CM曲は坂本龍一の「Before Long」! プジョー 新型「3008」登場
くるまのニュース / 2021年1月28日 20時10分
グループPSAジャパンは2021年1月27日、プジョー ブランドのCセグメントSUV「3008」に新世代デザインフェイスと充実の各種装備を備え、モデルチェンジした新型を発売した。
■さらに輝きを増したベストセラーSUV
グループPSAジャパンは、プジョーブランドのCセグメントSUV「3008」をモデルチェンジ。新世代デザインフェイスと充実の各種装備を備えた新型3008として、2021年1月27日に販売を開始した。
プジョー3008は、2016年のグローバルローンチ以来、80万台以上が生産され、欧州SUV市場を牽引してきたモデルで、ヨーロッパ・カー・オブ・ザ・イヤー2017を受賞し、ヨーロッパのみならず世界的にも目を見張る販売実績を上げている。
また、日本市場においても、その洗練され都会的なデザインとクリーンディーゼルの省燃費性、環境性能、プジョーが造るSUVならではのスポーティな走りなどが評価され、2017年3月のデビュー以来、4年弱で累計販売台数8309台とプジョーブランド躍進の源となる存在だ。
今回発売された新型モデルは、そんな3008があらゆる面でアップデートされている。その進化は大きく分けて、「さらにモダンに、さらに美しくなったフロントフェイス」「ADAS(先進安全支援システム)の強化」「プラグインハイブリッド4WD、システム出力300ps/520Nmを誇る電動化モデルであるPHEVの『3008 GT HYBRID4』の導入と純内燃機関モデル(ガソリンおよびディーゼル)の燃費向上によるエキサイティングな走りと環境性能のより高い両立」の3つに集約されている。
新型3008のスタイルは、これまで以上に個性的でユニークなスタイルとなった。それはプジョーデザインのあらたなフェイズ(段階)の始まりを予感させるには十分で、垂直に立ち上がるグリルはフレームレスとなり、ヘッドライト、バンパーと融合。
エンジンを冷却するためのラジエターに空気を送るため、クルマの先端には必ずラジエターグリルが設けられているが、新型3008では電動化を見据えるかのようにその存在感が薄められている。また、従来はクラムシェルボンネットのサイドのパーテーションラインからヘッドライト上を通っていたLEDデイタイムライトは、新世代プジョーのデザインコードであるセイバー(サーベルの意)と呼ばれる牙状のものとなっている。
近未来的なフレームレスグリルとなったこと、セイバーが縦のラインを強調しホイールを強調するかのようにオープニングラインと呼応するような配置となったこと、このふたつにより、新型3008のフロントフェイスははよりSUVらしいダイナミックな意匠となった。
さらにGTではフルLEDヘッドライトとなり、リアフォグ点灯時に光度、角度を自動調整するフォグモードが備えられただけでなく、ヘッドライトユニット内側にスタティックコーナリングライトを内蔵。夜間のドライブの安全性が、より高められている。そして、それらを視覚的に支えるバンパーはより彫刻的で多面的な造形となり、フロントフェイス全体が統合されたスタイルとなるようにリデザインされた。また、フロントフード先端には、新世代プジョーらしく、3008のエンブレムが配されている。
SUVらしいがっしりとしたショルダーラインと、リアドアからキックアップするウインドウグラフィックスは、3008ならではの都会的な洗練さとダイナミズムを生み出している。リアに目を移せばボディ幅いっぱいに広がったブラックバンドが印象的で、そのなかにはライオンの爪あとから着想を得た三条のLEDが赤く光る3D LEDリアコンビランプが搭載されている。ウインカー点灯時には、光が流れるシーケンシャルインジケーターが採り入れられており、さらに視認性が高められた。
■インテリアは、カラー&デザインを刷新
インテリアには、クルマにおけるUI(ユーザーインターフェイス)/UX(ユーザーエクスペリエンス)の革新、「プジョー i-Cockpit」を引き続き採用。登場以来500万人以上のドライバーから支持を得ているi-Cockpitは、小径ステアリングホイールを使うことで実現する、ステアリングの上からメーターを確認することによる視線移動距離の減少、肘が下がり脇を締めたコンパクトなドライビングポジションによるステアリング操作の少ない動線など、優れた資質を持つ運転支援システムだ。
プジョーのCセグメントSUV 新型「3008」の内装
