「ウイスキーボンボン」で飲酒運転? コロナで飲酒機会減っても 気になるお酒の事情

くるまのニュース / 2021年1月10日 16時10分

例年、12月や1月に多くなる忘年会や新年会は新型コロナウイルスの影響により少なくなっています。しかし、通常の時期と比べて飲酒の機会は増える可能性はあり、同時に飲酒運転も危惧されます。では、お菓子コーナーで販売されているお酒入りのチョコレートは、食べると飲酒運転になるのでしょうか。

■お酒入りチョコレートって飲酒運転になるの?

 年末年始は、飲酒の機会が増えます。しかし、昨今は新型コロナウイルスの影響で忘年会や新年会は減少しているといいますが、それでも通常の時期よりは、飲酒する機会は多いでしょう。
 
 では、「ウイスキーボンボン」などのアルコール入りチョコレートを食べて運転すると飲酒運転になるのでしょうか。

 最近ではデパートなどで、さまざまな種類のチョコレートが販売されていたり、バレンタインの季節になると、大人向けの洋酒入りチョコ、日本酒入りチョコなど幅広いチョコレートが販売されています。

 お酒入りチョコレートとして有名なもののひとつが「ウイスキーボンボン」です。

 ウイスキーの通常のアルコール度数は40度から43度とお酒のなかでも度数は高いですが、チョコレート自体に含まれるアルコール度数は、ものにもよりますが2%から3.5%ほどとなっています。

 国税庁によれば、「酒税法上の酒類とは、アルコール分1度以上の飲料となり、アルコールが含まれるチョコレートは『酒類』に該当しない」とされています。

 しかし、食べた直後は身体からアルコールが検出される可能性があり、酒気帯び運転となる場合もあります。

 アルコールは分解するのには時間がかかります。厚生労働省によると、アルコール分解速度は男性が1時間に9g、女性で6.5g程度といわれています。

 ビール中瓶で例えると、1本が約20gになるので、男性は2.2時間、女性では3時間ほど分解にかかるのが平均です。

 アルコールは少量でも摂取すると分解に時間がかかるので、お酒入りチョコレートを多量に食べる際には運転を控えた方が良いといえるでしょう。

 警察署の交通課の担当者は以下のように話します。

「アルコールは、飲酒検問した際に検知されなければ飲酒運転にはなりませんので、お酒入りチョコレートを食べていても検知されなければ飲酒運転とはなりません。

 しかし、過去には直前にお酒入りチョコレートを食べて検知に引っかかったという事例もあります。

 アルコール反応は、人によって、体型や性別、その日の体調、お酒の弱い強いなども関係してきます。

 お酒入りチョコレートはパッケージに表示がありますし、食べる際はぜひ気をつけていただきたいです。

 チョコレートに限らず、お酒の含む食品を食べた直後の運転はしないよう心がけていただきたいです」

■飲酒運転って実際どういったもの?

 警察庁が発表した交通事故の発生状況の統計によると、2019年の飲酒運転による交通事故は3047件となっており、2017年の3582件、2018年の3355件に比べて少し減少しているものの、少ないといえる数字ではありません。

 道路交通法第65条第1項では「何人も、酒気を帯びて車両などを運転してはならない」という明記されています。

 飲酒運転の処罰には「酒気帯び運転」と「酒酔い運転」の2種類があります。

 酒気帯び運転は警察官による飲酒検問により、呼気中アルコール濃度に反応が出た場合に該当します。

 酒酔い運転は、アルコール濃度に関わらず、アルコールにより上手く会話ができない、まっすぐに歩けないなどといった状態を指します。

 罰則については、道路交通法第117条の2、2の2によると、酒気帯び運転の場合、「3年以下の懲役または50万円以下の罰金」、酒酔い運転の場合、「5年以下の懲役または100万以下の罰金」が科せられます。

 違反点数は、酒気帯び運転(呼気1リットル中のアルコール濃度0.15ミリグラム以上)は13点、酒気帯び運転(呼気1リットル中のアルコール濃度0.25ミリグラム以上)は25点、酒酔い運転は35点です。

 飲酒運転は、お酒によって注意が散漫しやすく、お酒を飲んでいない、通常時のようにクルマを操作するのが困難になります。

「少ししかお酒を飲んでいないから大丈夫」「自分はお酒に強いから」と、お酒を飲んでいるのにも関わらず安易な気持ちでクルマを運転するのも立派な違反行為となり、実際にそういった気持ちで交通事故を引き起こしているケースも多数あります。

「飲むなら乗るな! 乗るなら飲むな!」「飲むなら乗るな! 乗るなら飲むな!」

 警察庁の、飲酒運転による事故の特徴によると、発生時間は22時から6時までで約6割を占めており、飲酒状況は、酒酔いまたは酒気帯び(呼気0.25ミリグラム以上)が約7割を占めるといいます。

 飲酒運転の理由として、「時間経過により大丈夫だと思った」「出勤のため二日酔いで運転してしまった」などが挙げられています。

 お酒を飲む席に行く際はクルマで行かない、もしくはクルマを乗ると分かっている場合はお酒を飲まないなど、飲酒運転をしないよう、しっかりと意識することが大切です。

※ ※ ※

 年末年始のにぎやかなムードだと、ついお酒を多く飲みすぎてしまったりといったこともあるでしょう。

 またお酒入りチョコレートは含まれるアルコール度数が低いとはいえ、安易に食べてクルマの運転をしてしまい、大きな事故になってしまうといった可能性もあります。

 そうならないためにも、たとえ少量でも、アルコールを摂取した際はクルマの運転をしないよう日々心掛けることが大切です。

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