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EVは「いやし系」がトレンド!? ホンダeとマツダ「MX-30」の意外な共通点とは

くるまのニュース / 2021年2月13日 14時10分

脱純ガソリン車に向けてクルマの電動化が進むなか、ホンダとマツダが初となる量産EVを発売しました。ホンダeとMX-30には意外な共通点があるのですが、それは一体どんなところなのでしょうか。

■ホンダとマツダが量産EVを発売!

「脱純ガソリン車」に向けてクルマの電動化が求められるなか、ハイブリッド車や燃料電池車などの投入が相次いでいますが、最近増えているのが電気自動車(EV)です。

 国産メーカーでは、三菱が2009年に世界初の量産電気自動車として「i-MiEV」を発売。日産が2010年に100%EVの「リーフ」を投入して以来、しばらく乗用EVの登場が途絶えていましたが、ここへきてさまざまなメーカーがEVをデビューさせています。

 なかでも、2020年10月にホンダが発売した新型「ホンダe」と2021年1月にマツダ「MX-30 EV MODEL」(以下、MX-30 EV)には意外な共通点があるのですが、それは一体どのようなことなのでしょうか。両車を比較してみます。

 都市型コミューターであるホンダeは、シンプルでモダンなデザインと、力強くクリーンな走りや取り回しの良さ、多彩な先進機能を搭載するホンダeは、ユーザーの移動と暮らしを繋げる生活のパートナーとなることを目指して開発されました。

 外観のデザインは円を基調とし、モダンで親しみやすいデザインです。ミニバンなどを中心に、押し出し感の強いデザインが流行っていますが、ホンダeは愛嬌のある可愛らしいデザインを特徴としています。

 その一方で、サイドミラーにカメラシステムを初採用したり、格納式ドアハンドルを採用するなど、最新のEVらしい先進的な装備も取り入れられました。

 さらに毎日使う充電/給電ポートをボンネット中央に配置。リッドは触り心地がよく美しい全面ガラスとし、毎日触れる場所だからこそシンプルで美しいデザインとなっています。

 内装は、移動しているときも止まっているときも心地よさを重視し、シンプルで心安らぐリビングのような空間が広がっています。

 パネルには、リビングテーブルのようなぬくもりを感じる自然な風合いのウッド調パネルを採用し、スイッチ類を極限まで減らすことで実現したシンプルなデザインが特徴的です。

 また、世界初の5つのスクリーンを水平は位置したワイドビジョンインストルメントパネルを採用。

 インパネ中央にふたつ並んで配置された12.3インチスクリーンでは、2画面を連動した使い方や左右分ける形で自在に使える創造的なディスプレイを実現しました。

 さらに、コンパクトなボディでセダン並みのゆとりのあるドライビングポジションを実現。シートは、「アコード」のフレームを使用することによって広々としており、大人4人が快適に過ごせる空間としました。

 対するMX-30ですが、EVの登場に先立って、2020年10月にマイルドハイブリッドモデルが発売されました。

 マツダのデザインテーマである鼓動デザインの新たな解釈として、控えめなフロントグリルを装着。

 ヘッドランプは、新世代のマツダデザインに共通するシリンダー形状による奥行きのある造形を採用し、彫りの深い眼差しを表現し、リアコンビランプは立体感のあるデザインとしました。

 また、さらに、MX-30の特徴のひとつであるドアには、観音開きの「フリースタイルドア」を採用。開口部が大きく開くことにより、後席に乗り降りしやすい形状を実現しています。

 なお、EVモデルとマイルドハイブリッドモデルの外観デザインの違いは「e SKYACTIV」というエンブレムや充電口、ステッカーのみで、両車にほとんど違いはありません。

 内装は、心が整えられ、自然体でいられる空間を目指しています。ソファのようなクロス素材を用いたシートは、まるでリビングでくつろいでいるような気持にさせてくれます。

 またインテリアには、センターコンソールやドアハンドルの内側など、車内のさまざまなところにコルクが用いられるなど、環境に配慮した自然由来の素材が使用されているのが特徴です。

※ ※ ※

 ホンダeはハッチバック、MX-30はコンパクトSUVと、ボディスタイルは異なりますが、温和な外観デザインと、自然素材を用いて心地よさにこだわった内装など、優しさにあふれた内外装のデザインを特徴としているところは共通だといえます。

■バッテリー容量と価格が一緒!?

