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加速はオレに任せろ! パワーウェイトレシオに優れた現行モデル5選

くるまのニュース / 2020年12月22日 6時10分

クルマの加速力を判断する数値として「パワーウェイトレシオ」というものがあり、数値が小さいほど加速力が良いとされています。国産現行モデルで、パワーウェイトレシオに優れたモデルを5台ピックアップして紹介します。

■加速力は車重と馬力の関係で変わってくる

 クルマの加速力を判断するときに、多くの人はエンジンパワー(馬力)を見るでしょう。しかし、どんなにパワーが大きくても車体が重ければ鋭い加速は望めません。

 そんな加速力を表す数値として使われるのが「パワーウェイトレシオ」というものです。

 これは車両重量を馬力で割った数値であり、数値が小さいほど加速力が高いということになります(厳密にはトラクションやタイヤなども影響します)。

 一般的なファミリーカーであれば10kg/PSから15kg/PS、スポーツカーなら10kg/PS以下が目安とされ、スーパーカークラスになると5kg/PS以下といわれています。

 そこで今回は、各国産メーカーを代表する現行モデルのなかから、パワーウェイトレシオが優れているクルマを5台ピックアップして紹介します。

●日産「GT-R NISMO」(2.87kg/PS)

 日本が世界に誇るスポーツカーである日産「GT-R」。

 2007年のR35型デビューからはすでに13年が経過していますが、絶えずアップデートを繰り返し、現在でもトップクラスのポテンシャルを持ち続けています。

 そんなGT-Rのなかでも、ひと際スポーツ度の高いモデルが「NISMO」です。

 搭載されるエンジンは3.8リッターV型6気筒ターボエンジンですが、NISMO専用GT3タービンや気筒別点火時期制御、最適な燃料噴射量をおこなうインジェクター駆動回路を採用し、ベース車を30馬力上回る600馬力を発生させています。

 またボディにはカーボンルーフやカーボンボンネット&フェンダー、チタンマフラーなどを装備してベース車から40kgの軽量化を実現。

 複雑な4WDシステムを搭載しているにもかかわらず車両重量は1720kgとし、パワーウェイトレシオは現行国産車最高の2.87kg/PSを記録しています。

●ホンダ「NSX」(3.10kg/PS)

 2020年に初代誕生から30周年というメモリアルイヤーを迎えたホンダ「NSX」。初代モデルは日本車初のスーパーカーともいわれ、それに相応しい実力を兼ね備えたモデルでした。

 2005年に初代モデルが生産終了した後は、幾度となく新型モデル登場の噂が出ては消えを繰り返していましたが、2016年に満を持して2代目NSXが発表されます。

 時代の流れを受けてNSXはハイブリッド車となりましたが、507馬力を発生する3.5リッターV型6気筒ツインターボエンジンと、フロント2基、リア1基の3つのモーターの組み合わせでシステム出力581馬力を発生。

 車両重量は1800kgでパワーウェイトレシオは3.10kg/PSという、モンスターハイブリッドマシンとなったのです。

 そのハイパワーをSPORT HYBRID SH-AWDが路面に伝え、9速のデュアルクラッチトランスミッションが途切れることのない加速感を実現します。

 ただし、ハイパフォーマンスなだけに、NSXの価格は2420万円と輸入スーパーカーと肩を並べる超高額車。気軽に体感することができないのが最大の難点かもしれません。

●レクサス「RC F パフォーマンスパッケージ」(3.58kg/PS)

 高級車ブランドとして知られるレクサスだけに、ラインナップされるほとんどの車両は重量級のボディを持っています。

 そんななか、「F」の称号を持つ「RC F」の「パフォーマンスパッケージ」は5リッターV型8気筒で481馬力を発生する「2UR-GSE」型を搭載します。

 このパフォーマンスパッケージにはカーボンのエクステリアパーツがふんだんに使用され、軽量鍛造ホイールやチタンマフラー、カーボンセラミックブレーキなどを標準装備。

 標準車の1770kgから1720kgへと大幅な軽量化を実現し、パワーウェイトレシオは3kg/PS台となる3.58kg/PSという優れた数値をマークしました。

■トヨタでもっともハイパワーなのはあの超高級車だが…

●トヨタ「GRスープラ RZ」(3.95kg/PS)

 トヨタで販売されている車種のなかでもっともハイパワーなモデルは「センチュリー」のシステム出力431馬力となりますが、同車は車両重量が2370kgと超ヘビー級。

 パワーウェイトレシオで計算すると5.50kg/PSになることから、現行トヨタ車のなかでは、車両重量が800kg以上軽い、「スープラ」に軍配が上がることになりました。

トヨタ「スープラ RZ」トヨタ「スープラ RZ」

 とはいえ、センチュリーを上回るパワーウェイトレシオを記録したのは、2020年秋の改良でハイパワー化された「RZ」のみ。

 4気筒モデルの「SZ-R」(258馬力)や「SZ」(197馬力)ではパワーウェイトレシオはセンチュリーに負けるという驚きの結果となりました。

 スープラ RZは2020年秋に改良がなされ、3リッターエンジンは340馬力から387馬力へと出力向上がおこなわれており、この結果パワーウェイトレシオが4kg/PSを切る3.95kg/PSを達成しています(車両重量は1530kg)。

 ちなみにセンチュリーのパワーウェイトレシオは5.50kg/PSですが、直線でのフル加速では並みのスポーツカーは太刀打ちできないほどのレベルの持ち主だといえます。

●スバル「WRX S4 STIスポーツ アイサイト」(5.13kg/PS)

 スバル「WRX」というと、名機と名高い「EJ20ターボエンジン」と6速MTを搭載するスポーツグレード「WRX STI」が知られるところですが、2019年末に受注が終了しました。

 しかし、FA20ターボとリニアトロニックCVTの組み合わせとなる「WRX S4」は、2021年1月24日で注文受付が終了ではあるものの、いまの時点ではまだ現役モデルです。

 WRX S4の車両重量は1540kgで300馬力を発生するため、パワーウェイトレシオは5.13kg/PS。現在販売されているスバル車のなかではもっとも優れた数値となります。

 なお、WRX STIは1490kg/308馬力というスペックで4.84kg/PSでしたから、パワーウェイトレシオ的には大差ありませんが、むしろ変速のロスがないCVTを搭載するS4のほうが安定した加速力を発揮するといえるでしょう。

 なお、WRX STIには、軽量化とハイパワーを両立したモデルとして「タイプ RA-R」という限定車が2018年に発売されました。

 グラム単位で軽量化を積み重ね、ベースモデルよりも約30kg軽い1480kgを実現。

 Sモデル最高パフォーマンスを誇る「S208」にも搭載した、329馬力のEJ20バランスドBOXERを採用し、パワーウェイトレシオは4.50kg/PSを記録しています。

※ ※ ※

 なお、働くクルマのいすゞ「ギガ トラクタ」は、480馬力を発生させるハイパワーな6WG1-TCC型エンジンを搭載していますが、車両重量は18トン超。

 パワーウェイトレシオとしては37.5kg/PSとなり、当然、スポーツカーを凌駕する加速は望むべくもありません。

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