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軽じゃないのにかなり小さい!? 全長4mを切るコンパクトSUV5選

くるまのニュース / 2020年12月15日 6時10分

日本の狭い道ではコンパクトのクルマが適しており、なかでも軽自動車が最近の売れ筋です。また、普通車のなかでもコンパクトなモデルが人気ですが、今回は全長4m以下のコンパクトSUVを5台紹介します。

■4m以下で取り回しもバツグンなコンパクトSUV

 クルマのボディは年々大型化しており、2019年にフルモデルチェンジしたトヨタ「カローラ」も、これまでの5ナンバーサイズから3ナンバーサイズへと拡大されたことで話題になりました。
 
 走行安定性や安全性能、プラットフォームの共通化など、さまざまな要因でクルマのボディが大きくなっていますが、それでも5ナンバーサイズで全長4mというコンパクトなボディを持つクルマもあります。
 
 今回は、4m以下という小ささで、人気のコンパクトSUVを5台ピックアップして紹介します。

●トヨタ「ライズ」

 トヨタのコンパクトSUVで大ヒット中なのが、2019年11月に発売された「ライズ」です。

 ライズは、全長3995mm×全幅1695mm×全高1620mmという小さなボディサイズですが、ほかのトヨタSUVと同じく六角形のロアグリルや角ばったバンパーコーナー、踏ん張り感のある17インチ大径タイヤを採用することで、ボディサイズ以上の存在感のあるデザインとしました。

 なお、ライズの開発・製造はダイハツがおこなっており、同社では「ロッキー」として販売されています。

 内装は、視界の良い水平基調のインパネで、運転席に向けた操作パネルや、左手を伸ばした自然な位置にシフトレバーを配置するなど、運転に集中できる空間を実現。

 メッキや赤いアクセントカラーを施すことで、遊び心も感じられるデザインです。

 コンパクトなボディですが、室内は広々としており、後席もゆとりのある空間を確保。コンパクトSUVでは荷物が載せられないというユーザーの不満を解消するため、同クラスでトップレベルの荷室容積369リットルを実現しました。

 パワートレインは、1リッターターボエンジンに、トヨタ初採用となるスプリットギヤを組み込んだD-CVTを組み合わせ、走る楽しさと低燃費を両立。1.5リッタークラス相当のトルクを低速から幅広い回転域で発揮し、力強い加速を実現しています。

 安全装備も進化した「スマートアシスト」を搭載し、前方車両の追従走行を支援する「全車速追従機能付アダプティブクルーズコントロール」や歩行者や車両を検知対象とした「衝突警報機能および衝突回避支援ブレーキ機能」といった、最新の安全技術が採用。

普段使いでも週末のレジャーでも扱いやすく、アクティブなカーライフを送りたい人にはピッタリのコンパクトSUVです。

●スズキ「ジムニーシエラ」

 スズキの本格軽SUVとして人気の「ジムニー」ですが、登録車版として「ジムニーシエラ」があります。

 2018年7月に20年ぶりにフルモデルチェンジし、発売から2年以上経ったいまでも納車は1年待ちになるほど、多くのファンに愛されているモデルです。

 ジムニーシエラは、四角いスクエアなボディに丸目のヘッドライト、5スロットグリル、3ドアといった部分はジムニーと共通ですが、外観では樹脂製のオーバーフェンダーとサイドアンダーガーニッシュが装着され、よりオフロード感を強めたデザインが特徴です。

 ボディサイズも若干異なり、シエラは全長3550mm×全幅1645mm×全高1730mmと、軽自動車のジムニーより全長は+155mm、全幅は+170mmとひと回り大きいですが、それでも十分コンパクトなサイズで、狭い林道などでも優れた小回り性能を発揮します。

 内装は機能性を重視したシンプルなデザインですが、助手席にアシストグリップが装備されているなど、オフロード走行を意識したアイテムも備わります。

 本格四駆として、剛性に優れた新開発のラダーフレームを採用。FRレイアウトや機械式副変速機付きパートタイム4WDなどにより、悪路行性を高めました。

 そして、ジムニーとの決定的な違いは、ジムニーシエラは1.5リッターエンジンを搭載していることです。

 軽自動車に搭載される64馬力の660ccターボエンジンとは異なり、102馬力の十分な動力性能を持つエンジンを5速MTもしくは4速ATで操れるのが、ジムニーシエラの魅力だといえます。

●日産「マグナイト」

 これまで日産のコンパクトSUVといえば、国内で販売されているモデルでは「キックス」、欧州で販売されているモデルでは「ジューク」がありますが、それよりもさらに小さい日産最小コンパクトSUVとして新型「マグナイト」が登場しました。

