もうすぐ「プラド」は12歳? トヨタ「ランドクルーザープラド」の評価に年月は関係なし?
くるまのニュース / 2020年12月14日 10時10分
トヨタ「ランドクルーザープラド」は、1984年に登場して以来、トヨタを代表するSUVとして販売されています。現行モデルは2009年にフルモデルチェンジをしていますが、オーナーが感じる魅力とは、なんなのでしょうか。
■ランドクルーザーの弟分として30年感愛されている人気車種
トヨタ「ランドクルーザープラド」は、本格的なクロスカントリー4WD車「ランドクルーザー」の弟分としてラインナップされています。前身モデルの「ランドクルーザーワゴン」は1984年にデビューしました。
現行モデルは2009年にフルモデルチェンジをしており、従来の悪路走破性はそのままに安全性能や快適性が向上されています。オーナーからはどのような点で評価されているのでしょうか。
フルモデルチェンジのあった2009年から2019年までの販売台数は17万台を超えています。
さらに年々販売台数は増加し、日本自動車販売協会連合会の2019年1月から12月までの新車販売台数ランキングでは2万8475台の売り上げを記録し、31位となっています(ランドクルーザーと合算)。
ボディサイズは全長4825mm×全幅1885mm×全高1880mmと、ランドクルーザーに比べてコンパクトなサイズ。また、全幅が約100mm短くなっていることにより、本格オフローダーの要素を持ちながらも、日本の狭い道路でも取り回しが効きやすくなっています。
安全面については、トヨタの衝突被害軽減パッケージ「Toyota Safety Sense」が全車標準装備されており、単眼カメラとミリ波レーダーの併用によって、事故の回避や衝突被害軽減を図ることができます。
国土交通省が公開している衝突安全性能の試験では、総合評価が運転席36点中34.86点、助手席は24点中22.66点と非常に高得点となり、万が一衝突してしまった場合であっても、クルマに乗っている人はしっかりと守られるという結果が分かっています。
現行モデル型のエンジンは2.7リッターの直列4気筒ガソリン、2.8リッターの直列4気筒ディーゼルターボの2種類。燃費性能は、WLTCモードでガソリンエンジンモデルが8.3km/L、ディーゼルターボエンジンモデルが11.2km/Lです。
グレードは、ガソリンエンジンモデルが「TX」、ディーゼルターボエンジンモデルは「TX」「TZ-G」が設定されています。また、それぞれのモデルに「Lパッケージ」の特別仕様車も設定されています。
新車価格は、ガソリンエンジンモデルが、362万1000円から429万8000円、ディーゼルターボエンジンモデルが428万5000円から553万円です。
■実際ランドクルーザープラドに乗っている人はどこが良くてどこがダメ?
では、ランドクルーザープラドに乗っているオーナーは、どのような評価をしているのでしょうか。
まず、エクステリアについては「重厚感がありどの角度から見ても飽きません」「武骨さのなかに高級感がバランスよく調合された絶妙なデザイン」という声があります。
デザインはニーズをしっかり掴んでおり、ワイルドさにアーバンテイストを加えたスタイリッシュさが評価されているようです。
次に、走行性能では「どっしりとした乗り心地という表現がぴったりです」という声がある一方で、「アクセルペダルが重いなと感じたのが第一印象」との声も聞こえてきます。
車両重量は2トンを超えているので、動き出しは少々重たい印象があるとはいえ、パワフルなエンジンを積んでいるので、一度走り出してしまえば気にならないという声もあります。
日本でも一定数の人気を誇るトヨタ「ランドクルーザープラド」
燃費性能については「燃費を気にするなら絶対チョイスしない」「街乗り5-6キロ、高速8キロといったところ」といった渋い意見が目立ちます。
どうしても重い車体を大きめの排気量エンジンで動かすことになるので、街中の通勤や近所の買い物などがメインユースだと、リッターで一桁キロは避けられません。
価格は「高いか安いかでいえば高いですが、納得して払うには充分な金額でした」、「値引きもあり、耐久性、リセールの高さから考えると高く感じない」 という声が多くありました。
性能と質感などの点からコストパフォーマンスは良いという評価といえるでしょう。
※ ※ ※
ユーザーの声をまとめると、「ランドクルーザー譲りの質実剛健さと、街中でも映えるスタイリッシュさを兼ね備えた新時代のプレミアムコンパクトSUV」といった点に集約されます。
メーカーの発表による「いつでもどこへでも行ける安心感と快適性」というコンセプト通り、SUVの本質を突く車として人気が高いようです。
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