「甘っ」はちみつ、チョコ… 甘すぎる色の名前のクルマとは? 美味しそうなボディカラー5選
くるまのニュース / 2021年3月12日 17時10分
クルマのボディカラーのなかには、果物やスイーツなど甘い食べ物から名付けられたボディカラーが存在します。いったいどんな色があるのでしょうか。国産車のなかから、5色ピックアップして紹介します。
■まるで抹茶アイス? な色のクルマとは
クルマのボディカラーには、「ダークブルー」や「ホワイトメタリック」のようにシンプルな名前のものもありますが、一方でその色のイメージがより印象付けられる凝った名前のカラーも存在します。
なかには果物やスイーツなど、甘い食べ物から名付けられたボディカラーも存在。いったい、どんな色があるのでしょうか。国産車のなかから、5色ピックアップして紹介します。
●ホンダ「マッチャクレム」
「ライフ」は、日本では2014年まで販売されたホンダの軽自動車として知られています。
2003年に発売された4代目ライフでは異分野で活躍する複数のクリエーター(グラフィックデザイナー、インテリアプロダクトデザイナー、ファッションデザイナー、パッケージデザイナー、空間デザイナー)が参画し、色づくりをおこなう取り組みが実施されました。
この取り組みから生まれたのが、3色の「コンピレーションカラー」です。
抹茶アイスのような色合いの「マッチャクレム」のほか、「バニラクレム」や「カラメルクレム」が生み出され、アイスクリームのフレーバーを思わせる個性的なカラーとして登場。
その後、コンピレーションカラーは、ホンダ初代「フィット」にも採用されています。
●マツダ「ハニーイエロー」
マツダのコンパクトカー「マツダ2」は、2019年7月に国内名「デミオ」からグローバル名でもある現在のマツダ2へ改名された経緯を持つ、比較的珍しいクルマです。
デミオの歴史としても、モデルチェンジを経るごとにコンセプトが変わることが多く、なかでも2代目は空間効率を重視したデザインに加え、開放感溢れるキャンバストップ仕様を設定(「Cozy」仕様にメーカーオプション)するという特徴を持つモデルでした。
そんな2代目デミオに新色として設定されたのが、「ハニーイエロー」です。
前出のCozy仕様でしか選べないボディカラーとして設定された、周囲の雰囲気を明るくするポップなボディカラーでした。
マツダはCozy仕様設定の狙いとして、女性をはじめ、より快適なライフスタイルを好む人々を主なターゲットとしたと説明しています。
●日産「ビターショコラ」
日産が2019年に生産を終了した「キューブ」の2代目モデルと3代目モデルは、“自分の部屋”のような感覚を提供するコンパクトカーとして登場しました。
ベンチシートタイプのフロントシートはシートの厚みがたっぷりととられ、リビングのソファのような座り心地を演出。
さらにリアのデザインを左右非対称とするなど、ほかのハイトワゴンとはひと味違う世界観が表現されました。
そんななか、イギリスのデザイングループであるコンラン&パートナーズとのコラボレーションで2006年に発売された特別仕様車、「キューブ プラスコンラン」に設定された新色が「ビターショコラ」です。
その名のとおりチョコを思わせる深いブラウンで、レッドの本革製シートとあわせてキューブのシックな雰囲気を際立たせました。
なお「マーチ」や「ラフェスタ」にもプラスコンラン仕様が設定され、ビターショコラが選べたほか、同名のボディカラーは3代目キューブや初代「リーフ」にも採用されています。
■シェイクが色の名前になっちゃった!? どんなクルマ?
●ダイハツ「バナナシェイクメタリック」
国内市場では軽自動車がラインナップの中心となっているダイハツでは、「ムーヴキャンバス」や「ミラトコット」など、女性をターゲットとして開発された可愛いデザインのクルマも多くラインナップされています。
そんなダイハツがかつて販売していたムーブシリーズのひとつが、「ムーヴラテ」です。
丸を中心に構成されたほのぼのとした外観が大きな特徴で、ダイハツはデザインについて「ほのぼのとしたテイストを追求したショートノーズ・ロングキャビンの“おおらか”フォルムとしました。
厚みのあるフードやドーム型のキャビン、丸くくり抜いた窓でおおらかさ、あたたかさを表現しています」と説明しています。
「バナナシェイクメタリック」のダイハツ「ムーヴラテ」
そんなムーヴラテに設定されていたのが、「バナナシェイクメタリック」です。
バナナそのものではなくバナナシェイクのような優しいイエローが特徴的で、ムーブラテの雰囲気にもマッチしていました。
●日産「アプリコット」
日産が2002年に発売した3代目「マーチ」は、やや高めの位置に配されたヘッドライトが可愛い、丸みを帯びたデザインで登場。
個性的なデザインをさらに印象的に演出するために、ボディカラーも全12色と豊富に設定されました。
そんな12色のうち、3代目マーチで「コミュニケーションカラー」として設定された5色のボディカラーがあります。
コミュニケーションカラーは当時、新型マーチのために新規開発され、そのうちのひとつである「アプリコット」は、まさに杏のような色合いのソリッドカラーでした。
日産はアプリコットのほかに「パプリカオレンジ」、「アクアブルー」、「フレッシュオリーブ」、「ビーンズ」といった個性的なコミュニケーションカラーを用意。
このコミュニケーションカラーは、一般社団法人 日本流行色協会が主催するオートカラーアウォードの第5回(2002年度)で、グランプリを受賞しています。
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