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まさに高性能車の証!「R」の称号が与えられた車3選

くるまのニュース / 2021年2月2日 16時10分

車名の後ろに「R」の文字が付くだけで、高性能なクルマだと理解できます。もっとも知られている存在なのが「GT-R」や「タイプR」で、この文字列だけでクルマ好きはワクワクしてしまうことでしょう。そこで、「R」の称号が与えられ、レースで勝つことが使命だったクルマを3車種ピックアップして紹介します。

■「R」の称号が与えられたレアな高性能モデルを振り返る

 日産「GT-R」やホンダ「シビック タイプR」といえば超高性能車として広く知られていますが、共通点としては「R」の名が与えられていることが挙げられます。「R」という文字は一般的に「Racing」を意味し、まさにレーシングカーに直結するような高性能であることの証明です。

「R」が特別な存在なのは日本に限ったことではなく、ポルシェやアウディが「RS」、ベントレーは「ターボR」、マクラーレンは「GTR」、シボレーはコルベットの高性能グレードに「ZR」を使用するなど、世界的にも「R」は高性能車であることをアピールする重要な文字です。

 そこで、かつて「R」の称号が使われたレアな高性能国産車を、3車種ピックアップして紹介します。

●マツダ「ファミリア GT-R」

シリーズ最後のハイパワーモデルとなった「ファミリア GT-R」(画像は欧州仕様)シリーズ最後のハイパワーモデルとなった「ファミリア GT-R」(画像は欧州仕様)

 マツダ「ファミリア」は現行モデルの「マツダ3」の源流にあたるモデルで、かつては同社を代表する大衆車だったモデルです。

 1985年に発売された6代目ファミリアには、140馬力を誇る1.6リッター直列4気筒DOHCターボエンジンを搭載し、日本初のフルタイム4WDシステムを装備したスポーティグレードの「GT」シリーズが設定さました。

 さらに、1989年に登場した7代目では、トップグレードに最高出力180馬力を発揮する1.8リッター直列4気筒DOHCターボエンジンを搭載した「GT-X」をラインナップ。

 しかし、ライバルが出力の向上を図ってきたことで、1992年に大径タービンと前置きの大容量インタークーラーを採用し、最高出力を210馬力まで向上させた「ファミリア GT-R」が発売されました。

 ファミリア GT-Rはインタークーラーの冷却効率アップのために、開口部を大きくしたフロントバンパーや、エアアウトレットが付いたボンネット、ラリー車をイメージさせるフォグランプを装備するなど、大衆車ベースとは思えないほど見た目にもハイパフォーマンスさを表現。

 しかし、1994年に8代目がデビューすると、高出力なターボエンジンを搭載したモデルは設定されず、7代目をもって消滅してしまいました。

●スバル「レガシィ RS type RA」

STIがハンドメイドで仕上げたエンジンを搭載する「レガシィ RS type RA」STIがハンドメイドで仕上げたエンジンを搭載する「レガシィ RS type RA」

 スバル初代「レガシィ」は1989年に誕生。それまで主力車種だった「レオーネ」シリーズからすべてを一新し、高性能なターボエンジンとフルタイム4WDシステムを組み合わせたグレードを設定するなど、スポーティなモデルのイメージを確立しました。

 また、開発時点からラリーをはじめモータースポーツへの参戦を想定しており、レースベース車の「レガシィ RS type RA」をラインナップ。

 エンジンは「STI(スバルテクニカインターナショナル)」の手によってチューンナップされた2リッター水平対向4気筒DOHCターボを搭載。最高出力220馬力はベースの「RS」と変わっていませんが、エンジン内部にも手が入れられた高バランスエンジンとなっており、後のSTI製コンプリートカーを先取りしていたといえます。

 さらに、足まわりの強化、ギア比が変化するバリアブルクイック・パワーステアリングを装備するなど、戦うマシンとして仕立てられています。

 内装ではエアコンやオーディオ、パワーウインドウといった快適装備が省かれ、軽量化が図られていました。

 なお、「RA」の称号は後の「WRX STI」や「BRZ」にも受け継がれています。

■「ラリーの日産」の集大成であり最後を飾ったモデルとは!?

●日産「パルサー GTI-R」

不遇のハイパフォーマンスモデルとなってしまった「パルサー GTI-R」不遇のハイパフォーマンスモデルとなってしまった「パルサー GTI-R」

 かつて日産は「ラリーの日産」と形容されたほど、国内外のラリーへ積極的に参戦しており、1958年の豪州ラリーでのクラス優勝から始まり、1970年代の世界ラリー選手権(以下、WRC)ではサファリラリーなど数々の優勝を重ね、市販車のポテンシャルの高さを証明しました。

 そのWRCへの参戦において、最後のベース車両だったのが1990年に発売された「パルサー GTI-R」です。

 初代パルサーは1978年に「チェリーFII」の後継車として誕生した、ベーシックなコンパクトカーで、その後、代を重ねると高性能モデルが加わり、1990年に登場した4代目でGTI-Rがラインナップされました。

 GTI-Rは当初からWRCへの参戦をにらんで開発され、エンジンは2リッター直列4気筒DOHCターボの「SR20DET型」を搭載し、最高出力は230馬力を発揮。トランスミッションは5速MTのみで、駆動方式はフルタイム4WDシステムが採用されています。

 外観ではボンネット上にはインタークーラーへ走行風を導入するダクトと、巨大なリアルーフスポイラーを装備し、戦闘マシンであることを強調。

 すでに国内ラリーで活躍していた「ブルーバードSSS-R」に対して、100mm以上ショートホイールベースのコンパクトな車体に強力なエンジンを搭載したことで、ラリーカーとしての素性の高さを期待させました。

 しかし、主戦場であるWRCでは最高位が総合3位と結果を残せず、1992年シーズンをもって日産はラリーのワークス活動から撤退。GTI-Rは後継車もなく不遇のマシンとなってしまいました。

※ ※ ※

「GT-R」といえば、やはり日産「スカイラインGT-R」が真っ先に思い浮かびますが、今回、紹介したファミリアなど、探してみると国産車のなかにはGT-Rの名を冠したモデルがほかにもあります。

 たとえば、1969年に登場したいすゞ「ベレット GTR」、1985年発売のトヨタ「セリカ GT-R」とマツダ「サバンナRX7 GT-R」といったところです。どれも高性能なモデルで、ベレットはレースでも活躍しました。

 一方で、セリカやサバンナRX7はコンペティティブなマシンではなく、あくまでもイメージアップといったところです。

 現在、国内では日産GT-R以外でGT-Rの名を冠するモデルは無いことを考えると、日産のブランド戦略が成功したといえるでしょう。

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