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SUVだけど中身は「GT-R」のモデルとは!? ユニークすぎる異色のSUV5選

くるまのニュース / 2020年11月16日 6時10分

数あるクルマのジャンルのなかでも、現在、世界的に人気が高いのがSUVです。ひと口にSUVといってもさまざまな種類があり、オンロード走行を重視したクロスオーバー車から、オフロード走行に特化したクロスカントリー車など多種多様です。そんなSUVのなかにはユニークなモデルも存在。そこで、ほかとは違う異色のSUVを5車種ピックアップして紹介します。

■ユニークすぎるSUVを振り返る

 数年前から世界的に人気が急上昇中のクルマといえばSUVでしょう。SUVにはさまざまな種類があり、現在主流となっているのがオンロード走行を重視したクロスオーバー車で、地域によってはオフロード走行に特化したクロスカントリー車も人気です。

 そんなSUVのなかには、王道ではないユニークなモデルも存在。そこで、ほかとは違う異色のSUVを、新旧織り交ぜて5車種ピックアップして紹介します。

●フィアット「パンダクロス」

見た目だけでなく中身も本格派のSUV「パンダクロス」見た目だけでなく中身も本格派のSUV「パンダクロス」

 1980年にフィアットの命運をかけた大衆車の、初代「パンダ」が発売されました。巨匠ジウジアーロによるデザインで極力コストダウンが図られた内外装は、シンプルながらも安っぽさが感じられない秀逸な造形で、見事大ヒットを記録。

 現行モデルのパンダは3代目で、2013年には日本でも発売されました。4WDの「パンダ4×4」が遅れてラインナップされましたが、さらにパンダ4×4をベースに本格SUVに仕立てたモデルが「パンダクロス」です。

 パンダクロスの外観はパンダ4×4から大きく変更され、とくにフロントフェイスはクロスカントリー車を彷彿とさせるデザインに一新。アンダーガード状のバンパーや、独自のデザインとなっているヘッドライトまわりなど、ワイルドなイメージに仕立てられています。

 ボディサイズは全長3705mm×全幅1662mm×全高1657mmとコンパクトで、取り回しの良さは折り紙付きです。

 エンジンは85馬力を発揮する900cc直列2気筒ターボ「ツインエアー」を搭載し、トランスミッションは6速MTが組み合わされ、フルタイム4WDシステムにはセンターデフに電子式デフロックを採用するなど、クロスオーバー車よりもクロスカントリー車に近い、高い悪路走破性能を実現しています。

 パンダクロスはもともと日本に正規輸入されていませんでしたが、2020年10月に150台限定で発売。価格(消費税込)は263万円です。

●フォルクスワーゲン「ゴルフカントリー」

クロスオーバー車でなく本格的なクロスカントリー車だった「ゴルフカントリー」クロスオーバー車でなく本格的なクロスカントリー車だった「ゴルフカントリー」

 フォルクスワーゲンを代表する大衆車「タイプ1(ビートル)」の後継車として、1974年に初代「ゴルフ」が誕生しました。

 コンパクトカーのベンチマークとなるなど、優れたパッケージングと走りの良さで、世界的に大ヒットを記録。

 その後、1983年に2代目ゴルフが発売されると、1986年にシリーズ初の4WD車「ゴルフ シンクロ」を追加ラインナップ。センターデフにビスカスカップリングを用いたフルタイム4WDシステムを搭載し、雪道などの走破性が向上されました。

 そして1990年には、このゴルフ シンクロをベースにした派生車の「ゴルフ カントリー」が登場。

 ゴルフ カントリーは最低地上高が210mmまで上げられ、フロントにスチール製のグリルガードや下まわりを保護するアンダーガード、リアにはスペアタイヤキャリアが装着されるなど、見た目は完全に本格的クロスカントリー車に仕立てられています。

 また、シャシも剛性アップされ、タイヤはブロックパターンのオフロードタイヤが標準装備されるなど、オフロード走行の実力も本物です。

 開発と生産は、メルセデス・ベンツ「Gクラス」やトヨタ「スープラ」の製造をおこなっている、オーストリアのシュタイアプフ(現在はマグナシュタイア)が担当。

 ゴルフ カントリーは1991年に日本でも正規輸入されましたが、販売的には成功したといえず、いまでは中古車市場でも滅多にお目にかかれない希少車です。

●ホンダ「ホライゾン ハンドリングバイロータス」

オフロードだけじゃなくオンロード走行も優れていた珍SUVの「ホライゾン」オフロードだけじゃなくオンロード走行も優れていた珍SUVの「ホライゾン」

 ホンダは1990年代初頭にいすゞと提携し、OEM車の提供を相互に展開していました。なかでもRVブームの頃に自社でSUVを生産していなかったホンダは、いすゞのクロスカントリー車を販売。

