免許更新「平成35年」は令和何年? 平成表記で「うっかり失効」まだ多い コロナ禍で混乱する人も続出
くるまのニュース / 2021年1月6日 9時10分
平成から令和に変わってもうすぐ3年目に突入します。少しずつ、令和に慣れてきた感じもしますが、運転免許の更新では混乱する可能性があります。元号が変わったことで多発しているという「うっかり失効」とはどのようなものなのでしょうか。
■運転免許更新時の「うっかり失効」とは
年号が令和に変わったことで運転免許証の更新をうっかり忘れてしまう事例が増えています。
このようなケースは一部で「うっかり失効」と呼ばれており、対象者は決められた期間内に更新手続きをすれば再取得することが可能です。このうっかり失効とはどのような状況なのでしょうか。
SNS上で度々話題となっているうっかり失効ですが、これは単なるネーミングではなく、実際に公的に使われている名称です。
警察庁によると2018年の1年間で23万人もの人がうっかり失効していると発表されています。
うっかり失効する要因として、2019年4月30日に「平成」が終わり、翌5月1日から「令和」に元号が変わったことによる運転免許証の表記が関係しています。
元号が変わる以前に運転免許の取得や更新をした人は「平成35年●月●日まで有効」という表記されているのに対して、元号が変わった後では「2023年(令和5年)●月●日」と西暦と和暦が併記されるように変更されました。
このように平成35年だけだと、令和では何年なのかがわかりづらくなった結果、うっかり更新期限を過ぎて失効してしまう場合が多いようです。
運転免許更新センターの職員は以下のように話します。
「今の時期だと、新型コロナウィルス感染症の影響で運転免許証の有効期限が延長されたことなども影響して、やむを得ずうっかり失効してしまったという人は多くいらっしゃいます。
免許が切れる40日前に更新のハガキが届くようになっていますが、住所変更をしていなかったりつい見落としてしまうという人もいらっしゃるようです。
また、免許更新には余裕を持って半日くらいかかるという目処を持ってお越しいただくと良いと思います」
また、各都道府県警察などでもホームページなどで、次のように案内をしています。
「運転免許の更新時期になる前には、各都道府県の公安委員会から更新連絡書が送付されます。
通知内容としては、『更新期間』『更新申請場所及び受付時間』『手数料及び講習区分』『更新手続に必要なもの』などが記載されています。
必ず届いた更新連絡書に目を通して更新期間が過ぎないように注意をしてください」
※ ※ ※
運転免許証の更新期限は、自分の誕生日の前後1か月となり、仮に更新期限が過ぎた場合でも6か月以内であれば、講習や適性検査を受けて合格すれば新しい運転免許証が交付されます。
また、失効日から6か月を超え1年以内の場合で、大型・中型または普通免許の更新手続きをおこなわなかった場合は、適性試験に合格すれば仮免許証が交付され、自動車学校で仮免許コースを受講、もしくは一発試験(運転免許試験場での直接試験)に合格しなければなりません。
そのほか、海外旅行や災害、病気などの一定のやむを得ない理由で、失効後6か月を超え、失効後3年を経過しない場合に限り、更新時講習と同一の講習を受け、必要書類を添えて申請し、適性試験に合格すれば運転免許証が交付されます。
■うっかり失効してしまう理由は?してしまったらどうなる?
うっかり失効中は「無免許運転扱い」となるため、運転は普段以上に気をつけなければなりません。
無免許運転は道路交通法第64条により禁止されており、もし運転してしまった場合、第117条2の2の条例により、3年以下の懲役又は50万以下の罰金が課せられます。
万が一に事故や違反を起こした場合、軽い交通違反に対して交付される「青切符」ではなく、「赤切符」が交付されます。
あなたは平成35年が令和●年かつ202●年というのがすぐに分かりますか?
赤切符とは、比較的重い違反に対して交付されるものです。減点数は6点以上が目安となっており、無免許運転や飲酒運転、速度超過などが当てはまります。
さらに事故・違反後の手続きも青切符とは異なり「刑事上の責任」を負わなければなりません。指定日に交通裁判所への出頭や、多額の罰金が科せられることになります。
また、スピード違反や故意とみなされる事故で検挙されると、保険会社によっては保険適用外とされる場合もあります。
首都圏の警察署の職員はこのように話します。
「平成から令和に変わって、『そういえば免許証の期限が切れていた』という人は意外と多いです。
うっかり失効は無免許と同じなので注意が必要です。平成と令和で分からなくなるという人は、平成の下一桁を見れば令和の年数なので、そのように覚えると分かりやすいです」
※ ※ ※
令和も2021年で3年目となりますが、年号に慣れた人も運転免許証の更新日は再確認しておきましょう。
日常生活では、運転免許を確認する機会はあまり多くないため、財布に仕舞っていることがほとんどです。
しかし、有効期限が切迫していることに気付かず、そのまま失効してしまう人も一定数は存在するので、うっかり失効しないように気をつけましょう。
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