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マニア注目のレストモッド! 新車でフェラーリ「250GT」に乗る意味とは?

くるまのニュース / 2021年3月16日 19時10分

エンジンを搭載したクルマからモーターを搭載した電気自動車へと時代が移りかわりつつあるいま、レストモッドなクルマに注目が集まっている。イギリスで開発が進んでいる、フェラーリ「250GT SWB」を現代に蘇らせるプロジェクトの途中経過をレポートしよう。

■フェラーリ「250GT」のスペースフレームを使ってレストモッド

 第一報が発信されて以来、世界のフェラーリ・カスタマー、そしてファンから熱い視線が注がれているレストモッドのプロジェクトである、イギリスのGTOエンジニアリング社による「V12モダナ」の生産が順調に進んでいるようだ。

 改めてレストモッドとは何かを説明すると、レストアとモディファイを組み合わせた、現代ならではのクラッシックカーの楽しみのひとつである。

 最初から新車として限られた数のクラッシックカーを、自動車メーカー自身が製作する例もあれば、外部のスペシャリストによってレストアを進めながら現代にマッチした仕様に改良を加えていく例もある。

 今回のV12モダナは後者に属する例だ。

 とはいえGTOエンジニアリング社は、幼稚なレプリカを製作するメーカーではない。

 彼らのファクトリーにストックされていた、フェラーリによる「250GT」のスペースフレームをベースに、さらに軽量なアルミニウム製のサブフレームを追加するなどの手法で、現代のロードコンディションにマッチする「ムレット」と呼ばれる改良型シャシを完成させたのである。

 ボディは「250GT SWB」の現代版であることは誰の目にも明らかだが、単純に当時の資料をもとにデザインを仕上げるのではなく、現代までの間に大きくなった人間のサイズを意識して、大型のダブルバブルルーフを採用し、コックピットの設計も最適化されているという。

■まだ間に合う! V12気筒エンジンを新車で味わえる「V12モダナ」

 今回新たに発表されたのが、V12モダナのフロントに搭載されるパワーユニットのグラフィックである。

パワーユニットのスペックはまだ一切発表されていないが、キャブレターを持つ自然吸気のV型12気筒ガソリンエンジンであることはわかるパワーユニットのスペックはまだ一切発表されていないが、キャブレターを持つ自然吸気のV型12気筒ガソリンエンジンであることはわかる

 エンジンのムレットシャシへの搭載方法はもちろんのこと、V12モダナのなかでそれがどのようなパッケージングとデザインレイアウトを形成するのだろうか。

 開発用のシャシとエンジンはいずれも、新型車のパッケージングとサイズが、重量配分、ドライバーとパッセンジャーの人間工学、そして保管に最適化されているかどうかを確認するテストパッケージとして使用される予定だ。

 GTOエンジニアリングからは、搭載されるパワーユニットのスペックはまだ一切発表されていない。しかし、ダウンドラフト型のキャブレターを持つ自然吸気のV型12気筒ガソリンエンジン搭載車を生産し、さらに自由にドライブできるタイムリミットは迫りつつある。

 クラッシックなスタイルとテイストで、かつ現代の信頼できるメカニズムで乗ることができるのだから、レストモッドの世界はこれからさらに注目を集めていくだろう。

 ちなみにGTOエンジニアリグ社は、「V12モダナの機能と納車のための生産スケジュールは順調に進み、すべてに自信を持っているので、先日正式にオーダーブックを開いた」コメントしている。

 仕様や注文プロセスを決定するため、すべてのカスタマーはイギリスの同社にコンタクトを取るか、あるいは訪問する必要があるが、それもけして面倒な話ではないだろう。

 そこにはこれから未来を生きる、クラッシックスタイルの世界で一流のクオリティを持つレストモッド・フェラーリが待っているのだから。

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