「やはり楽しい!」スバル新型「レヴォーグ」雪道での実力を検証 吹雪でもサバイブできる強さとは
くるまのニュース / 2021年2月3日 17時10分
自動車評論家の国沢光宏氏が、冬の越後湯沢でスバル新型「レヴォーグ」に試乗。さまざまな雪道で、新型レヴォーグの4WD性能を検証しました。
■冬の越後湯沢でスバル新型「レヴォーグ」の実力を検証
新型コロナ禍のため、昨シーズンから新型車の雪道試乗会がおこなわれていない。そんなことからスバルは「新型『レヴォーグ』で雪道を走ってみてください。雪道の走行安定性も確認してほしいと思います」。スタッドレスタイヤを履かせた広報車を準備したという。
時節柄、北海道まではいけないため、年明け早々雪が降るタイミングで新潟県の越後湯沢へいきました。
大雪予報の前日に移動。タイヤを確認するとヨコハマの「アイスガードiG6」だった。
広報車のタイヤといえばブリヂストンが主流ながら、私(国沢光宏)も騒音レベルやドライ路面での操縦安定性、燃費、雪道性能など総合評価でiG6を高く評価している。
実際、越後湯沢までドライ路面の関越道は快適至極。クルコンとレーンキープを使えば186kmもあっという間。
都市部に住んでいると最近人気のオールシーズンタイヤも考えるけれど、常時4つのタイヤを駆動しているクルマであり、なおかつサスペンションが滑らか&しっかり動くクルマなら都市部で本格的なスタッドレスタイヤを履かしておいてもまったくストレス無し。
ややもするとスタッドレスタイヤだということを忘れてしまうほど。
1日目は越後湯沢近辺のアイスバーンを試す。まごう事なきスバルの味ですね!
私の場合「レガシィ」は初代からオーナーとして雪道を走ってきた。正確に書けばスキー修行していたからですけど。頻度が高かった1995年から2010年くらいまでは年間40日間ゲレンデにいたほど。毎週金曜日に越後湯沢へいき、日曜日の午後に帰ってくる日々。
スバルの4WDの特長を挙げるなら、安定と楽しさの両立だと思う。
安定性ばかり追求すると基本的に安全を担保するためアンダーステア傾向になってしまう。初代から4代目まで横滑り防止装置なども付いていない。したがって曲がるクルマ作りをするとスピン傾向になる。
アンダーステアなら誰でも対処できるが、スピンはコントロールしにくい。
当時の4WD車に雪道で乗ると押し並べてアンダーステア。曲がらないのだった。ノロノロ走るしかない。けれどスバルは上手なドライバーならググッと曲がってくれた。滑りやすい雪道でも「アクセル踏もう!」という気合い入れれば曲がっていくワケ。
だからこそ当時レガシィはスポーツ心あるスキー好き達から絶賛されたということです。
私も雪道に出会ったら「ひゃっほ~!」と叫んで飛び込んでいったほど。「関越トンネル抜けたら新潟側が雪道になっていた」なんてときの楽しさったら辛抱溜まらなかったですね。アイスバーンを走りながらそんなことを思い出す。
新型レヴォーグは、横滑り防止装置が付いているためスピンモードにならないが、しっかり曲がってくれます。
■あらゆる環境下で穏やかな挙動を見せるスバルの4WD
翌日、起きたら吹雪! 越後湯沢全域が素晴らしい雪道になっている。私は戌年ということもあり「雪が降れば庭駆け巡る」状態。毎シーズン雪道試乗やスタッドレスタイヤ試乗で走るコースを存分に試す!
やはりスバルの4WD、楽しいですね! 177馬力というパワーも雪道を楽しむならちょうどよい感じ。使い切れるパワーだし。
人が立つのも難しいほど滑るアイスバーンや、圧雪、新雪、除雪車の来ていない深雪などさまざまな雪道、凍った高速道路までも試してみたが、すべて穏やかな挙動を見せる。
スバル新型「レヴォーグ」
強いていえば「あらま!」だったのは、STIスポーツのエアダム付きフロントバンパーで20cm以上あるような深雪のなかを走ると、ラッセル車のように真っ白になっちゃいます(笑)。
新型レヴォーグにもいえることながら、スバルの4WDは最後までサバイバル出来る強さも持っていると思う。
悪条件に遭遇したら弱いクルマだと最初にお手上げになります。スバルは最後まで残れるポテンシャルを持つ。
さらに寒冷時のデフロストの利きや、ワイパーの強さなどなど、寒冷地や雪道に対するタフさも心強い。吹雪のなか、とても快適でした。
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