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高速道路のETC専用化で非装着車はどうなる!? ETCカードを持たない人への対応は?

くるまのニュース / 2021年2月4日 14時10分

2020年に国土交通省と主要な高速道路各社は、ETC専用化によって料金所がキャッシュレスやタッチレスとすることを発表しています。そうなると、ETCを搭載していない場合はどうしたらよいのでしょうか。

■混雑の緩和や利便性の向上を目的に進む高速道路のETC専用化

 クルマを利用するうえで便利な装備として普及しているETC車載器ですが、高速道路を利用しない人にとっては必要な装備ではなく、ETC未装着でも料金所で精算すれば問題ありません。

 しかし数年以内には、現金による支払いどころか有人の「一般レーン」がなくなりそうだといいます。ETCを取り巻く環境は、今後どのように変化するのでしょうか。

 2020年に国土交通省とNEXCO東日本・中日本・西日本、首都高速、阪神高速、本州四国連絡高速の6社が共同で高速道路のETC専用化を目指すロードマップを公表しました。

 それによると都市部は5年(2025年)、地方では10年(2030年)程度までに、高速道路の料金所に関してETC専用に切り替えていくというのです。

 これは「混雑の緩和」と「将来的な管理コストの削減」「料金収受員の人員確保が困難」などの理由はもちろん、アフターコロナ時代を見込んだ「料金収受員や利用者の感染リスクの軽減」などを目的としたものです。

 2020年の時点で、高速道路におけるETC利用率は92.8%から98.1%と、9割以上のクルマがETCを搭載して高速道路を利用している状況です(国土交通省調べ)。

 1割以下の人はいまでもETCを装着せずに高速道路を利用していますし、また近所への買い物などがメインで高速道路を利用する機会がほとんどない人は、ETC車載器を装着していないケースもあるでしょう。

 すべてのクルマがETC車載器を装備していないなかでもETC専用化に踏み切るというのはかなり、大胆な計画だといえます。

■ETCカードがなければデポジットで利用可能

 10年以内には「高速道路のキャッシュレス化・タッチレス化=ETC専用化」されることになりますが、そうなると問題なのがETC非装着車の扱いです。

 ETC専用レーンのみになると、ETC非装着車は誤進入となってしまうことから、ナンバーをカメラで読み取り、車籍照会後に請求するという対応になりそうだといいます。

 そのため、今後、新車・中古車を問わずクルマを購入した場合は、ETC装着は必須ということになると思って間違いないでしょう。

クレジットカードがなくてもETCを利用する方法があるクレジットカードがなくてもETCを利用する方法がある

 さらに、ETCで高速道路を利用するとき、車載器のほかに「ETCカード」が必要です。現在、ETCカードはクレジットカードと連動して発行されるケースが多いのですが、クレジットカードを持っていない人はどうするのでしょうか。

 クレジットカードがなくてもETCを利用できるようにと誕生したのが、高速料金専門のプリペイドカードである「ETCパーソナルカード」です。

 デポジット(保証金)を前払いすることでカードが発行され、入金額の80%まで通行料として利用できます。

 通行料金は指定された金融機関口座から1か月単位で引き落としとなっていますが、デポジットの下限額が2万円だったり、残高不足になると一時的な利用停止になるなど、かなりハードルが高いのが現状です。

 今回のETC専用化に合わせて下限額を3000円まで引き下げる案で見直すことになっていますが、「うっかり残高不足」になってETCが利用できないという事態も考えられます。

※ ※ ※

 ネットショッピングやほかの支払いなどにも使えることを考えれば、可能であればクレジットカードを最低1枚は作り、連動したETCカードも作っておいたほうが安全かもしれません。

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