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2億円オーバーの電動ハイパーカー、イスパノ・スイザ「カルメン ブローニュ」は2022年にデリバリー開始

くるまのニュース / 2020年12月16日 8時10分

1904年に設立されたイスパノ・スイザは、かつて高級車や航空機エンジンを製造していたメーカーだ。そのイスパノ・スイザが2019年に発表した電動ハイパーカー「カルメン」がついに公道を実走できる状態にまで仕上がった。

■電動グランドツアラー「カルメン ブローニュ」は2億円から

 スペインのイスパノ・スイザが2019年のジュネーブ・モーターショーで発表した電動ハイパーカー「カルメン」のスペシャルエディション「カルメン ブローニュ」がついに公道を実走可能にまで仕上がった。

 カルメンはモデル全体で19台のみ生産され、そのうちの5台がハイパフォーマンス仕様のカルメン ブローニュとなる。

 価格はカルメンが150万ユーロ、カルメン ブローニュが165万ユーロ(邦貨換算約2億900万円)からとなっている。

 ブーローニュの名前は、1921年にイスパノ・スイザが高性能な「H6クーペ」のレーシングバージョンを製作し、フランスのブローニュで開催された耐久レース「ジョルジュ・ボワイヨ・カップ」に参戦したことに由来している。そこでは、アンドレ・デュボネ(1921年)、ポール・バブロ(1922年)、レオンス・ガルニエ(1923年)がH6をドライブし、イスパノ・スイザは3連覇を達成している。

 カルメン ブローニュは、カルメンよりも車両重量を60kgダイエット、最高出力は95psアップの1114psを発揮し、最高速度290km/h、0-100km/h加速2.6秒を実現している。

 軽量化は、サスペンション、カーボンファイバー製サブフレーム、新たなCNCパーツ、カーボンファイバー製ルーフなどの最適化によって実現している。

 ボディサイズは、全長4733mm×全幅2040mm×全高1242mm、ホイールベースは2800mmとなる。

 駆動方式は、モーターを後輪に各ふたつずつ搭載する後輪駆動となる。フォーミュラEでの経験をフィードバックした高度なシステムによって制御され、0−6500rpmで最大1600Nmのトルクを得ることができる。

 ドライブモードはスポーツ、エコ、コンフォートの3種類が用意されている。

 リチウムイオンポリマー電池の容量は80kWhで、航続可能距離は満充電で最大400km。バッテリーは最適に動作するように完全に温度制御されている。これらのシステムはすべて自社内で設計・製造されている。

 CCS2急速チャージャーで30−80%充電するのに30分しか要せず、CHAdeMOやGB/T充電のオプションも揃っている。

 また、カルメン ブローニュは「ユニーク・テーラーメイド」部門により、フルカスタマイズすることも可能だ。

 カルメンのデザイン、エンジニアリング、生産はイスパノ・スイザとQEVテクノロジーとの協力によっておこなわれている。QEVテクノロジーは、電動モーターとモータースポーツの開発を専門とする企業だ。

 手作りで組み立てられるカルメンは、その製造工程に12カ月を要し、最初の1台が納車されるのは、2022年の予定だ。

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