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マセラティ「MC20」で雪上ドリフト! なぜ今頃に雪上テストをおこなうのか?

くるまのニュース / 2021年3月13日 11時10分

マセラティ「MC12」のスピリットを受け継いだ「MC20」が、北イタリアで雪上テストを敢行中。2020年度内に欧州向けが生産される予定だったが、どうしていま、雪上テストをおこなうのだろうか。

■マセラティ「MC20」の市販モデル最終チェックか!?

 マセラティの新型スーパースポーツカー「MC20」の雪上テストがおこなわれているようだ。

 テスト場所は、イタリア最北部に位置するヴァルテッリーナの雪道と、イタリアでもっとも有名な雪と氷のサーキットであるギアクシオドロモ・リヴィーニョ(ソンドリオ県)。MC20で雪道を積極的に走ろうなどと思う人はいないだろうが、どうして雪上テストをおこなうのであろうか。

 今回マセラティがおこなっている寒冷地ミッションは、エンジンのコールドスタート、弾性部品の低温性能、寒冷地や低グリップのアスファルト路面でのハンドリング評価が目的である。

 また、寒冷時にクライメートコントロールシステムが正常機能するかどうかを試験するため、バッテリー、サスペンション、ブレーキのテストもおこなわれている。

 さまざまな走行条件での信頼性テストと集中的な寒冷地試験を実施することで、MC20の製品クオリティを向上させているというわけである。

* * *

 MC20は、2020年9月9日にマセラティ本社のあるモデナで発表された、100%メイド・イン・モデナのスーパースポーツカーだ。

 名前の由来は、「MC」はマセラティ・コルセ、「20」はMC20のワールドプレミア、そしてマセラティブランドの新時代幕開けとなった2020年を意味している

 搭載されるエンジンは、革新的なネットゥーノV型6気筒エンジンで、標準生産車のパワーユニットとして初めてF1由来のテクノロジーが採用されている。

 バンク角90°のV6アーキテクチャーを基本として、ツインターボとスーパースポーツカーの伝統的ソリューションであるドライサンプ潤滑システムを採用。最高出力630ps/7500rpm、最大トルク730Nm/3000-5500rpmを発揮するエンジンだ。

 MC20の生産は、モデナの歴史的なヴィアーレ チロメノッティ工場でおこなわれる。車両価格は2650万円からとなっており、日本においても2020年9月10日より受注が開始されている。

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