スバル新型「BRZ」世界初公開! 初代モデルと何が違う? 超進化の中身とは
くるまのニュース / 2020年11月19日 14時10分
2020年11月18日に、スバル新型「BRZ」が北米で世界初公開されました。さまざまな点が大きく進化した新型モデルを、初代モデルと徹底比較しました。
■ついに新型「BRZ」世界初公開! 新型モデルはどう進化?
スバルのFRスポーツクーペ「BRZ」の新型モデルが、2020年11月18日に北米で世界初公開されました。
初代モデルは2012年に登場。トヨタ「86」との兄弟車で、トヨタとスバルが共同開発した後輪駆動モデルということでも話題になりました。
初代モデルに引き続き、2代目モデルも両社との業務提携で掲げる「もっといいクルマづくりの追求」の取り組みを通じて共同開発されています。
兄弟関係のBRZと86ですが、新型BRZのほうがひと足先に公開されました。初代モデルに比べて新型BRZはどのように進化したのか、初代と新型を比較してみます。
外観のデザインですが、クーペらしいスタイルはそのままに、高い走行性能を予感させる、躍動感のあるスタイルへと進化します。
北米仕様のボディサイズは全長4265mm×全幅1775mm×全高1310mmと、初代モデルと全幅は変わりませんが、全長は25mm長く、全高は10mm低くなっています。
新型モデルのボンネットフードには新たなプレスラインが施され、厚みが増したように見えます。
グリルは、スバル車に共通する六角形のヘキサゴングリルであることは変わりませんが、新型モデルはより低く、ワイドな形状になり、低重心であることをアピールしているようです。
ヘッドライトのデザインも変更されています。初代モデルは、“涙目”のようなヘッドライトでしたが、新型BRZはシャープな形状に変更。
スバル車の特徴でもあるコの字のポジションランプを継承しつつ、2眼のライトが内蔵されました。
また、初代モデルにはフェンダーガーニッシュがデザインのアクセントとして施されていましたが、新型モデルでは廃止。
新型モデルのフロントフェンダー後方に配したエアアウトレットやサイドシルスポイラーなどがデザインのアクセントになるだけでなく、スポーツカーとしての性能を最大限に引き出す機能性を持ち合わせています。
リアのデザインでは、リアコンビランプを変更。最近のスバル車に採用されている、コの字をモチーフにしたものが備わります。
さらに、トランク上部にはダックテールが装備されました。
内装に関しては、大きな変更点としてメーター類があります。
初代モデルのメーターは、左に260km/hまで刻まれたスピードメーター、中央にタコメーター、右に4.2インチマルチインフォメーションディスプレイが配置されていました。
一方新型モデルは、7インチTFT液晶パネルとセグメント液晶パネルを組み合わせたデジタルメーターとなり、いくつかの表示が選択できます。
なかでもタコメーターは、円形のものと右へいくにつれて回転数が上がるグラフ状のものなどがあるようですが、スピードメーターは数字で表示されるもののみになるようです。
また、インパネは水平基調へ変更。初代モデルでは上部中央にエアコン吹き出し口が配置されていることで、やや盛り上がった形状でしたが、新型モデルではフラットにすることで、視界が広く確保されています。
さらに、アルミホイールが大径化しました。
初代モデルでは、グレードによって16インチと17インチのホイールが装着されますが、北米仕様ではエントリーグレードの「プレミアム」は17インチ(215/45R17)、上級グレードの「リミテッド」には18インチ(215/40R18)となります。
なお、リミテッドのタイヤとして、ミシュラン パイロットスポーツ4が装備されます。
■エンジンは2.4リッターへ排気量アップ! スペックは?
BRZに搭載されるエンジンは、初代モデルは2リッター水平対向4気筒エンジンが搭載されていましたが、新型モデルでは排気量がアップし、2.4リッター水平対向4気筒エンジンへと置き替わります。
スバル新型「BRZ」(北米仕様)
新たな2.4リッター自然吸気エンジンは、トヨタの直噴技術「D-4S」を組み合わせました。
初代モデルでも同様のコラボレーションがおこなわれていましたが、新型モデルでも水平対向エンジンとD-4Sが融合した独自のエンジンを搭載し、トヨタとスバルの共同開発の一端が見て取れます。
北米仕様の最高出力は、初代モデルは6速MTが205hp、6速ATが200hpでしたが、新型モデルでは、6速MT/6速ATともに228hpと向上。
吸排気性能の強化とフリクション低減によって、トルクは15%アップ。素早いレスポンスで、滑らかに高回転まで吹け上がるスポーツカーらしいフィーリングとともに、力強い加速をもたらします。
新型モデルのシャシは、最近のスバル車に採用される「スバルグローバルプラットフォーム(SGP)」ではありませんが、SGPの開発から得たノウハウを取り入れ、さらにインナーフレーム構造や構造用接着剤などを採用。
ボディを再構築することで、初代モデルに対しフロント横曲げ剛性を約60%、ねじり剛性を約50%と大きく向上しています。
また、ルーフやフード、フロントフェンダーの素材に軽量なアルミを採用し、エンジン出力や安全性の向上に伴う重量増を抑制すると同時に、前後左右重量の適正化やさらなる低重心化を実現して運動性能がアップしました。
運転支援システムについては、「アイサイト」が初搭載されます。ただしこれはAT車のみで、MT車にアイサイトは装備されていません。
AT車に搭載されるアイサイトには、プリクラッシュブレーキや全車速追従機能付クルーズコントロールが備わります。
興味深いのは、MT車の画像を見ると、手動のサイドブレーキが備わっている点です。従来のアイサイト搭載車ではパーキングブレーキは電子式になるため、AT車には電子パーキングが搭載されることになるのかもしれません。
最新装備として、Apple CarPlayとAndroid Autoに対応した8インチSUBARU STARLINK マルチメディアインフォテインメントシステムを採用。スマートフォンのような、直感的な使い勝手と操作感を実現しました。
さらに、コネクティッドサービス「SUBARU STARLINK Safety and Security」を採用し、万一の事態に備えた「つながる安全」を提供するとともに、利便性を高める機能で、快適なカーライフをサポートします。
※ ※ ※
新型BRZの北米での発売は2021年秋とアナウンスされましたが、日本での発売時期については明らかになっていません。
また、兄弟車の86の新型モデルについても詳細は不明です。
新型BRZと新型86のデザインは異なるはずですが、そのほかの装備やスペックについては同様であることを考えると、新型86はトヨタ車として初めてアイサイトを搭載するモデルになるでしょう。
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