メジャーじゃなかったけどカッコイイ! クーペの珍車3選
くるまのニュース / 2021年3月9日 16時10分
近年、ラインナップが減少してしまったジャンルのクルマといえばクーペです。なかでも比較的安価なモデルは、もはや絶滅寸前の状況となってしまいました。しかし、1990年代には日本でも数多くのクーペを販売。そこで、メジャーなモデルではないけれど、イカしたクーペを3車種ピックアップして紹介します。
■マイナーなモデルながら意外とスタイリッシュなクーペを振り返る
かつて日本ではクーペが隆盛を誇っていた時代があり、とくに1980年代から1990年代は若者を中心に絶大な支持を受け、コンパクトで比較的安価なモデルが各メーカーから販売されていました。
しかし2000年代になるとニーズの変化によってクーペの人気は著しく低下し、ラインナップは激減してしまいました。
そこで全盛期に登場した、メジャーなモデルではないけれど、イカしたクーペを3車種ピックアップして紹介します。
●日産「ルキノクーペ」
セダンベースでスタイリッシュなフォルムにまとめられた「ルキノ クーペ」
1994年に発売された日産「ルキノ」は、2ドアクーペと3ドアハッチバック(後に5ドアを追加)をラインナップ。3ドアハッチバックは「パルサーセリエ」ベースの姉妹車で、クーペは8代目「サニー」セダンをベースに開発されました。
もともとサニーにはクーペが設定されていましたが5代目を最後に消滅したため、ルキノクーペは独立した車種として誕生。
外観はセダンベースのクーペらしい腰高な印象ですが、小ぶりなキャビンによってラグジュアリーカーのようなフォルムを実現しています。
ボディサイズは全長4285mm×全幅1690mm×全高1375mmとコンパクトながらもホイールベースは2535mmと長めで、クーペとしてはリアシートの居住性も考慮されていました。
また、トランク容量も大きいことから、かなり実用的なクーペだったといえます。
エンジンは1.5リッターと1.8リッター直列4気筒を搭載。1.8リッターでも最高出力140馬力とスペック的には平凡な値ですが、1トン強の軽量な車体には十分なパワーでした。
しかし、人気の低迷からルキノクーペは1999年に生産を終了し、後継車はありませんでした。現在、中古車市場でもほとんど流通しておらず、激レアなモデルとなっています。
●マツダ「MX-6」
伸びやかでワイドなボディが特徴のスペシャリティカー「MX-6」
1992年に発売された「MX-6」は、セダンの「クロノス」をベースに、まったく別のボディが与えられた2ドアスペシャルティカーです。
当時、ハイパワーなロータリーエンジンを搭載した同社の「コスモ」や「RX-7」とは異なるキャラクターのモデルで、ゆったりとツーリングを楽しむというコンセプトとなっています。
外観は全長4610mm×全幅1750mm×全高1310mmとワイドかつ伸びやかなボディサイズを生かし、複雑な曲面で構成された流麗なボディラインに仕立てられています。
搭載されたエンジンは、フォードブランドで販売されていた2代目「プローブ」と同じ、2.5リッターV型6気筒と2リッター直列4気筒を設定。
MX-6のライバルだったクーペといえば、日産「シルビア」やホンダ「プレリュード」でしたが、他車にはないV型6気筒エンジンによる余裕ある走りと、豪華な装備が特徴でした。
しかし、発売した時にはすでにバブル崩壊による景気低迷が始まっており、販売数が伸びることはなく1995年には生産を終了。非常に短命なモデルとなってしまいました。
■アメリカ生まれのイケてるハイスペッククーペとは?
●三菱「エクリプス」
スタイリッシュなだけでなく高性能だったクーペの「エクリプス」
三菱は1985年にクライスラーと提携して、アメリカに合弁会社である「ダイヤモンドスター・モーターズ(現、三菱モーターズ・ノース・アメリカ)」を設立。1989年には同工場で生産された初代「エクリプス」が発売されました。
エクリプスはアメリカ市場向けに企画・開発された3ドアハッチバッククーペで、当時、日本で販売していた6代目「ギャラン」と主要なコンポーネンツを共有。
外観はリトラクタブルヘッドライトを採用し、伸びやかで流麗なフォルムが特徴です。また、徹底したフラッシュサーフェイス化によって、空力性能も考慮されていました。
グレード構成は2リッター自然吸気エンジンのFFモデル「GS」と、トップグレードの「GSR-4」には200馬力を誇る2リッター直列4気筒ターボエンジンにフルタイム4WDを組み合わせ、トランスミッションは5速MTのみとされるなど、生粋のスポーツカーに仕立てられています。
初代エクリプスは1990年に左ハンドルのまま日本でも発売され、当時アメリカの法規に則って採用されていた、自動的にシートベルトが装着される「電動フロントシートベルト」を国内モデルで初めて装備しました。
その後、1994年に2代目が登場し、2004年から3代目のオープン仕様「エクリプススパイダー」のみが日本に輸入されましたが人気とはならず、4代目以降は日本で販売されませんでした。
※ ※ ※
今回紹介した3車種は、すべてセダンをベースとしたモデルです。昭和の時代から平成にかけては、セダンベースのクーペが数多くラインナップされていましたが、そもそもセダンの減少もあって、クーペの減少につながったともいえるのではないでしょうか。
クーペの魅力はやはりスタイルにありますが、使い勝手という点で2ドアは厳しいというのは避けられません。
かつては2ドアのモデルでも不満は少なかったものの、ミニバンや5ドアのSUVが全盛の今、2ドアのモデルの復権は難しいでしょう。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
トヨタ「爆速スポーツワゴン」再臨か!? “激アツ”高性能ターボ×4WDの「GT-FOUR」に待望の声! 次期「カルディナ」復活では“GRブランド”導入の可能性も!?
くるまのニュース / 2024年7月20日 11時10分
-
【2024年】新車で買える国産&外車スポーツカー16選! 選び方や注意点も解説
MōTA / 2024年7月19日 19時0分
-
ソアラ伝統の贅沢なフォルムは圧巻!トヨタ三代目「ソアラ 3.0GT」とは
バイクのニュース / 2024年7月14日 17時10分
-
1990年代「BMW」を日本に浸透させたE36を回顧する 日本にマッチした小さくて走り良い3シリーズ
東洋経済オンライン / 2024年7月6日 10時30分
-
「まさかお前が…!?」 セダンやクーペから「“SUV”に変身していた」意外な国産車3選
くるまのニュース / 2024年6月24日 12時50分
ランキング
-
1「健診でお馴染み」でも、絶対に"放置NG"の数値 自覚症状がなくても「命に直結する」と心得て
東洋経済オンライン / 2024年7月21日 17時0分
-
2扇風機の羽根に貼ってあるシール、はがしてはいけないって本当?【家電のプロが解説】
オールアバウト / 2024年7月21日 20時15分
-
3終電間際、乗客同士のトラブルで車内は「まさに“地獄絵図”」泥酔サラリーマンが限界突破して…
日刊SPA! / 2024年7月22日 8時54分
-
4日本カレーパン協会「カレーパン美味い県ランキング」発表 3位北海道、2位京都…1位は?
オトナンサー / 2024年7月22日 8時10分
-
512気筒+モーター「EV前夜」のランボルギーニ 6600万円の値札をつけて「レヴエルト」が発売
東洋経済オンライン / 2024年7月22日 12時0分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)