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コロナ禍でもトヨタ営業利益は2兆円予想! 急回復で日本経済に明るい兆しとなるか

くるまのニュース / 2021年2月10日 18時40分

トヨタが2020年第3四半期(2020年10月から12月)の決算報告を発表しました。それによると、新型コロナ禍でもグローバルで販売が回復し、収益を上方修正することが明らかになりました。

■トヨタが凄い回復力! 2020年第3四半期決算報告発表

 2021年2月10日に、トヨタ自動車が2020年第3四半期(2020年10月から12月)の決算報告を発表しました。

 データを見たら驚きの連続といってよい状況。トヨタも新型コロナ禍を受け、2020年4月の世界販売台数は対前年比54%と半分くらいまで急減している。

 なかでも厳しかったのが新型コロナによるロックダウンを連発した欧州で、対前年比16%です。

 4月の販売台数急減のニュースは2019年の決算発表時期と重なったため、大半の自動車メーカーは2020年の決算予想を出せず。巨額の赤字を発表すると、株価の大幅な下落などさまざまな影響が出るからです。

 そんななか、トヨタは黒字予想ながら大幅減益の予想を出した。トヨタが目安を出さないと部品産業も将来の生産計画を立てられないからだ。

 けれど大手メディアはそう考えなかった。トヨタだけ数字を公開したことから「トヨタ80%の大減益!」という記事を出す。

 我が国の大手メディアの残念な体質なのだけれど「強いものが弱ったときに叩く」とか「人の不幸を積極的に紹介する」ことを大いに好む。トヨタの大減益予想、数字を稼げるネタという判断をしたようだ。

 一方、トヨタは前向きだった。世界規模で新型車を予定通り発表。日本でも2020年6月に「ハリアー」や8月に「ヤリスクロス」を発表しています。

 ディーラーに聞いたところ「4月こそ厳しかったですが、5月になるとお客さまも戻り始めました」とのこと。

■グローバルで昨対比が回復! 2019年並みの水準となるか?

 アメリカの数字を見たら、4月に対前年比44%まで落ち込んだけれど、5月は71%まで回復。欧州も前述の16%から49%に。

 6月、7月と売れ行きは順調に回復していき、欧州の場合、7月に114%と前年を超えました。アメリカも9月に113%を記録。日本は10月に137%へ急回復しています。

2020年の登録車ナンバー1に輝いたトヨタ「ヤリスシリーズ」2020年の登録車ナンバー1に輝いたトヨタ「ヤリスシリーズ」

 トヨタ全体では9月に対前年比102%となり、以後、ずっと新型コロナ禍になっていなかった2019年より売れているのだから素晴らしい。中国は4月からずっと前年超えです。

 驚くのはここから。前回の上半期決算発表時点で新型コロナ禍の影響を受ける通年(1年間)の収益見通しを前述の通り80%減の5000億円としていたのを、イッキに1兆3000億円まで上方修正した。なんと8000億円の上乗せです。

 新型コロナ禍じゃなかった2019年の2兆4000億円にこそ届かないものの、同業他社を圧倒する回復振り。しかし、今回の決算発表でさらに上方修正しました。

 ご存知の通り、現在も世界的に新型コロナは収束しているとはいえない状況にあるうえ、半導体不足からくる減産というマイナスを含め営業利益見通しを2兆円にしてきた。前回の決算発表からさらに7000億円の上積みです。このままいくと最終決算で2019年と同レベルになるかもしれません。

 いずれにしろ550万人の就労人口を確保している我が国の基幹産業の代表が、素晴らしい回復を見せているのは日本にとっても明るいニュースだと思う。

 今後もトヨタは電気自動車を含め魅力的な新型車を予定通り出してくるというウワサです。

 新型コロナで厳しい日本の景気を回復させるべく、トヨタ以外の自動車メーカーも負けずに経済を引っ張って欲しい。

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