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ポルシェ「911」でキャンプへGO! 911にルーフテント搭載は可能か?

くるまのニュース / 2020年11月18日 8時10分

コロナ禍において、オートキャンプが見直されている。キャンピングカーやトレーラーハウスも注目度が上がっているが、ルーフテントを愛車に搭載するスタイルがもっともホットだ。そこで、ポルシェ「911」にルーフテントを搭載して、新しいカー・アドベンチャースタイルを切り拓いたキーン氏の例を紹介しよう。

■「911」ルーフテント搭載するのが新しい!

 アメリカの起業家ブロック・キーンは、ポルシェへの情熱と雄大なアウトドアへの愛情を組み合わせて愛車の「911」とともに長い旅をおこない、それがソーシャルメディアでセンセーションを巻き起こすことになった。

 図らずもカリスマとなった彼は、世界中のインスタグラムのフォロワーたちを、まったく新しいタイプのカー・アドベンチャーへといざなっている。

 キーンの旅は、日常のアシに使う996型ポルシェ911を見つけた時から始まった。若き起業家がオレゴン州の友人が営むディーラーからそれを購入した時点で、アトラスグレーの「カレラ4S」は走行距離6万マイル(約10万km)で、ほんのわずかの手間で路上に復帰できたそうだ。

 スマートで控えめな911は、ありふれた通勤シーンでも、キーンと妻が定期的にスキーやスノーボードをしに山へと長距離移動するときでも、日常のドライブに活躍してくれた。

「この辺は雨が多いから全輪駆動がいいんだ」と彼はいう。「海岸と山に挟まれた素晴らしい道をドライブするのは、ポルシェにぴったりなんだ」

 アウトドアなライフスタイルを送るキーン夫妻は地元ポートランドのキャンプ用品店にもよく足を運んでおり、そこでキーンは安売りされていたルーフテントが気になった。クラシック・レンジローバーに理想的だと想像したのだ。

 幸か不幸か、そのテントは古いSUVのルーフバーにはマッチしなかったのだが、その直前マウンテンバイクを運ぶつもりで996に取り付けたばかりのルーフラックと完璧にフィットしたのだった。

「家に帰る途中、たくさん好奇の目で見られたよ」とキーンは振り返る。「信号で停まるたびに、出くわした人たちは信じられない様子で両手を上げていた。帰宅したらすぐにテントを展開して、妻にテントの必要性を説いたんだ」

 決定的瞬間は、夫婦でポルシェに乗って野外コンサートに参加し、初めてルーフテントでキャンプした時に訪れた。インスタグラムにアップした写真が人々の想像力を刺激して、テントのメーカーが接触してきたのだ。キーンによれば、彼らは自分たちの製品が思いもよらないクルマに付いていることに興奮すると同時に、強度が十分でないのではと心配もしていた。

「彼らは僕を本社に招待して、ルーフラックとクルマについて耐力・耐荷重試験をチームでおこなってくれた。そして、ルーフラックに設定されている重量制限の3倍の重量だったにもかかわらず、ものの見事に合格した。彼らがお墨付きをくれた瞬間、僕はテントをクルマの上に置きっぱなしにすることに決めたよ」

■「911」でキャンプに出かけて10万km!

 996にはコールドエアインテーク、ラリーランプ、サスペンションを約1インチ下げるなど、わずかなモディファイがおこなわれた。

「そりゃ、完全に正気ではないよ(笑)。行き先によっては何度かオイルパンを岩にぶつけたこともある。だけど、重心は低くなる。こうする前は、ルーフテントを背負った状態でコーナーでは3輪走りになったこともあるけど、今なら確実に走ることができるんだ」

キーンのインスタグラムから、911のルーフテントを搭載するのがいまや流行になってきているキーンのインスタグラムから、911のルーフテントを搭載するのがいまや流行になってきている

 このクルマがテントを付けたままで初めて本格的な遠征をしたのは、ラグナセカで開催された「レンシュポルト・リユニオン」への参加だった。アメリカ最大にして最高の評価を受けているポルシェミーティングだ。

「狂ってると思った純粋主義者もたくさんいたよ。でも、本当のポルシェブランドと、そのクルマがどれほど実用的かを分かってる人たちもいた。だからとても高く評価してもらえた」

 それ以来キーンはアメリカ中に旅をしてマイルを積み上げ、911をますます人里離れた場所へと連れて行っている。

「辺鄙な場所というのはたいてい、そこにつながる素晴らしい道があるんだ」と彼は簡潔に語る。「昼は峡谷の彫刻、夜は幾億もの星々、次の日もまた繰り返し。僕は、ポルシェを見られるなんて想像もできないような場所まで出かけていって、ルーフテント付きの911をぽつんと置くのさ」

 普段はキーンのキャンプの仲間は妻と愛犬のルーシーだが、最近は友人たちが一緒に来るようになり、連鎖反応は徐々に世界的なものになってきている。

「流行になってきてるね」と現在40歳のキーンは認める。「僕らは秋にスポーツカーのグループでラリーを開催して、太平洋岸北西部の山間部で砂利道や泥道をたくさんドライブした。仲間の一人は同じようにテントを乗っけた1988年型カレラを持っているよ。今じゃロシアや中国など、少なくとも1ダース以上のポルシェが同じことをしている。世界中に続々と出現しているんだ。とってもクールだね」

 新型コロナウイルスのパンデミックが発生する前、キーンはフォーミュラE選手権のヨーロッパ全戦を巡るという国際的な遠征をもくろんでいた。その計画は来年に先送りして、彼が最近取り組んだのは、アメリカ西海岸のポルシェゆかりの地を2週間かけて巡ることだった。

 ソノマ・レースウェイ、ウィロースプリングス・レースウェイを巡り、道中でロッド・エモリー(356レストアラー)、マグナス・ウォーカー(911コレクター)、パトリック・ロング(レーシングドライバー)といったポルシェ界のレジェンドたちと交流した。

 今では自身も有名人の仲間入りをしたキーンは、晴れの日も雨の日も雪の日も信頼できる相棒の996に乗ってアメリカを探検し続けて、ポルシェのコミュニティにシンプルなメッセージを広めている。

「自分のクルマを運転することを恐れないで」と彼はいう。「僕らのクルマはちょうど12万6000マイル(約20万km)を刻んだばかりだ。クルマは運転するためにあるんだから、外に出して運転してあげよう!」

 キーンの冒険はインスタグラムでフォローできる。インスタIDは@996roadtrip.

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