トヨタ新型「ミライ」は極上の乗り心地! 高級感ある仕上がりはレクサス以上だ!
くるまのニュース / 2021年1月21日 19時40分
水素を燃料にして走るFCV(燃料電池車)のトヨタ「ミライ」が2020年12月に2代目モデルへとフルモデルチェンジしました。そんな新型ミライを公道で試乗したのですが、どのようなクルマなのでしょうか。
■新型ミライは先代より2車格くらい上がった!?
FCV(燃料電池車)のトヨタ新型「MIRAI(ミライ)」は、すでにショートサーキットで量産プロトタイプに試乗していますが、一般道でハンドルを握ると印象が大きく違います。
当然ながらクルマそのもののハードこそ同じ。けれど乗り心地や質感など、サーキットでは感じなかったことも多数。
といってもネガティブな方向では無く、「こんな高級感のある仕上がりだったのね!」といった感じです。
まず車格感。新型ミライを街中で見ると大きい! 全長4975mm×全幅1885mm、ホイールベース2920mmというボディサイズは、メルセデス・ベンツでいえば「Eクラス」と「Sクラス」の中間サイズ。
日本車でもトヨタ「クラウン」とレクサス「LS」の中間くらいの大きさになる。新型ミライとクラウンと並べたら、誰だって「ミライが格上!」に見えるだろう。先代ミライより2車格くらい上がった雰囲気です。
価格感もクラウンとレクサスLSの中間くらい。トヨタブランドのクルマとして考えたら最上級モデルと考えていいんじゃなかろうか。
実際、トヨタブランドのフラッグシップだった「セルシオ」をレクサスに持っていかれて以後、クラウンだと“押し出しの強さ”が物足りなかった。新型ミライならパワーユニットの先進性と合わせレクサスに負けていない。
運転席に座るとけっこう“包み込まれ感”です。新型ミライはリアシートに人を乗せるためのクルマというより、ジャガーやアストンマーチンのように「運転する人が主役」という位置づけなんだと思う。
■新型ミライは滑らか&無音で加速する
プッシュボタンで起動。先代ミライはシステム立ち上げるエアポンプ音や高電圧コンタクタ(ブレーカー)の音など聞こえていたが、新型ではほぼ聞こえず。
スピードに代表されるいくつかの情報は、フロントガラスに投影されるヘッドアップディスプレイに表示されます。
トヨタ新型「ミライ」
興味深いのは表示部分までの距離感です。運転中は当然ながら遠方を見ています。ヘッドアップディスプレイの表示部分までの距離が短いと、その度に焦点を変えないといけない(目が自動的にやってくれますが)。
その点、新型ミライはとっても見やすい“距離”に情報が出ます。
メーターパネルや表示方法など紹介し始めたら取り扱い説明書みたいになっちゃうから割愛。
Dレンジをセレクトして走り出しましょう。ブレーキを離すと滑らか&無音で走り出す(静かな環境だと車外からスピーカーによる幽霊音が聞こえる)。
アクセルを踏んでも滑らか&無音で加速していく(グレードにより車内走行音を出すことも可能)。
絶対的な出力は必要にして十分。異次元の加速を見せる最近の電気自動車のような速さを期待すると物足りないかもしれないが、新型ミライはアクセルを全開したら街中だと使い切れないほどです。
追い越し加速もガソリン車よりレスポンスよく、1930kgという車重をイメージすると良い意味で驚く。けっこう軽快に走ります。ちなみに最高速は180km/hリミッターです。
素晴らしいのが乗り心地。先代ミライは「センチュリー」に次ぐ上質な乗り心地を持っていた。
新型ミライも同じく、センチュリーにこそ届かないまでも、クラウンやLSをハッキリ凌ぐ。
クラウンとLSは、私(国沢光宏)なら即座にサスペンション交換を考えるが、新型ミライであればノーマルのままで納得出来るレベルです。
気になる航続距離だけれど、街中を普通に走っていると100km/kgを超える。水素タンクの容量は5.6kgだが、安心して使えるのは5kgくらいまで。そう考えると、航続距離500kmはカタいと思う。
実際、満充電時のメーター表示だと500km+α。都内を少し丁寧に走ったら120km/kgくらいまで伸びるため、上手な人なら600kmも可能です。
クラウンは現行型でセダンを絶版にするといわれている。新型ミライに乗ると「これをクラウンの後継にすればいいのに」と思う。
2年もすれば水素ステーションも大幅に増えていくだろう。となれば、新型ミライはクラウンより圧倒的に車格感が高く、なによりお買い得です。
こんな質感あって最先端のパワーユニットを採用していて710万円スタートです。補助金はミニマムで117万3000円だから、実質的に592万7000円で買えます。
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