 1993年10月にいすゞ「ミュー」をベースにした「ジャズ」を発売し、1994年2月には2代目「ビッグホーン」のOEM車である「ホライゾン」を発売しています。

 ホライゾンのベースとなったビッグホーンは、いすゞのフラッグシップモデルで、ステーションワゴンタイプの4ドアボディを、ラダーフレームに架装した本格的なクロスカントリー車です。

 ユニークなのは、イギリスのスポーツカーメーカーでF1にも参戦していたロータスが、足まわりのチューニングを監修した「ハンドリング バイ ロータス」をラインナップ(発売当初は全グレード)していたことで、クロスカントリー車ながらもオンロードでの高い走行安定性を実現。

 搭載されたエンジンは最高出力200馬力の3.2リッターV型6気筒ガソリンと、最高出力125馬力の3.1リッター直列4気筒ディーゼルが設定され、駆動方式はシンプルな構造で信頼性と耐久性に優れたパートタイム4WDシステムを採用し、トランスミッションは4速ATとディーゼル車には5速MTも選択できました。

 ホライゾンは内容的にはビッグホーンと同一ですが、RVの販売はいすゞブランドが強く、ホンダブランドでは販売が低迷し、1995年に初代「CR-V」が発売され大ヒットしたことで、1999年をもって販売を終了。

 現在、ホライゾンはホンダ車のなかでも稀代の珍車で、現存数も少ない激レアなモデルです。

■超絶パワーの日米2台のスーパーSUVとは!?

●ジープ「グランドチェロキー トラックホーク」

とてつもないエンジンを搭載したSUVの「グランドチェロキー トラックホーク」とてつもないエンジンを搭載したSUVの「グランドチェロキー トラックホーク」

 ジープブランドを傘下に収めるFCA(フィアット・クライスラー・オートモービルズ)は、これまでクライスラーのモデルで高性能な「SRT」シリーズを手掛けてきました。

 その開発エンジニアたちが、ジープのフラッグシップ「グランドチェロキー」の性能を極限まで追求し、誕生したのが「グランドチェロキー トラックホーク」です。

 エンジンは6.2リッターV型8気筒OHVスーパーチャージャーを搭載し、最高出力はスーパーカーも顔負けの710馬力を発揮。

 当然、シャシや足まわりも強化され、20インチホイールを標準装備し、サスペンションにはビルシュタイン製ダンパーを搭載、ブレーキシステムはブレンボ製を採用しています。

 全長4890mm×全幅1980mm×全高1800mmという堂々としたボディサイズを誇り、高性能モデルながら派手な演出は控えめです。

 内装では大きくサイドサポートが張り出したスポーツシートが装着されるなど、従来のジープのイメージとは大きく異なります。

 なお、グランドチェロキー トラックホークは日本でも正規輸入されおり、価格(消費税込)は1356万円です。

●日産「ジュークR」

「GT-R」の性能が与えられたスーパーSUVの「ジュークR」「GT-R」の性能が与えられたスーパーSUVの「ジュークR」

 2010年に登場したコンパクトSUVの日産「ジューク」は、手頃なボディサイズのクロスオーバー車で、内外装のユニークなデザインが高く評価されました。

 とくにフロントフェイスはそれまでのSUVに無いほど個性的で、クーペとSUVを融合させたようなフォルムと相まって、人気となります。

 発売時は1.5リッター直列4気筒エンジンを搭載した2WDのみでしたが、少し遅れて高出力な1.6リッター直列4気筒ターボエンジン搭載車と4WD車が追加ラインナップ。その後も改良が続けられ、日本国内では2019年に販売を終了。

 一方、2011年に、世界最速のクロスオーバーSUVを目指して、「GT-R」の3.8リッターV型6気筒ツインターボエンジンや4WDシステムなどを移植した「ジュークR」のコンセプトカーをドバイのイベントで公開。

 見た目はSUVでありながら中身はGT-RというジュークRは、ボディやブレーキ、足まわりも487馬力の高出力エンジンに合わせて強化され、最高速度は250km/hオーバーと公表されました。

 内装もメーターパネルやディスプレイなどGT-Rに準じたモデファイがおこなわれ、シートもフルバケットを装着。

 そして、2012年には欧州日産が553馬力まで出力を高めたジュークRの限定生産を決定し、価格は日本円で約5000万円と超高額で販売さました。

 さらに2015年には600馬力のエンジンを搭載し、外装をさらにモデファイした「ジュークR 2.0」を発表してます。

※ ※ ※

 SUV人気は各メーカーに大きな影響を与え、いまではランボルギーニやマセラティ、ロールスロイス、ベントレーといった高級車メーカーからも、超高額かつ高性能なモデルが販売されています。

 また、国内でも続々と新型SUVが発売されており、あらゆるニーズに対応するなど、もはやSUVブームと呼んでいいでしょう。

 今後SUVは、ミニバンのようにブームから定番の車種になると予想されますから、まだまだ快進撃が続きそうです。

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