 ホンダeに搭載されるe:HEV駆動モーターは、最高出力113kW(約153馬力)、最大トルク315Nmとなり、3リッターV型6気筒並みの大トルクを発生。ボディ後方のトランクルーム下に配置することでキビキビとした走りが可能です。

 バッテリー容量は35.5kWhとし、航続距離は街乗りで必要十分なWLTCモードで283km(標準仕様)を実現。

 さらに、NORMALとSPORTのふたつの走行モードやシングルペダルコントロールなど、ドライバーの好みやシーンに合わせた走りの設定を可能としました。

ホンダ初の量産EV「ホンダe」ホンダ初の量産EV「ホンダe」

 また、ホンダeは後輪駆動を採用したこともあり、最小回転半径は4.3mと約6mの片側1車線の道路でもUターンできる小回り性能を実現するほか、走りの楽しさも味わえます。

 一方のMX-30EVに搭載されるバッテリーはホンダeと同じく総電力量35.5kWhで、最高出力107kW(145馬力)、最大トルク270Nmを発生します。

 1充電当たりの走行距離は256km(WLTCモード)とし、買い物や通勤といった日常生活で実用的な使用環境に見合った走行距離としました。

 また、ハンドルやペダルの操作に、違和感なく応答することで、コントロールしやすく楽しい運転を実現するため、「回生強調ブレーキ」や「モーターペダル」を採用。

 加えて、加速状況に応じて発生するモータートルクに同期したサウンドを発生するシステムや、ステアリングに設置したパドルで変速をおこなえる「ステアリングホイールパドル」も備わっていますが、マツダの安全思想にもとづき、発進から停止までワンペダルだけで操作するシステムは採用していません。

 なお、駆動方式は前輪駆動のみとなり、これはマイルドハイブリッドのMX-30と同様です。

 先進機能として、ホンダeには安全運転支援システム「ホンダセンシング」が全車標準装備され、衝突軽減ブレーキや誤発進抑制機能、後方誤発進抑制機能、近距離衝突軽減ブレーキなどの安全装備が備わります。

 また、街中の狭い駐車スペースでも安心して駐車できるよう、駐車支援システム「Honda パーキングパイロット」をホンダ車初搭載。

 駐車したい場所を選定してボタンを押すだけで、駐車枠や空間をクルマが認識してアクセル・ブレーキ・ハンドルやシフト操作をおこないます。

 さらに、クラウドAIによって音声認識と情報提供をおこなう「Honda パーソナルアシスト」を搭載。「OK Honda」と呼びかけることで、音声認識により最新かつリアルタイムの情報をオンデマンドに提供します。

 国産車初のシステムとして、専用アプリをダウンロードすることで、スマートフォンをデジタルキーとして使用できる、さらにシステム始動までおこなうことが可能となっています。

 MX-30EVは、先進安全技術として「i-ACTIVSENSE(アイ・アクティブセンス)」を標準装備とし、安全性を高めました。

 また、コネクティッドサービスとスマートフォン専用アプリ「MyMazda」が連携し、バッテリーの状態確認や充電し忘れ通知、出発前のエアコン操作といったEVならではの機能も充実しています。

 グレード体系は、ホンダeは2グレードあり、標準仕様と「アドバンス」を用意。価格(消費税込、以下同様)は、標準仕様が451万円、アドバンスは495万円です。

 装備が充実したアドバンスの航続距離は259kmと標準仕様よりも短くなっています。

 ホンダeは生産台数が限られているため、複数期間にわたって数百台単位で注文を受付けする方式を採用しています。

 一方のMX-30 EVのグレードは、EV、EVベーシックセット、EVハイエストセットの3種類で、価格はそれぞれ451万円、458万7000円、495万円と、中間グレード以外は奇しくもホンダeとまったく同じ価格となっています。

 なお、MX-30EVは注文台数などに制限はなく、いつでも購入できるとともに、ガソリン車と同様の残価設定ローンや1DAYモニター試乗、EV専用ダイヤルの設置など、はじめてEVを検討するユーザーをサポートする体制も整えられています。

※ ※ ※

 ホンダeはEV専用車ですが、MX-30はマツダの「マルチソリューション戦略」に基づき、さまざまなパワートレインが展開されることになります。

 価格やバッテリー容量が同一で、航続距離もほぼ変わらないホンダeとMX-30ですが、日本のみならず欧州でも販売され、グローバルでCO2削減を目指すモデルとして注目されています。

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