新型「BRZ」世界初公開! スバルがスポーツカー9年ぶりに全面刷新 「アイサイト」も採用へ
くるまのニュース / 2020年11月18日 23時12分
スバルのFRスポーツカー「BRZ」の新型モデルが北米で世界初公開されました。2012年に登場した初代モデルから約9年、2代目BRZはどのようなモデルに進化するのでしょうか。
■フルモデルチェンジで大幅な進化を遂げる新型「BRZ」
スバルのFRスポーツカー「BRZ」の新型モデルが、2020年11月18日に北米で世界初公開されました。
北米では2021年秋に発売される予定ですが、2012年の初代モデル登場から9年ぶりにフルモデルチェンジする新型BRZは、どのようなモデルなのでしょうか。
新型BRZは、初代モデルが提供してきたスポーツカーならではの走りの愉しさをさらに充実させるとともに、ユーザーのカーライフに安心感をもたらす新たな価値を付与。誰もが愉しめるスポーツカーとして、全方位に大幅な進化を遂げました。
なお、初代モデルと同様に、新型BRZもトヨタ「86」との兄弟車として、トヨタとスバルの業務提携で掲げる「もっといいクルマづくりの追求」の取り組みを通じて共同開発されています。
新型BRZは、ピュアスポーツカーならではの感性を刺激し、高揚感を引き出す走りの愉しさを一層際立たせました。
エンジンは、初代モデルに搭載していた2リッター水平対向4気筒エンジンから排気量を拡大し、228hp(開発目標値)を発生する新型2.4リッター水平対向4気筒エンジンに変更されています。
徹底した吸排気性能の強化とフリクション低減によって、トルクは15%向上。素早いレスポンスで、滑らかに高回転まで吹け上がるスポーツカーらしいフィーリングとともに、力強い加速をもたらします。
トランスミッションは、6速MTと6速ATが設定されました。
AT車ではSPORTモードの制御が進化し、クルマがスポーツ走行中と判断した際に、ドライバーの意思や操作に応じ、最適なシフト操作を自動的におこない、よりダイレクト感のあるコーナリングが可能になります。
シャシは、スバルグローバルプラットフォームの開発から得たノウハウを取り入れ、さらにインナーフレーム構造や構造用接着剤などを採用しました。
ボディを再構築することで、初代モデルに対しフロント横曲げ剛性を約60%、ねじり剛性を約50%と大きく向上。
ステアリング操作への応答性を高め、より軽快な動きを実現するとともに、旋回時のトラクション性能を向上させています。
また、ルーフやフード、フロントフェンダーの素材に軽量なアルミを採用。エンジン出力や安全性の向上に伴う重量増を抑制すると同時に、前後左右重量の適正化やさらなる低重心化を実現して運動性能が向上しました。
上級グレードには18インチアルミホイール装着され、タイヤはミシュラン パイロットスポーツ4(215/40R18)を装備。優れたコントロール性能と応答性能で、走りの愉しさをさらに引き上げます。
■AT車はBRZ初のアイサイト搭載!
新型BRZのデザインは、高い走行性能を予感させる、躍動感のあるスポーツカーらしいスタイルです。
北米仕様のボディサイズは、全長4265mm×全幅1775mm×全高1310mmと、全幅は初代モデルと同じですが、全長は25mm長く、全高は10mm低くなっています。
スバル新型「BRZ」(北米仕様)
外観デザインは、より低く、よりワイドに設置されたヘキサゴングリルが低重心を主張するとともに、グリルから始まって後方へ連なる芯の通った造形で体幹の力強さを表現。
絞り込んだキャビンと力強く張り出したフェンダーのダイナミックな抑揚が、スポーツカーらしい走りへの期待感を高めます。
サイドシルスポイラーやフロントフェンダー後方に配したエアアウトレットなどがデザインのアクセントになるだけでなく、スポーツカーとしての性能を最大限に引き出す機能性を持ち合わせた空力アイテムを多数採用しています。
内装は、シンプルな水平基調のインストルメントパネルや低く設置したメーターバイザーにより、広い視界を確保。集中して運転を愉しむことができる室内空間です。
また、7インチTFT液晶パネルとセグメント液晶パネルを組み合わせたデジタルメーターを採用し、必要な情報をわかりやすく表示。日常の運転からスポーツ走行時まで、あらゆる状況下で直感的に情報を把握することが可能になりました。
さらに、Apple CarPlayとAndroid Autoに対応した8インチ SUBARU STARLINK マルチメディアインフォテインメントシステムを採用し、スマートフォンのような、直感的な使い勝手と操作感を実現しました。
シートは、高いホールド性とフィット感をもたらすスポーツシートが備わり、疲れにくく運転に集中できる環境を作り出すとともに、クルマの挙動を正確にドライバーへ伝えます。
新型BRZは、ピュアスポーツカーならではの走りを最大限に愉しめるよう、安心・安全に磨きをかけ、運転支援システム「アイサイト」をAT車に標準装備しました。
なお、BRZにアイサイトが搭載されるのは初めてとなります。
プリクラッシュブレーキや全車速追従機能付クルーズコントロールが備わり、安心で快適な移動をサポートします。
また、高張力鋼板の採用拡大などによりボディを強化するとともに、各種エアバッグをはじめとする乗員保護システムを強化することで、衝突安全性能が向上しました。
さらに、コネクティッドサービス「SUBARU STARLINK Safety and Security」を採用し、万一の事態に備えた「つながる安全」を提供するとともに、利便性を高める機能で、快適なカーライフをサポートします。
※ ※ ※
今回、世界初公開されたのは北米仕様で、前述とおり北米では2021年秋に発売されると明かされていますが、日本での発売時期についてはアナウンスされていません。
また、兄弟車の86についても新型モデルが登場することになりますが、詳細について現時点では明らかになっていない状況です。
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