ミニバン王者に黄色信号!? トヨタ「シエンタ」の知られざる魅力とは
くるまのニュース / 2020年12月1日 11時10分
2019年にはミニバン市場で販売台数No.1に輝いたトヨタ「シエンタ」。しかし、2020年に入ると徐々に販売台数が落ち込んだほか、順位もライバルのホンダ「フリード」に抜かされています。そんなシエンタの魅力とは、なんなのでしょうか。
■2019年ミニバン王者が失速!? 実際のオーナーが語る魅力とは
トヨタの初代「シエンタ」は2003年に登場しました。
2015年に2代目へとフルモデルチェンジし、すでに5年が経過していますが、2019年にはミニバン市場で販売台数No.1に輝いた人気モデルです。
最近では、販売台数が落ち込んでいますが、そんななかで実際のユーザーからはどのような部分が評価されているのでしょうか。
最近の販売動向では、2018年にビックマイナーチェンジが施され、2列仕様の「FUNBASE」が登場。
さらに先進予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」の機能向上、後部座席の荷物の置き忘れをお知らせ機能「リヤシートリマインダー」や「パワースライドドア予約ロック機能」などの機能が追加されました。
日本自動車販売協会連合会が発表している新車販売台数ランキングによると、2020年上半期(4月から9月)のシエンタの販売台数は登録車のなかで13位となっています。
展開されるグレードはエントリーモデルとしてガソリン車の「FANBASE X」からハイブリッド車の「G Cuero」まで15種類を展開。価格(消費税込)は180万9500円から258万円です。
では、シエンタのオーナーはどの部分を評価しているのでしょうか。
エクステリアについては、ミニバンらしからぬデザインに高評価が集まっています。
「個性あふれるデザインは5年経っても色あせない」「見た目が個性的で尖っているのが良い」など、全体的に高評価が目立ちました。
インテリアに関しては、「2個のUSBコンセントがとにかく便利」「独特なカラーのステッチが印象的」などの良い意見がある一方で「ドアポケットがフリードより狭い」「センターコンソールにものが置けない」といったマイナス意見もあります。
アンダーボックスやドリンクホルダーなど、細かい収納力に関してはライバルとされるホンダ「フリード」に軍配が上がると感じるオーナーが多いようです。
■シエンタの室内空間や乗り心地はどう?
ミニバンの魅力でもある多人数乗車性や積載性において、2列シート車では「セカンドシートの背もたれを畳むだけでフルフラットの荷室が生まれる」「大人が余裕で車中泊できる」といったような高評価が目立ちます。
一方の3列シート車に関しては「3列目がタンブル(前転)仕様で畳んでもスペースが圧迫される」「凹凸が多くなる」という欠点も出てきています。
運転のしやすさに関しては、「ミラーが小さめで曲がるときに後輪が見えない」「曲がるときに斜め後方が見えにくい」など、独特のデザインから慣れが必要という意見があります。
乗り心地は、「車内は静かで、後ろに乗っていた子供が寝てしまった」「街乗りや中速域ではゆったりしていて良い」といった意見がある一方で、「高速では振動を拾いやすい」「コーナーでは揺れの終息が遅い」という意見もありました。
トヨタ「シエンタ」の2列シート車。登場当時はアウトドアやレジャー需要などにより注目を集めた。
燃費に関しては街乗りで10km/Lから15km/L、高速走行で12km/Lから16km/Lを記録するという意見が多く見られました。
シエンタは初代からエクステリアデザインががらりと変わり、ハイブリッド車や2列シート車が登場したことで幅広い年代層に支持されるようになりました。
しかし、2020年に入ってから徐々に販売台数を落としていました。その要因について、トヨタの販売店スタッフは次のように話します。
「2列シート車が追加されたあと、キャンプやアウトドア利用をはじめ、使い勝手がよく便利と好評を得ましたが、実際にはそれほど荷物を載せることもなく必要なかったという声も上がっています。
また、コンパクトモデルとしては、トヨタ内で『ヤリス』、『ヤリスクロス』、『ルーミー』と人気車も後発で出てきていることから、それらのモデルにシエンタに関心があったユーザーが流れている印象はあります」
※ ※ ※
2019年にはミニバン市場で販売台数No.1に輝いたシエンタですが、同じトヨタ内や他社に魅力的なコンパクトモデルや軽自動車が登場したことで、ユーザーが流れているようです。今後、シエンタがどのような展開を見せるのか注目です。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
ダイハツの「コンパクト“ミニバン”」がスゴイ!全長4.2mボディの3列6人乗り仕様! ながーい「キャンバストップ」にピラーレスも採用した「ワイワイ」とは
くるまのニュース / 2024年9月17日 14時10分
-
日産「“2列6人乗り”ワゴン」がスゴイ! “全長4.3m”級&斬新「前列3人座れる」シート採用! メーカー初の機能もある「ティーノ」とは?
くるまのニュース / 2024年9月16日 6時10分
-
ランクルにGT-R…「買えない人気車」販売の実態 納期遅延や受注停止が続く「新車購入」の現実
東洋経済オンライン / 2024年9月8日 9時0分
-
“全長4.3m”のホンダ「“2列6人乗り”ミニバン」がスゴイ! 斬新「前列3人座れる」シート! 運転席が“めちゃ右側”な「エディックス」とは?
くるまのニュース / 2024年9月6日 6時40分
-
アウトドアに最適なミニバン・バンおすすめ10選! 便利なオプション装備も合わせて紹介
MōTA / 2024年8月29日 18時30分
ランキング
-
1「SHOGUN」エミー賞受賞を喜ぶ人と抵抗ある人 日本人がアメリカで最多受賞した本当の理由
東洋経済オンライン / 2024年9月20日 13時0分
-
2朝食前に歯を磨かない人は「糞便の10倍の細菌」を飲み込んでいる…免疫細胞をヨボヨボにする歯周病菌の怖さ
プレジデントオンライン / 2024年9月20日 14時15分
-
3特殊清掃人が語る“自殺した部屋”に共通している特徴。オカルト的な出来事に遭遇することも
日刊SPA! / 2024年9月20日 8時52分
-
4空母化した護衛艦「かが」前艦長が明言した“デメリット”とは それでも米国へ行く意義
乗りものニュース / 2024年9月20日 6時12分
-
5娘の世話を一切しないのに「親権をよこせ」と言う妻。破綻した夫婦が下した“至極当然の結論”
日刊SPA! / 2024年9月20日 15時53分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください