激売れホンダ「N-BOX」に迫れるか? 軽2位スズキ「スペーシア」との違いはどこに?

くるまのニュース / 2021年2月23日 14時10分

2020年12月25日にマイナーチェンジしたホンダ「N-BOX」は、軽自動車のみならず登録車を含めた新車販売で連続して1位を記録しています。軽自動車2位のスズキ「スペーシア」もN-BOXと同じく背が高い軽自動車ですが、両車の違いはどこにあるのでしょうか。

■ホンダ「N-BOX」vs スズキ「スペーシア」

 軽自動車はコンパクトなボディで扱いやすく、維持費の安さなどが魅力となり、いまでは新車販売の4割を占めるほど軽市場は拡大しています。

 そのなかでも、最近では背が高い「軽スーパーハイトワゴン」がとくに人気を得ています。

 軽スーパーハイトワゴンは、1700mm以上の全高とスライドドアを装備し、室内空間の広さや乗降性の良さから、子育てファミリーや高齢者など幅広い層から支持されています。

 とくにホンダ「N-BOX」は、登録車も含めた新車販売台数において4年連続で1位、軽自動車では6年連続で販売台数ナンバー1を記録するなど好調な販売を見せていますが、2020年12月にマイナーチェンジしてさらに魅力的なモデルに進化しました。

 N-BOXに続く人気ナンバー2はスズキ「スペーシア」ですが、この2台の違いはどこにあるのでしょうか。比較してみます。

 軽自動車の規格のなかで空間効率を最大限に高めた軽スーパーハイトワゴンですが、ボディサイズはN-BOX・スペーシアともに全長3395mm、全幅1475mm、全高はN-BOXが1790mm(4WDは1815mm)、スペーシアが1785mm(スペーシアギアは1800mm)とほぼ同じサイズです。

 室内の広さは、N-BOXが室内長2240mm×室内幅1350mm×室内高1400mm、スペーシアが室内長2155mm×室内幅1345mm×室内高1410mmと、N-BOXが85mm長くなっています。

 N-BOXの外観は、シンプルで機能性を重視した標準グレードと高級感と存在感が共存するカスタムグレードのふたつのスタイルをラインナップしました。

 今回のマイナーチェンジでは、より上質感のある内外装を実現する「コーディネイトスタイル」も設定され、豊富なバリエーションから選ぶことができます。

 インテリアは、通常のベンチシート仕様に加え、助手席が前後に動くスーパースライドシート仕様を用意。

 どちらも後席にチップアップ&ダイブダウン機構付スライドリアシートを装備し、さまざまなアレンジが可能です。

 また、スロープ仕様としてリアからスロープを引き出せるタイプも用意し、趣味で使う荷物を載せたり車いすユーザーの乗り降りが楽におこなえるモデルもあります。

 一方のスペーシアは、ワクワク感や楽しさを感じる標準仕様、精悍で迫力あるカスタム仕様に加え、SUV風の「スペーシア ギア」の3つのスタイルを展開しています。

 内装は、運転席前の視界を確保して開放感のある室内空間を演出するとともに、スーツケースをモチーフにしたカラーパネルを採用し、遊び心のあるインテリアを実現しました。

 機能性にもこだわり、リアシートはスライドドア側と荷室側のどちらからでもワンタッチで折りたためる機構を採用。軽い力で操作することができ、シートをたたむとほぼフラットな荷室が出現します。

 また、左右独立したリアシートは、荷室側から前後にスライドさせることが可能です。

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 軽スーパーハイトワゴンに限らず、それより車高が低い軽ハイトワゴンでも、標準仕様とカスタム仕様を用意しているモデルが多くラインナップされています。

 そのなかでも、スペーシアギアではさらにSUVスタイルを取り入れたモデルを設定するなど、ユーザーの多様なニーズに応える商品展開が特徴となっています。

■先進安全装備の有無が価格に反映されている?

 パワートレインは、両車とも660ccの自然吸気エンジンとターボエンジンを搭載しているのは同じですが、スペーシアはマイルドハイブリッドを組み合わせ、モーターが発進や加速をアシストする機能を備えました。

 駆動方式は両車とも2WD(FF)と4WDが設定されています。

2020年12月25日にマイチェンしたホンダ「N-BOX」2020年12月25日にマイチェンしたホンダ「N-BOX」

 安全装備について、N-BOXは先進安全運転支援システム「ホンダセンシング」を全車標準装備しています。

 衝突被害軽減ブレーキや誤発進抑制機能、歩行者事故低減ステアリングなど、さまざまな機能を含むホンダセンシングは、マイナーチェンジで安全機能が向上しました。

 新型は後方誤発進抑制機能にも用いるセンサーを4個へ増やし、後方の障害物の接近を検知してドライバーに知らせるパーキングセンサーシステムを追加。

 また、車線維持支援システムなどの各機能が高速道路などで120km/hまで対応するなど、運転時の安全性が向上しました。

 スペーシアは、予防安全技術「スズキ セーフティ サポート」を搭載しています。

 衝突被害軽減ブレーキ「デュアルセンサーブレーキサポート(DSBS)」に加え、後退時の衝突被害軽減ブレーキ「後退時ブレーキサポート」を採用するなど、前後の衝突被害軽減ブレーキを装備しました。

 2020年8月の一部改良で安全装備がさらに充実し、夜間の歩行者も検知するデュアルカメラブレーキサポートとSRSカーテンエアバッグの標準装備化に加え、全車速追従機能付のアダプティブクルーズコントロールを新たに採用。

 一時停止などの標識認識機能の向上により、スズキ セーフティサポートがより充実しています。

 スズキ セーフティサポートの機能に加え、フロントガラスに道路標識や車両情報などをカラー表示するヘッドアップディスプレイや周囲を立体的に360°確認できる「3Dビュー」を軽自動車で初採用するなど、安全運転を支援する数々の機能が盛り込まれました。

 価格(消費税込)は、N-BOXが142万8900円から223万3000円、スペーシアが129万8000円から195万9100円と、スペーシアのほうが安く設定されています。

 これは、N-BOXがホンダセンシングを全車標準で装備されているのに対し、スペーシアはスズキ セーフティサポート非搭載モデルが用意されていることが関係しているものと思われます。

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 2021年1月の販売実績は、N-BOXが1万6369台、スペーシアが1万2989台と、マイチェン効果もあってN-BOXの好調さが目立ちます。

 軽スーパーハイトワゴンには、ほかにもダイハツ「タント」や日産「ルークス」といったライバル車が存在しており、いずれも最近の軽自動車の主流として人気を博していることから、同ジャンルの熾烈な競争は今後も続きそうです。

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