日本上陸は2021年春!? DSブランドの新フラッグシップセダン「DS9」とは?
くるまのニュース / 2020年12月23日 8時10分
2020年2月に世界初公開されたDSオートモビルズの「DS9」。同年11月にはフランスで注文が開始されたスタイリッシュなDSブランドのフラッグシップセダンだが、DS9とはいったいどんなモデルなのだろうか。そして日本にはいつやってくる予定なのだろうか。
■PHEVモデルも用意する全長約5mのラグジュアリーセダン
2020年2月に世界初公開されたDSオートモビルズの新セダンモデル「DS9」。同年11月にはフランスで注文が開始されたスタイリッシュなDSブランドのフラッグシップセダンだが、DS9とはいったいどんなモデルなのだろうか。そして日本にはいつやってくる予定なのだろうか。
DS9は全長4934mm×全幅1932mm×全高1460mm、ホイールベースは2900mmというサイズのラグジュアリーセダンだ。プジョーのフラッグシップセダン「508」よりも大きく、ライバルとしてはBMW「5シリーズ」やメルセデス・ベンツ「Eクラス」、アウディ「A6」あたりの、いわゆるEセグメントにあたるボディサイズとなる。
プラットフォームには、すでに定評のあるグループPSAの「EMP2」(V2.3)を採用。ロングホイールベースの採用で、後席は驚くほど広々としているという。
またバルクヘッドの防音構造やラミネートされた吸音ガラスの採用など独自の技術を採用し、圧倒的な静粛性を確保。高いボディ剛性で、正確なコントロールによる卓越したダイナミックな走りも実現している。またカメラが走行する前方の道路をスキャンし、事前に各ホイールのダンピングを最適化する「DSアクティブスキャンサスペンション」を搭載。安全性と静けさとともに比類ない乗り心地も提供する。
DS9に用意されるパワートレインは3種類。1.6リッター「ピュアテック」直列4気筒ガソリンターボエンジンを搭載し、最高出力225psを発生するガソリンモデルと、DSの新世代電気駆動システム「E-TENSE」を採用した「E-TENSE 225」および「E-TENSE 4×4 360」がある。
DS9のE-TENCEモデルは、2020年6月に日本上陸を果たした「DS3クロスバックE-TENSE」のピュアEVではなく、プラグインハイブリッド(PHEV)になる。
E-TENSE 225は1.6リッター直4ターボエンジンに最高出力80kW(110ps)、最大トルク320Nmを発生する電気モーターを組み合わせ、8速ATを介して前輪を駆動するFFモデルだ。バッテリー容量は11.9kWhで、EV走行可能距離はWLTPモードで最大約50km。またEVモード走行時の最高速度は135km/hとなる。
またE-TENSE 4×4 360は、フロントに110ps、リアに113psを発生する電気モーターを搭載する電気式4WDモデルで、システム最高出力は360ps、システム最大トルクは520Nmとなる高性能バージョン。このモデルはブラックの「DSパフォーマンス」ロゴ入りブレーキキャリパーと20インチMUNICH性の特別仕様アルミホイールで仕上げられる。
DS9 E-TENSEの走行モードは、ガソリンモード、EVモード、ハイブリッドモード、E-TENSEスポーツモードがあり、E-TENSEスポーツモードはアクセルペダルやギアボックス、ステアリング、アクティブサスペンションのマッピングを調整することにより、エンジンとモーターの組み合わせによる最大限のパワーが発揮される。
減速時またはブレーキ時にはエネルギーを回収、バッテリーに蓄電する回生システムで、シフトセレクターを引き「B」モードにすると回生ブレーキは強くなる。また蓄電量が指定されたレベルを下回らないE-Save機能も装備している。
フランスでの車両価格は、ガソリンモデルの「DS9 パフォーマンスライン+ ピュアテック225」が4万7700ユーロ(日本円で約605万円)、PHEVのFFモデル「DS9 パフィーマンスライン+ E-TENSE 225」が5万4000ユーロ(約685万円)、PHEVの4WDモデル「DS9 RIVOLI + E-TENSE 4×4 360」が6万8400ユーロ(約865万円)となっている。
なお、フランスでの納車開始は2021年9月からとなる。
※ ※ ※
そんなDS9だが、2021年に日本市場への導入が決定しているという。すでにDSオートモービルズのホームページのモデル一覧には、2022年に登場予定の「DS4」とともに、DS9が「Future model」として掲載され、エクステリアだけでなくインテリアのディテールなどの写真や、DS9に搭載された最新テクノロジーの詳細もわかるようになっている。
導入時期としては第1四半期が有力だ。もしかすると日本ではまずはPHEVのE-TENSEのみの展開になるかもしれない。
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