2021年もトヨタ車が強い? 超人気SUVや注目車がスタンバイ! 3年以内に投入される新型車とは
くるまのニュース / 2021年1月21日 9時10分
2020年はコロナ禍ながらさまざまな新型車が登場しました。では、2021年はどのような新型車の登場が予定されているのでしょうか。
■2021年の新型車もSUVが目玉となるか?
日本の新車市場において、2020年はコロナ禍による生産停止や販売低迷などさまざまな影響があった一方で、近年のなかではさまざまな新型車が登場した年でもありました。
そして、2021年となり、今年はどのような新型モデルが登場するのでしょうか。2021年1月時点で「2021年に何が出るのか」を解説します。
2020年は、軽自動車、コンパクトカー、SUVのジャンルで注目車種が相次ぎました。
軽自動車では、スズキ「ハスラー」、日産「ルークス」、三菱「eKスペース/eKクロススペース」、ダイハツ「タフト」、ホンダ「N-ONE」などが登場。
コンパクトカーでは、トヨタ「ヤリス(旧ヴィッツ)」、ホンダ「フィット」、日産「ノート」、スズキ「ソリオ/ソリオバンディット」など発売され、なかでも国産コンパクトカーを代表する3台が登場したことで、新たなコンパクトカーブームを巻き起こしました。
SUVでは、トヨタ「ハリアー」「ヤリスクロス」「RAV4 PHV」、日産「キックス」、マツダ「MX-30」、三菱「エクリプスクロス PHEV」、ミツオカ「バディ」と、ハイブリッド車やPHEV車などの登場が目立ちます。
また、昨今セダンやステーションワゴンの人気が低迷しているといわれるなか、ホンダ「アコード」やスバル「レヴォーグ」が登場。
さらに、世界的に加速する電動化を象徴するモデルとして、電気自動車のホンダ「ホンダe」や燃料電池車のトヨタ「ミライ」が発売され、大きな話題となりました。
このように、定番のボディタイプに加えて、パワートレインではPHEVやEV、FCVが登場するなど、クルマの価値が新たなステージに移り代わりゆくことを象徴した1年ともいえます。
では、2021年にはどのようなモデルが登場するのでしょうか。
業界各所からの情報をまとめると次のような新型モデルが登場すると考えられます。
軽自動車では、スズキ「アルト」やダイハツ「ムーヴ」が登場するといわれていますが、具体的な噂や情報はまだ無いようです。
コンパクトカーでは、新型ノートの4WD仕様が2020年度内に発売予定となり、さらには上級派生車となる「ノート・オーラ」といわれるモデルも控えているというほか、トヨタのハイブリッド専用車となる「アクア」も2021年にフルモデルチェンジといわれています。
ミニバンでは、2021年中頃にトヨタのミドルミニバン三兄弟となる「ノア/ヴォクシー/エスクァイア」がフルモデルチェンジされるのは確実視されてます。
また、トヨタは車種整理を進めており、2020年には「タンク」と「ポルテ/スペイド」、2021年には「プレミオ/アリオン」と「プリウスα」が相次いで生産終了となり、ミニバン三兄弟でも直近の販売台数に差が出ていることから、どれかに統合されるのではないかと噂されています。
SUVでは、2021年も豊富と見られ、2月18日にホンダはコンパクトSUV「ヴェゼル」をワールドプレミアすると発表。また、三菱もミドルサイズSUV「アウトランダー」をオンラインで発表するとアナウンス。
また、トヨタは夏から秋に掛けて「ランドクルーザー」や「カローラクロス」を発表するといわれ、ランドクルーザーはハイブリッド車やGRが設定されるようです。
カローラクロスは、2020年7月にタイで発表されたモデルで、「C-HR」と同じCセグメントSUV(日本ではコンパクトSUVに分類)となります。
EVでは、マツダがMX-30のEV仕様を2021年1月に発売すると発表しているほか、日産は「アリア」を同年夏頃に発表するとアナウンスしています。
また、日産の販売店から「2021年内に軽EVが発表する可能性もあるのでは?」という情報もあります。
しかし、三菱は2020年7月に日産と協業する形で軽EVの生産を発表しており、同年8月から三菱の水島工場の設備を導入開始しているため、早くとも軽EVは2022年以降の登場と見られます。
