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あなたは見る派? フロントガラスの速度表示 採用増でも「邪魔」との不要論も HUDは一過性の流行りなのか

くるまのニュース / 2021年3月9日 14時10分

運転時の目線移動が少ない「ヘッドアップディスプレイ(HUD)」ですが、近年の新型車では採用例が増えています。このヘッドアップディスプレイは一過性の流行りなのでしょうか。それとも、ユーザーのメリットが大きいのでしょうか。

■フロントガラスなどに情報を表示するヘッドアップディスプレイのメリットとは

 近年の新型車では「ヘッドアップディスプレイ(HUD)」が標準装備される傾向にあります。
 
 一方で一部ユーザーからは「ヘッドアップディスプレイが邪魔だからOFFにした」という不要論を唱える人もいますが、こうした先進機能は一過性の流行りなのか、それともユーザーの利便性を考えた機能のどちらなのでしょうか。

 ひと昔前まで、運転時に必要な情報は基本的にハンドル奥に設置されている計器類に表示されていました。

 その後、カーナビゲーションシステムの進化により、運転時に必要な情報が表示され、近年では運転席側のダッシュボードに配置されるヘッドアップディスプレイが普及しています。

 ヘッドアップディスプレイは、高級車を中心に展開され、速度表示、燃費数値、警告情報といった運転時に必要な情報以外に簡易ナビゲーション機能、アダプティブクルーズコントロールなども追加されました。

 そのなかで、近年のヘッドアップディスプレイは、フロントガラスに照射するフロントガラス投影式、アクリル板のような素材に投影するコンバイナー式が主流となり、後付け製品としては自分のスマートフォンを活用するタイプが存在します。

 2017年12月に発売されたスズキの「スペーシア」では、軽自動車として初めてフロントガラスに照射するタイプのヘッドアップディスプレイを採用しています。

 また、スズキでは2020年12月に発売した「ソリオシリーズ」に同社小型車初となる投影タイプのヘッドアップディスプレイを採用しました。

 では、ヘッドアップディスプレイにはどのようなメリットが存在するのでしょうか。ソリオシリーズの製品担当者は次のように話しています。

「ソリオでスズキ小型車初搭載となったヘッドアップディスプレイは、ユーザーの『見やすい情報表示』をサポートするために採用されました。

 その特徴として、情報が見やすくわかりやすい表示にすることで、運転手がひと目で欲しい情報が得られることと同時に、計器類よりも視線移動が少ないため、運転に集中が出来ます。

 また、ソリオのヘッドアップディスプレイでは実際の配置よりも遠方で焦点があうように表示されるので、年配層でも焦点調整が円滑におこなえるなど、情報表示によっての運転サポートがポイントです。

 なかには、不要と考えるユーザーもいると思いますので、オン/オフのスイッチはあります。雨の日などはかえって視界の妨げになる場合にもオフにしていただければと思います」

※ ※ ※

 輸入車などでは、計器類に4、5インチほどのディスプレイを採用することが多くなっていますが、これもヘッドアップディスプレイと同様にインパネセンター部分のディスプレイよりも目線移動を少なく、運転手の情報表示を集約させる目的があるといいます。

 また、近年では市販品のカーナビゲーションではなく、メーカーが最初からディスプレイオーディオなどを設定しているケースも増えています。

 こうした、運転時の情報表示は今後も自動運転化が加速するなかで、その時代のニーズや技術によって移り変わるのかもしれません。

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