしまうようです。
ただし、「流れるようなボディラインが良い意味でセクシーなので嫌いではない」「最近のトヨタ特有のオラオラ感が少なくて落ち着いている」と、高評価な意見もありました。
室内空間に関しては、「大柄な人だと後部座席のルーフに頭をぶつけそうになる」「トランク容量が小さい」など、空力性能を考慮して全体的に車高が低くなった分、室内空間が狭くなったところを指摘する声があります。
後席の居住性では不満の声もあるようです。
また、エントリーモデルの「E」グレードに関しては、樹脂やプラスチックのチープさが目立ち、それ以外のグレードも「内装にはあまりお金をかけないクルマである感じがする」との意見もあります。反対に、「A」グレードで採用されている本革のシートは高評価である意見も多くありました。
走行性能に関しては、「加速がいい」「パワーの出方がとても滑らか」と、ハイブリッドシステム「THSII」のパワーには高評価である様子。モーターによる力強い加速は、日常生活で使用するうえでは問題がないようです。
実燃費は、街乗りで22km/Lから25km/L、高速道路では30km/Lから35km/Lと、カタログ値と同等かそれ以上であるようです。
ただし、「3モードの使い方で燃費は良くもなるし悪くもなる」と指摘があるように、エンジンパワーや燃費性能を調整できるドライブモードの選択が燃費を良くするカギであるようです。
ちなみに、3代目プリウスから乗り換えたオーナーによると、「先代モデルよりモーター走行ができる距離が伸びている」「高速道路での燃費が改善されている気がする」と、好印象でもありました。
※ ※ ※
オーナーの反応をみると、内外装のデザインにおいて意見が分かれますが、走行性能や燃費性能に関しては評価されているようです。
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