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アナログでもデジタルでもイケてる! カッコ良すぎるコクピットの車5選

くるまのニュース / 2021年2月24日 6時10分

一般的に飛行機の操縦席を「コクピット」と呼びますが、クルマでもドライバーの眼前をコクピットと表現することがあります。高性能なクルマはコクピットも性能に見合った装備やデザインとなっており、走りを掻き立てるように演出しています。そこで、カッコ良すぎるコクピットのモデルを、5車種ピックアップして紹介します。

■秀逸なコクピットにワクワクが止まらない!?

 クルマに乗り込んで、ドライバーの眼前に広がる景色といえば、メーターやハンドルまわりによって構成されるコクピットです。

 もともとコクピットは飛行機の操縦席のことを指しますが、クルマでもコクピットと表現することがあります。

 とくに、高性能なモデルでは、メーターがズラっと並んでいたり、走ることに特化したシンプルかつ機能的なレイアウトのコクピットとなっており、見た目にも高性能さを予感させます。

 そこで、往年のモデルから最新のモデルまで優れた印象のコクピットのモデルを、5車種ピックアップして紹介します。

●三菱「コルトギャランGTO MR」

見た目にも高性能さが感じられる「コルトギャラン GTO MR」のコクピット見た目にも高性能さが感じられる「コルトギャラン GTO MR」のコクピット

 1970年に、スタイリッシュな外観の2ドアファストバッククーペ、三菱「コルトギャランGTO」がデビューしました。

 まるでアメリカのスポーツカーをイメージさせるボディによって、たちまち若者から絶大な支持を得ます。

 発売当初に搭載されていたエンジンは1.6リッター直列4気筒SOHCのみでしたが、すぐにDOHCエンジンを搭載した高性能モデルの「コルトギャランGTO MR」を追加ラインナップ。

 専用に開発された1.6リッター直列4気筒DOHCエンジンは125馬力を発揮し、最高速度は公称200km/hを誇りました。

 コクピットは1970年代のスポーツモデルにふさわしく、アナログメーターが整然と並んでおり、ドライバー正面には220km/hまで刻まれたスピードメーターとタコメーターを配置し、それを挟むように、水温計、アンメーター(電流計)、燃料計、時計が並び、さらにセンターコンソールにも油温計と油圧計が鎮座して、機能的かつレーシーな構成となっています。

 1972年に排出ガス規制の強化により、コルトギャランGTO MRの生産を終了。短命に終わったことから、今では幻のモデルです。

●日産「スカイラインGT-R」

まさに戦うためのコクピットの「スカイライン GT-R NISMO」まさに戦うためのコクピットの「スカイライン GT-R NISMO」

 1989年に、レースで勝つことを目的に開発された日産「スカイラインGT-R」が登場。1973年に2代目(通称ケンメリ)が消滅したため、16年ぶりの復活となりました。

 外観はスタンダードなスカイラインに対して前後フェンダーを拡大したワイドボディとされ、専用のフロントフェイスに、各種エアロパーツを装着。見るからに特別なモデルであることを主張しています。

 エンジンは専用に開発された2.6リッター直列6気筒DOHCツインターボの「RB26DETT」を搭載し、トルク可変型4WDシステムの「アテーサET-S」と組み合わされ、レースでは文字どおり無敵を誇りました。

 コクピットは曲面を多用しつつ装飾は最低限のシンプルなデザインで、メーターは正面にスピードメーターと10000rpmまで刻まれたタコメーター。周辺には水温計、油圧計、燃料計と、スカイラインGT-Rならではといえる、フロントタイヤに配分されるトルク計が設置されています。

 さらにセンターコンソール上部には、ブースト計(連成計)と油温計、電圧計が取り付けられ、まさに走ることに特化したコクピットといえます。

●ホンダ「S2000」

完全に1990年代初期のF1をイメージして作られた「S2000」のコクピット完全に1990年代初期のF1をイメージして作られた「S2000」のコクピット

 ホンダは1999年に、「S800」以来となる29年ぶりのFR車の「S2000」を発売。同社の創立50周年を祝うメモリアルカーとして誕生しました。

 ボディはオープン2シーターのみとされ、ロングノーズ・ショートデッキの古典的なFRスポーツカーのフォルムながら、新世代のスポーツカーにふさわしい斬新なデザインを融合。

