人気SUV「ライズ」「ヤリクロ」では物足りない! トヨタ「C-HR」の魅力とは
くるまのニュース / 2020年12月10日 17時10分
2017年、2018年の2年連続で国内SUVジャンルNo.1を獲得したトヨタ「C-HR」。最近では、同じトヨタから「ライズ」や「ヤリスクロス」が登場したことで、やや勢いが落ちています。そんな、C-HRの魅力とはどのような部分なのでしょうか。
■斬新なデザインでスポーツクーペのようなC-HR
2、3年前まで激戦区でもあるコンパクトSUVジャンルで圧倒的な存在感を示していたトヨタ「C-HR」。最近では、同じトヨタから「ライズ」や「ヤリスクロス」が登場したことで、やや勢いが落ちています。
そんなC-HRに乗る実際のオーナーは、どのような部分を魅力に感じているのでしょうか。
日本自動車販売協会連合会が発表した登録車販売台数ランキングによると、2020年の1月から6月までの期間で1万8389台の売り上げを記録し、19位となっています。
現在こそ、ライズの販売台数には大きく劣りますが、2017/2018年度と、2年連続SUV販売台数1位を記録。
2019年10月には、発売以来初のマイナーチェンジを実施し、内外装デザインの変更やスポーツグレードとしてGRスポーツの追加などが実施されました。
C-HRの外装デザインは、流れるラインとエッジの効いたデザインが特徴的です。リアドアのハンドルはボディと一体化され、近代的なスポーツクーペのような印象を受けます。
内装は、ドライバーが運転しやすいようフロントシートのアイポイントが高く設計されていたり、エアコンのスイッチなどを操作しやすいように運転席側に向けられていたりと、デザインだけでなく機能性も考慮されています。
C-HRのプラットフォームは、「プリウス」と同じTNGAプラットフォームのGA-Cが採用されており、これにより、ボディ剛性が上がりハンドリングの切れ味も向上。
さらに、ザックス製ダンパーとの組み合わせで、路面のショックも吸収してくれるため、乗り心地と操作性の両立を実現しています。
搭載されるパワートレインは、1.2リッターエンジン+ターボのガソリンエンジン車と、1.8リッターエンジン+モーターのハイブリッド車が設定されています。
トランスミッションは、ガソリンエンジン車にCVTと6速MTが設定され、ハイブリッド車には電気式無段変速機を採用。また、6速MTが設定されC-HRは、走行性能の高さや操る楽しさも味わえるクルマであることがわかります。
WLTCモード燃費は、ガソリン車で14.3km/Lから14.9km/L、ハイブリッド車が25.0km/Lから25.8km/Lです。
グレードは、ガソリンエンジンモデルが「S-T」「G-T」「S-T “GR SPORT”」の3種類、ハイブリッドモデルが「G」「S」「S “GR SPORT”」の3種類が設定されています。
価格(特別仕様車は除く)は、ガソリン車が238万2000円から301万3000円、ハイブリッド車が274万5000円から314万5000円です。
■C-HRに乗っている人はどこを魅力だと思う?
C-HRに乗っているオーナーは、どのような評価をしているのでしょうか。
特徴的な外観デザインの評価を見てみると、「無骨だけれど未来感もあるデザイン」「後ろも斜めから見るとボリューム感のある張り出しでセクシー」と、高評価の意見が目立ちます。
なかには、「エクステリアを気に入ったから購入した」との声もありました。
反対に斬新すぎるデザインなのか、「やりすぎ感満載だが、個人的には気に入っている」「良くも悪くも粋なデザイン」との意見もあります。
内装に関しては、「軽自動車並み」、「全般にチープな印象」と、外観デザインとは対照的に質感に不満を抱くオーナーの声が目立ちます。
一方で、「落ち着いた雰囲気でとても良い」「黒で統一されていて、気に入っています」との声もあります。豪華さに関しては、高級車と比べると劣ってしまうものの、反対に、シンプルさを好む人には向いているのかもしれません。
ただし、「後方視界はかなり悪い」「後ろが見づらいのでバックする時ちょっと怖い」「ラゲッジスペースが狭いのが不満」と、空力を考慮したデザインであるため、どうしても後部の視界の悪さやスペースの狭さが目立ってしまうようです。
走行性能を見てみると、「フワフワした感じがなく、それでいてカッチリし過ぎていない」「SUVにしてはハンドリングや直進性が安定している」と、低重心設計のTNGAプラットフォームの完成度はかなり高めであるようです。
C-HR GRスポーツは、C-HRのスポーツ性能をさらに高めたモデル。
エンジンの評価は、「エンジンかかっているの? と思うくらい静か」「パワーもあり、ターボの音も良い」との意見がありますが、「低速からのパワー不足感はある」「渋滞走行がきつい」と、低回転域を苦手とするターボ車のネガな部分が目立ってしまうようです。
ハイブリッド車に関しては、「スポーツモードはスタートダッシュや追い越し加速等、何も問題なし」「始動時は必ずノーマルモードになるので、加速が悪いと勘違いしがち」との意見もありますので、走行モードによる加速の違いが大きいこともわかります。
※ ※ ※
オーナーの反応をみると、C-HRの特徴でもある外観デザインに関しては、高評価であるようでした。
しかし、斬新すぎる外観であるため、どうしてもその分、内装の質感が釣り合わず、不満を抱いてしまうオーナーも多いようです。
とくに、後部座席の狭さや後方視界の悪さは、多くのオーナーが指摘しており、C-HRを購入するときに確認しておきたいところでしょう。
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