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車の屋根が収納スペースに変身! 便利な「ルーフボックス」には意外な落とし穴も!?

くるまのニュース / 2021年3月13日 14時10分

クルマのルーフに載せる「ルーフボックス」や「ルーフキャリア」は、手軽に後付けできる+αのラゲッジスペースとして利用している人も多いです。実際にルーフボックスやキャリアを搭載しているユーザーにメリットとデメリットを聞いてみました。

■アウトドアブームで「ルーフボックス」積載車が増加

「密」にならないレジャーとして、釣りやキャンプなどアウトドアな趣味が再び人気になっています。

 しかし、アウトドアの趣味はかさばる道具が多く、ラゲッジスペースだけではすべての荷物が載せられないこともあります。

 そこで、ラゲッジスペースを手軽に増設できる手段として、ルーフに取り付けるキャリアやルーフボックスを搭載するユーザーが増加。

 キャリアやルーフボックスなどは、どのように設置したらよいのでしょうか。

 たいていのクルマにはルーフ部分に「ルーフモール」と呼ばれる黒いバンド状のパーツが装着されており、これはルーフ部分とサイドボディ部分を溶接でつないだ跡を隠したり、デザイン上のアクセントとしての役割を果たしています。

 この部分にキャリアの土台部分となる「フット(ステー)」をあてがい、フック状になっているキャリアフックをボディに引っ掛けることで土台部分を設置、荷物やアタッチメントを載せる棒状の「スクエアバー」を組み合わせることでキャリアが完成します。

 また、車種によってはキャリア用の取り付けポイントがあるものとないものが存在しているたり、キャリアを取り付けることを前提とし、SUVやステーションワゴンにはルーフレールが標準装備されていることもあります。

 ちなみに「ルーフキャリア」とは、ルーフボックスやルーフラック(平板状の荷台)などアタッチメントを加えた全体を指す言葉で、我々がイメージするキャリアは正式には「ベースキャリア」と呼ばれています。

 このベースキャリアが装着されて、はじめてルーフボックスがその上に搭載できるようになります。ルーフボックス単体で購入しても搭載できず、ベースキャリアを同時購入する必要があるというわけです。

 そしてこのベースキャリアは車種ごとに細かく設定されているので、取り付けるときは自分のクルマに適合する「ベースキャリア」を選びましょう。

 そして、サイズやデザインなどマッチングの観点から、同じメーカーで揃えるほうが良いといいます

 ルーフキャリア(ベースキャリア+ルーフボックス)では、「THULE(スーリー)」「TERZO(テルツォ)」「inno(イノー)」の主要3ブランドが人気を集めています。

 世界最大のカーキャリアブランドとして有名な「THULE(スーリー)」はスウェーデンに本社があり、輸入車(とくに欧州車)に適合するパーツを豊富に揃えているのが特徴です。

 ルーフボックスだけでなく、カヌーやカヤックなどウォータースポーツ専用のアタッチメントなども用意されています。

 お値段は少々高めですが、高品質でデザインも秀逸。ただし国産車、とくに軽自動車では適合するベースキャリアが用意されていないこともあります。

 日本のカー用品メーカー「PIAA」が手がけるブランド「TERZO(テルツォ)」も人気が高いブランドです。

 PIAAのスマートなデザインと高品質さが特徴となっており、軽自動車まで適合するベースキャリアを用意するなどラインナップも充実しています。

 もっと手軽にルーフキャリアを装着したいなら、カー用品メーカー「カーメイト」が展開している「inno(イノー)」があります。

 THULEやTERZO比較するとリーズナブルさが特徴となっていますが、性能的にも品質的にも十分です。普段使わない人やはじめての人には最適なブランドだといえます。

※ ※ ※

 搭載するルーフボックスにはさまざまな大きさや形状のものがありますが、盗難防止用の鍵付きなのは当然ながら、左右どちらからも開く両開き、ダンパー内蔵型、風切り音を抑えたエアロシェイプなど用途や目的によって機能も選べるようになっています。

 薄く流線型の形状をしたルーフボックスは見た目も良く空気抵抗も少なめですが、容量も少なめ。

 背の高いルーフボックスなら容量はたっぷりですが、その分横風からの影響を受けやすくなるなど、形状と容量によって装着後に多少影響があるので、自分に最適なルーフキャリアを選ぶのがいいでしょう。

■ルーフボックスの一番の問題は取り外したあと!?

 ルーフボックスをクルマに取り付けているオーナーに、実際に使ってわかったメリットとデメリットを聞いてみました。

 東京都に住むSさん(50代・男性)の愛車は、2015年式のミニ「クラブマン」です。

 観音開きのテールゲートと通常のミニより拡大されたラゲッジスペースを備えており、積載スペースはそれなりにありますが、やはり趣味の道具をもっと載せるためにルーフボックスを装着したそうです。

ルーフボックスでミニクラブマンの収納力も向上ルーフボックスでミニクラブマンの収納力も向上

「キャンプが趣味なので、キャンプ用品や息子の部活(野球)の道具など大きな物を積む機会が増え、ルーフボックスを装着しました。感覚的にはラゲッジスペースが倍になったように感じられて、かなり重宝しています」

 ルーフボックスは形状的にもスキー板や釣竿など長尺物の積載には最適ですが、キャンプ用品も高さより長い物が多いのだとか。どんなところがメリットなのでしょうか。

「通常のベースキャリアだけで荷物を固定ロープなどで積載していた時期もあるのですが、雨などの悪天候では荷物が濡れてしまいます。その点、ルーフボックスに収納できれば濡れずに済むということです。

 キャンプ用品は折りたたみ式の椅子やテーブルなどもあり、移動中に濡れないので現地ですぐに使えるのはありがたいです。

 逆に、濡れたものや汚れたものなども車内のラゲッジスペースとは分離されたルーフボックスに収納できるので、車内が汚れる心配がないのも大きなメリットです」

 趣味を中心に日常生活でもかなり活用しているとのことですが、ルーフボックスならではのデメリットもそれなりにあるそうです。

「高さの問題で利用できない立体駐車場があり、とくに古くからある立体駐車場は、入庫を断られることもあります。また、ガソリンスタンドなどでは自動洗車機の利用ができないことがあり、時間がないときにちょっと困ります。

 また、高速道路で横風が気になるかと思ったのですが、それほど影響は感じないです」

 ルーフボックスやルーフキャリアは、カギが付いていて防犯対策もしっかり施されており、安全で便利なですが、一番の問題は取り外した場合の保管場所だとSさんはいいます。

「クルマのルーフに乗せるだけあって長さだけでも2m以上あります。いざクルマから取り外しても今度はどこに保管するのかが難しく、結局は装着しっぱなしになる人も多いみたいです。そういう自分も装着しっぱなしですが」

 最後の問題は予算です。ルーフボックス装着のためには適合するベースキャリアも必要なためベースキャリアで2万円から3万円、ルーフボックス単体で5万円以上の予算が必要になります。

 これを高いと感じるか、それともお金を使って+αのラゲッジを必要とするかが、装着するかしないかのポイントになりそうです。

「年に数回の利用頻度だったらあまりメリットは感じないかもしれません。私のようにアウトドアの趣味があって、スポーツ観戦するために椅子を持ち運んだりする機会も多いアクティブに遊ぶ人にはおすすめです」

 クルマを買い替えるほどではないけど、たくさんの荷物を運ぶ機会がある人にとって、屋根の上にも荷物を積載できるルーフキャリアは十分なメリットがありそうです。

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