2021年の新車動向について、国産メーカーの関係者は次のように話します。
「2021年も引き続き、ユーザーの関心はSUVに集まるのではないでしょうか。
直近2年のSUVやSUV風デザインのモデルが比較的に好調だったこともあり、まだ『SUVブーム』や『アウトドアブーム』は続くと思います。
また、国産各社がさまざまなEVを出し、2021年もMX-30やアリアが登場しますが、今後EV以外にもノートのようにハイブリッド車のみを設定するモデルが増えるかもしれません」
※ ※ ※
また、クルマ好きから注目されるのがトヨタとスバルの共同開発モデルとなる「86」と「BRZ」です。
新型BRZはすでに2020年11月に北米法人がワールドプレミアしており、日本発表も間近といわれていますが、トヨタは新型86に関してアナウンスしていません。
スバルは、クロスオーバーSUVの「アウトバック」やスポーツセダンの「WRX S4」も2021年に投入するといわれています。
また、ホンダ「シビック」は2020年7月にセダンが生産終了、10月にタイプRを発売し瞬く間に完売したことが話題となりましたが、すでに北米では次期型「シビック(セダン)」がお披露目され、セダン、ハッチバック、クーペ、タイプRの導入が明かされました。
これにより、日本でも2021年中頃に何らかのアナウンスがあるといわれています。
■2022年にアルファード?、2023年はクラウン・クロスオーバー?
2020年末に日本政府や東京都が2030年代半ばに純粋なガソリン車の販売を禁止する方針を打ち出しました。
しかし、各メーカーの新車計画は販売の4年ほど前から始まっているため、急激な方針展開は難しいといえます。
では、2022年や2023年にはどのような新型モデルが登場するのでしょうか。
かねてから、2022年の登場が濃厚といわれているのが、トヨタ「アルファード/ヴェルファイア」の高級ミニバン兄弟です。
しかし、前述の車種整理や2020年の両車の販売台数において、アルファードへ一本化されるのではないかといわれています。
また、ホンダのミドルサイズミニバンとなる「ステップワゴン」も2022年に登場するといわれ、前述のノア/ヴォクシー/エスクァイアや日産「セレナ」のライバルとしてどのような仕様が登場するのか注目です。
SUVでは、日産「エクストレイル」が2022年春頃に登場するといい、すでに北米では2020年に北米版エクストレイルとなる「ローグ」が発売されています。
次期型エクストレイルではe-POWERを搭載するとし、かつてのSUV王者復活に期待が掛かります。
2020年に北米市場では発売された日産「ローグ」。日本のエクストレイルは早くて2021年度末となる?
そして、2020年もしくは2023年にトヨタが世界に誇るエコカー「プリウス」がフルモデルチェンジし、全固体電池を搭載して登場するのではないかといわれています。
2021年1月に中国の新興EVメーカーNIOが2022年第4四半期をめどに全固体電池搭載モデルを発売することを発表するなど、次世代EVの行方にも注目が集まっています。
また、2020年11月に「トヨタ・クラウンが次期型でセダンを廃止して、クロスオーバー化する」と報道がありました。
続報では、「センチュリー並みの高級クロスオーバー車として『クラウン・プラス』という名称で開発が進められている」といい、2023年頃に登場するようです。
マツダは、は今後の商品計画においてラージFRプラットフォームや、ロータリーエンジン技術を活用したレンジエクステンダーを搭載車の投入をアナウンス。
スバルもトヨタとのEV協業によるモデルも控えているようです。
※ ※ ※
こうした各社の直近2、3年後の動きを見ると、SUVブーム(クロスオーバー化含む)はまだ数年は続くとされ、電動化モデルも着々と増えつつあることが分かります。
世界では、早くて2030年頃に純粋なガソリン車の販売が出来なくなる地域があることから、今から2、3年後に登場するガソリン車が最後になるかもしれません。
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