 新型マグナイトの外観は、八角形の力強い印象の大型グリルを装着。SUVらしさを際立たせるデザインに、日産の新しいブランドロゴがグリル中央に配置され、新しさも感じられます。

 ボディサイズは全長3994mm×全幅1758mm×全高1572mmとコンパクトながら、最低地上高は205mmと悪路走破も考慮して開発されました。

 インテリアは運転席と助手席の空間が広く、ゆったりとした室内空間を実現。後部座席はひとクラス上のクルマに匹敵するような足元のゆとりある空間を確保しています。

 8インチのタッチスクリーンを持つインフォテイメントシステムはApple CarPlayとAndroid Autoに対応し、メーターには同セグメントでは画期的な7インチのTFT液晶ディスプレイを採用することでプレミアムな室内空間を演出しました。

 パワートレインは、新開発の100馬力を発生する1リッターターボ(5速MT/CVT)と、72馬力の1リッターエンジン(5速MT)を用意。

 先進技術として、クルーズコントロールや360度アラウンドビューモニター、日産コネクトなどが搭載されています。

 インドやアフリカ諸国など新興国を中心に販売される予定ですが、現時点で日本で販売される予定はないとされています。

■個性が光る4m弱の輸入車クロスオーバーモデル

●フィアット「パンダ クロス 4×4」

 輸入車においてもコンパクトSUVが増えていますが、4mを切るモデルは少ないようです。

 なかでもフィアットが2020年10月24日に発売した「パンダ クロス 4×4」は、コンパクトながら広い室内を持つ「パンダ」をクロスオーバーSUVに仕立てた限定車です。

フィアット「パンダ クロス 4x4」フィアット「パンダ クロス 4x4」

 ボディサイズは全長3705mm×全幅1665mm×全高1630mmと非常にコンパクト。それでも5人が乗れる、広い室内を確保しました。

 外観は、樹脂パーツを多用した専用フロントフェイスをはじめ、フロントフォグランプ、スキッドプレート風デザインを取り入れた前後バンパー、シルバー仕上げのルーフレールなど、SUVらしいタフな雰囲気が強められています。

 また、ボディカラーには明るいパステルイエローを採用し、アクティブなシーンにもよく似合います。

 内装はブラックを基調とし、随所にブラウンをあしらったシックなデザイン。「CROSS」ロゴ入りの専用ファブリックシートや前席シートヒーター、ドライブモードセレクター、フルオートエアコンが特別装備され、長距離ドライブも楽しく快適に過ごすことができます。

 パワートレインは、85馬力を発生する875cc直列2気筒を搭載。6速MTと四輪駆動システムにより、本格オフロードの走破性を実現しました。

 限定150台という特別モデルですが、パンダらしい遊び心が1台に凝縮されたコンパクトクロスオーバーSUVです。

●VW「クロスup!」

 フォルクスワーゲンの最小モデル「up!(アップ)」。通常モデルとは別に、「〇〇up!」というさまざまな派生モデルをリリースしていますが、SUVルックに仕立てたクロスオーバーモデルが「クロスup!」です。

 特別モデルとして設定されたクロスup!は、2017年、2018年、2019年に日本へ数量限定で導入されています。

 ボディサイズは、全長3625mm×全幅1650mm×全高1520mmと、標準モデルよりも全長は+15mm、全高は+25mm拡大していますが、かなりコンパクト。

 専用フロントバンパ/リアバンパーに加え、専用シルバールーフレール、樹脂パーツに加え、16インチタイヤを装着するなど、SUVらしいアクティブな印象としました。

 内装はブラックで統一したスポーティなデザインですが、2019年に500台限定で登場したモデルは、若者を中心に人気が高い「beats sound system」を標準装備。

 このサウンドシステムは、300W/8チャンネルのパワーアンプにデジタルプロセッサーを搭載し、6個のスピーカーとサブウーハーの合計7個のハイエンドスピーカーを車両全体にレイアウトすることで、力強い低音から澄み渡る高音まで車内で楽しむことができます。

 パワートレインは、1リッター直列3気筒エンジンと5速ASGを組み合わせました。

 また、後退時に役立つ駐車支援システムを標準装備し、駐車時の安全性を大幅に高めるとともに、インフォテイメントシステムやフルオートエアコン、シートヒーター、クルーズコントロールなどの快適装備も装備しています。

※ ※ ※

 小さなクルマは小回りが利いて日本の狭い道でも運転しやすいことから、近年人気が高まっています。

 またSUVも売れ筋のひとつで、それぞれの良いところを掛け合わせたコンパクトSUVは、いまもっとも勢いがあるジャンルだといえるでしょう。

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