新型3008に採用されたi-Cockpitは、以下の3つの機能から成り立っている。
●視覚ゾーン:すべての情報を見やすく、ドライバーの視界のなかに配置。ステアリングホイールより上のゾーンは視覚を司っており、ステアリングホイール奥のデジタルヘッドアップインストルメントパネルには、コントラストをさらに高めた12インチ大型ディスプレイを採用。「ブラックノーマル」のハイコントラスト液晶を採用したことでさらに鮮やかになり、視認性が高められた。
●操作ゾーン:ステアリングホイールの横から下のエリアは、物理的なスイッチを配して実際に手で操作するゾーンとなる。センターディスプレイ下の7つのピアノ状のトグルスイッチは各主要機能のショートカットとなっており、ハザードランプ、ドアロック、前後デフロスターなど、使用頻度の高い機能にすばやくアクセス可能となっている。
EAT8のギアボックス・コントロールはいわゆるドライブ・バイ・ワイヤで、簡単かつ直感的な操作が可能。また、必要に応じてドライバーがすぐにシフト操作ができるようにステアリングホイールにはパドルが備わっている。小径ステアリングによって身体的動線の削減や、肘を下げることでの疲労度の減少が見込める仕様だ。
●ボディゾーン:乗員を包み込むようなコックピットの感覚を与える意匠により、パーソナル感、安心感を演出。新デザインとなったシートはいずれも体幹と腰をしっかりと支え、快適なドライブを文字通りサポートしてくれる。
シートの刷新は、新型3008のインテリアのハイライトのひとつで、フランス車に期待されるあたりの柔らかさ、疲労の少なさ、快適性をさらに高めるべく細心の注意が払われており、視覚的にはよりモダンに、体感的にはさらに快適になっている。
GT HYBRID4には、アルカンターラ&テップレザーのライトグレー基調のシート、GT(ディーゼルおよびガソリン)にはアルカンターラ&テップレザーのダークグレー基調の表皮を使用。それらにはフロントシートヒーターや運転席メモリー付きパワーシート、マルチポイントランバーサポートが搭載され、Allure BlueHDiおよびAllureには、ファブリック&テップレザーのダークグレー基調のものが採用された。
また、GT HYBRID4およびGTに設定されるレザーパッケージオプションでは人気のナッパレザーシートを継続し、あたらしくウッドパネルにオープンポア(木材の持つ自然な導管の質感を生かした仕上げ)のダークライムウッド(アオイ科の樹木で日本ではシナノキに近似)が設定されている。
さらに新型3008には、プジョーのフラッグシップモデル「508」と同等レベルの最新世代ADAS(先進運転支援システム)を装備。アクティブセーフティブレーキなどの基本機能は、全グレードに標準搭載されており、オプション等で追加する必要がないことも特筆すべきポイントだ。
なお、新型3008では、2リッターBlueHDiクリーンターボディーゼル、1.6リッターPureTechガソリンターボエンジン、そして新たに登場したプジョー初となるPHEV(プラグインハイブリッド=ガソリンエンジン+電気モーター+外部充電可能なバッテリー搭載)の4WDモデルという3つのパワートレインがラインナップされることになる。
ボディカラーは、ヴァーティゴ・ブルー、パール・ホワイト、プラチナ・グレー、セレベス・ブルー、ペルラネラ・ブラックの全5色。車両価格(消費税込)は、3008 Allureが397万6000円、3008 Allure BlueHDiが432万円、3008 GTが439万2000円、3008 GT BlueHDiが473万6000円、3008 GT HYBRID4が565万円となっている。
また、新型3008のCMには、坂本龍一氏の「Before Long」を起用。これはモダンに進化した新型3008と、坂本龍一氏の楽曲がもつ洗練されたイメージの共鳴を意図したものである。同車のコンセプト「未来を美しく走破する」にもっとも相応しい楽曲として、坂本氏自身が選曲したという。
坂本氏は選曲理由を次のように述べている「クルマの上品で美しい曲線に曲調が合うのではと思い選びました。速くはない、それほど軽快でもない、でもいいかたちでテンポが進んでいく曲なので、映像にも合うと考えました」。
映画のように壮大な映像をBefore Longが見事に引き立てるコラボレーションCMの放映期間は、2021年2月8日から2月22日となっている。
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