航続距離858km! ベントレー「ベンテイガハイブリッド」の賢い走行モードとは?
くるまのニュース / 2021年1月8日 20時10分
ラグジュアリーSUVの代表格であるベントレー「ベンテイガ」のハイブリッドモデルが新しくなった。購入希望者がもっとも知りたい賢いドライブモードに焦点を当て、新型「ベンテイガハイブリッド」を紹介しよう。
■大本命のプラグインハイブリッド版「ベンテイガ」
2021年1月4日、ベントレーは新型「ベンテイガハイブリッド」を発表した。新型ベンテイガハイブリッドは、世界で唯一の電動化ラグジュアリーSUVであり、将来的にベンテイガシリーズを代表する人気モデルとなることが期待されている。
ベンテイガは、2020年にV8モデルを発表し、さらにW12を搭載した「ベンテイガスピード」がラインナップに加わっており、ベンテイガハイブリッドは3番目のモデルとなる。
エンジンを使わず、電力だけで最大31マイル(約50km)の走行が可能であり、モーターとエンジンを組み合わせた総航続距離は、536マイル(約858km)となる(NEDC)。
ベンテイガハイブリッドの電動パワートレインは主に3つのエリアに分かれ、12の主要コンポーネントで構成されている。
ベントレーモーターズのエイドリアン・ホールマーク会長兼CEOは、次のようにコメントしている。
「私どもが目指すのは、持続可能なラグジュアリーカーメーカーとして世界をリードすることであり、その次なるステップがベンテイガハイブリッドなのです。
ベントレーは100年の歴史を誇るラグジュアリーカーメーカーから、持続可能かつ倫理に根差したロールモデルへと姿を変え、皆様に新たなラグジュアリーをお届けするため、先日発表した『ビヨンド100』戦略の第一弾としてベンテイガハイブリッドを発表致しました」
* * *
まず、ベンテイガハイブリッドのハイブリッドパワートレインについて解説しよう。
外部電力で充電する際の充電口は、給油口とは反対側の車両左側にあり、車両の仕向地に合わせて装備されている。バッテリーの充電状態は、LEDインジケーターで表示され、1時間あたり7.2kWで充電可能だ。
リチウムバッテリーは容量17.3kWhで、個別セル168個で構成され、寿命は10万マイルもしくは8年となっている。地域によっても異なるが、わずか2時間半ほどでフル充電できる。
高圧バッテリーに蓄えられたエネルギーは、パワーエレクトロニクス技術によって変換され、Eモーターに供給されるほか、従来の12Vバッテリー系統の補助にも使用される。
Eモーターは出力94kW(126bhp)で、電気エネルギーを運動エネルギーに変えてスムーズかつエフォートレスなパフォーマンスをもたらし、最大トルク350Nmを発生する。このEモーターは、ギアボックスと内燃エンジンの間のトランスミッション内に収められている。静止状態から瞬時に最大トルクを発生できるため一気に加速するが、非常に静かであるのが特徴だ。
3.0リッターV型6気筒ツインターボエンジンは、さらにトルクが必要となったときや、時速84マイル(135km/h)を超えて走行する際にEモーターをアシストする。走行音がほとんどしないため、低速時には専用スピーカーから音が発せられ、歩行者に車両の接近を知らせるようになっている。
「ベントレー・ハイブリッド・エフィシェンシー・ブレーキ」は、Eモーターと従来の油圧式ブレーキの制動力をシームレスに協調させ、違和感のないペダルフィールで快適なドライビングを実現。それと同時に回生エネルギーを最大限回収する。
■目的地で充電量ゼロになる賢いドライブモード
電気を使用して走行するEモードには、「EVドライブモード」「ハイブリッドモード」「ホールドモード」の3種類があり、専用のボタンで切り替える。ボタンを操作して走行モードを選べば、ドライバー自身がバッテリーの使用を管理できるが、ベンテイガハイブリッドにはバッテリー残量の自動管理機能も備わっている。
ベンテイガの“電源”を入れると、すぐにEVドライブモードになり、可能な限り電気だけで走行する。
ダッシュボードには、次世代インフォテイメントシステムがシームレスに組み込まれている。ディスプレイは10.9インチ
●EVドライブモード
EVドライブモードは都市部や短距離の移動に最適なモードだ。「ベントレー・ハイブリッド・エフィシェンシー・アクセルペダル」を踏み込もうとすると、瞬間的な抵抗がドライバーに伝わり、電力のみの走行からハイブリッド走行へと切り替わるポイントが分かるようになっている。
さらに「ベントレー・ハイブリッド・エフィシェンシー・ナビゲーション」による予測データに基づき、ジャンクションに近づいたり法定速度が低くなる道に入るとアクセルペダルが振動してドライバーに減速を促してくれる。これがエネルギーの節約と回生エネルギーの最大限の回収につながっている。
また、Eモーターから内燃エンジンに切り替わるポイントは、アクセルペダルを介してドライバーに体感的に伝えられるようになっている。これは、EVドライブモードをできる限り維持することを促し、効率性を最大限に高めるためである。煩わしく感じる場合は、この機能をオフにすることも可能だ。
EVドライブモードでは、時速84マイル(135km/h)に達するまでEモーターが駆動するよう設定されている。
●ハイブリッドモード
ハイブリッドモードは、インテリジェントなナビゲーションシステムのデータに基づき、効率性と航続距離を最大限に引き出すモードだ。
このモードは長距離ドライブ向きで、ナビゲーションシステムの走行ルートに従いながら、Eモードの予測機能とエンジンの惰性回転を利用する。ナビゲーションシステムに目的地を入力すると、走行シーン毎に適切なドライブモードが自動的に選択され、バッテリーの電力をもっとも効率的に利用するための演算が絶えずおこなわれる。
たとえば、EV走行がもっとも有効と思われるシーンである都市部に進入したときなどに備え、バッテリーに電力が蓄えられるというわけだ。目的地に到着した時点で充電量がゼロになるように自動計算することで、トータルでの効率性を最大限引き出せるようになっている。
●ホールドモード
ホールドモードでは、エンジンと電力がバランスよく使い分けられ、必要なときに電力で走行できるように高圧バッテリーの充電量が維持される。ドライブダイナミクスモードのスポーツモードを選ぶとデフォルトでホールドモードになり、ブーストと回生が確実におこなわれるようになる。
* * *
新型ベンテイガハイブリッドには、使用地域に合った充電ケーブルが付属されている。これにより、自宅、勤務先、公共駐車場などの充電設備を使い、手軽に充電が可能だ。
また、希望するオーナーには、地域によって仕様は異なるものの、ベントレーのロゴが入ったウォールボックスの無償オプションも用意されているという。できればガレージには、充電ユニットと充電ケーブルをすっきりと収納できるおしゃれなボックスを備え付けたいものだ。
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