 搭載されたエンジンは2リッター直列4気筒自然吸気で、最高出力250馬力を8300rpmで発揮。リッターあたり125馬力と、市販車のエンジンとしては驚異的な高回転・高出力を実現していました。

 そして、コクピットは特徴的な造形で、ドライバーが走りに集中できるようにと、空調やオーディオのスイッチ類はメーターナセルの両側に手中して配置。

 メーターはデジタルのスピードメーターと、セグメント式でバータイプの大型タコメーターをセンターに、燃料計と水温計とシンプルな構成です。

 各性能と信頼性が進化を遂げたスポーツカーには、余計なインフォメーションは必要ないということが反映されました。

 また、タコメーターは9000rpmからレッドゾーンとするなど、まさにレーシングカーのDNAを表現していたといえます。

■軽自動車にもイカしたコクピットのクルマがある!

●スズキ「アルトワークス」

タコメーターのレッドゾーンが市販車の域を超えた初代「アルトワークス」のコクピットタコメーターのレッドゾーンが市販車の域を超えた初代「アルトワークス」のコクピット

 1980年代の日本では空前のターボブームが起こり、国産車の高性能化が一気に加速しました。

 当初は大型車、中型車にターボエンジンが搭載され、1リッタークラスの小型車にも普及が始まり、そして軽自動車にも波及。

 軽自動車でパワー競争が勃発すると1987年にはスズキ「アルトワークス」が登場し、ハイパワー車の頂点に立ちました。

 エンジンは550cc直列3気筒DOHCターボを搭載し、最高出力は64馬力を発揮。これがきっかけで軽自動車の出力自主規制の上限が64馬力となります。

 バリエーションはビスカスカップリング式センターデフを採用したフルタイム4WDの「RS-R」と、2WDの「RS-S」、「RS-X」の3種類で、走行性能的にも他の追従を許しませんでした。

 内装はポップな印象で、ピンクとブラックを組み合わせたビビッドなコーディネートを設定。インパネまわりは小物入れなどを機能的に配置した実用的な軽自動車そのものですが、4本スポークのレーシーなハンドルの奥には、赤い文字盤のスピードメーターとタコメーター、水温計、燃料計を搭載しています。

 なかでも、タコメーターは9500rpmからレッドゾーンとなり、12000rpmまで刻まれるなど、ただ者ではないオーラが垣間見えました。

●ホンダ「S660」

クルマとの一体感を表現している「S660」のコクピットクルマとの一体感を表現している「S660」のコクピット

 軽自動車ながら本格的なピュアスポーツとして、2015年にミッドシップオープン2シーターのホンダ「S660(エスロクロクマル)」が発売されました。

 フロントフェイスやサイドビューはシャープな印象で、ルーフはソフトトップを用いたタルガトップを採用しています。

 エンジンはN-BOXなどに搭載されている660cc直列3気筒ターボをベースに、専用のターボチャージャーを採用したことで、最高出力64馬力は変わりませんが、優れたアクセルスポンスを実現。

 トランスミッションは軽自動車では初の6速MTとCVTが設定されました。

 コクピットのデザインはF1をイメージしてドライバーを包み込むようにデザインされ、空調やオーディオの操作系を機能的に配置。

 アルカンターラと本革を組み合わせた「Dシェイプ」のハンドルに、メーターはデジタルのスピードメーターの外周にアナログのタコメーターを置き、両サイドには液晶のパネルとして、視認性を重視したシンプルながらも戦闘的なイメージです。

※ ※ ※

 1970年代頃の高性能モデルでは、とにかくメーターの数が多ければエラいという価値観があったようですが、実際に各種メーターから伝わるインフォメーションは大事で、トラブルを未然に防ぐために必要でした。

 しかし、近年のクルマでは信頼性が飛躍的にアップしたことで、スピードメーターと燃料計があれば十分となり、実際に軽自動車やコンパクトカーでは、ふたつのメーターのみとなっているモデルも多数存在します。

 一方で、メーターパネルに液晶モニターを採用するクルマも増え、表示させる情報はいかようにも変えられることから、アナログチックな表示も可能で、往年の高性能車のように複数のメーターを表示できるようになりました。

 本来は必要ない機能ですが、技術的な進歩で遊び心にもつながっているのではないでしょうか。

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