トヨタが「誰でもドリフト」を開発? AIドリフトで激走する「スープラ」研究の訳とは
くるまのニュース / 2021年1月16日 11時10分
米国に拠点を置くとトヨタの研究所「トヨタ・リサーチ・インスティテュート」(以下、TRI)は、AIを活用した自動運転技術によりドリフト走行する「スープラ」の映像を2021年1月14日に公開しました。いったいどんな目的で開発されたのでしょうか。
■プロのドリフトを研究すると自動運転が進化する?
トヨタが米国に設立した人工知能(以下、AI)などの開発をおこなう研究所「トヨタ・リサーチ・インスティテュート」(以下、TRI)は、AIを活用した自動運転技術によりドリフト走行する「スープラ」の映像を2021年1月14日に公開しました。
人の手を煩わせることなくドリフト走行を続けるスープラは、いったいどんな目的で開発されたのでしょうか。
今回公開されたAI技術が搭載されたスープラは、TRIとスタンフォード大学の共同研究によって誕生しました。
トヨタは、自動車事故による死者をゼロにすることを目標に研究開発を進めていますが、事故は日常のささいな状況変化から起きることがほとんどです。
一例を挙げると、路面が濡れて滑りやすい状態になり、クルマが通常のハンドル操作の限界に近づいた後、ときには限界を超えた状況下でリカバリーすることがドライバーに求められる場合があります。
そうした危険な状況において、プロドライバーは自身の能力を生かし、クルマをドリフトさせて安定させるという選択肢を持っているのです。
TRIとスタンフォード大学の共同研究チームは、こうしたプロドライバーの持つ能力に着目。
スタンフォード大学ダイナミックデザイン研究所のクリス・ゲルデス教授は、「私たちの研究室は、自動運転車がもっとも困難な緊急事態に対処するアルゴリズムを設計する際に、レースドライバーから着想を得てきました。
この研究を通じて、私たちは道路上の命を救うことに大きく近づくチャンスを得ました」とコメントしています。
こうした観点から生み出された研究成果を元に、ステアリング、駆動力、ブレーキを使ってドリフト中の後輪駆動車を制御できるアーキテクチャが完成。FRスポーツカーのスープラに搭載され、デモランが撮影されました。
TRIが公開した動画では、運転席に座るスタッフの手が膝の上に置かれたまま、スープラがドリフトし続ける様子が撮影されています。
なお、今回の研究に関しては、トヨタのモータースポーツ活動や先行開発におけるノウハウが活用されているほか、TRIは日本に拠点を置くトヨタのビークルダイナミクスコントロールチームとも連携しているということです。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
トヨタ新型「エボ2」初公開! 大排気量「直6」搭載の「2ドア“クーペ”」! ド迫力ウイングもイケてる3000万円超えモデル「GRスープラ GT4」どんな人が買う?
くるまのニュース / 2024年9月20日 13時10分
-
「うおおおっ!」思わず悲鳴…NEXCOが公開の「あわや大事故」動画が話題に!? 右に左にフラフラ運転 「遠方ナンバーでした」休憩呼びかけも
くるまのニュース / 2024年9月18日 20時10分
-
トヨタがあおり運転の当事者2人に「囲み取材」、仮想動画を公開
レスポンス / 2024年9月10日 18時45分
-
トヨタ、『GRスープラ GT4 EVO2』発表、レース現場の声を反映し性能向上
レスポンス / 2024年8月28日 17時0分
-
トヨタが「新型エボ2」を初公開! 高性能「直6ターボ」×軽量2ドアボディの“ガチガチ”モデル! ド迫力ウイングが超カッコイイ「GRスープラ GT4」発売
くるまのニュース / 2024年8月23日 15時10分
ランキング
-
1「SHOGUN」エミー賞受賞を喜ぶ人と抵抗ある人 日本人がアメリカで最多受賞した本当の理由
東洋経済オンライン / 2024年9月20日 13時0分
-
2朝食前に歯を磨かない人は「糞便の10倍の細菌」を飲み込んでいる…免疫細胞をヨボヨボにする歯周病菌の怖さ
プレジデントオンライン / 2024年9月20日 14時15分
-
3特殊清掃人が語る“自殺した部屋”に共通している特徴。オカルト的な出来事に遭遇することも
日刊SPA! / 2024年9月20日 8時52分
-
44000種を知るお米のプロが伝授「注目の品種12選」 オススメなのは山形県「つや姫」だけじゃない!
東洋経済オンライン / 2024年9月20日 10時0分
-
5空母化した護衛艦「かが」前艦長が明言した“デメリット”とは それでも米国へ行く意義
乗りものニュース / 2024年9月20日 6時12分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください