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ゲレンデでもポルシェに乗りたい! 半世紀前のものとは思えないモダンなスキーボブとは

くるまのニュース / 2021年3月21日 12時0分

ポルシェがスイスのアロヴァ社とともに製作したスキーボブをご存知だろうか。「911カレラ」のトランクに収まるように設計された、マニア垂涎のコレクターズアイテムを紹介しよう。

■ポルシェ純正雪遊びツールとは

 スキーボブ(Skibob)という乗り物があるのをご存知だろうか。

 Ski(スキー)とBobsled(ボブスレー)から成り立っていることを知れば、大方それがどのような乗り物であるのかは想像ができるはずだ。

●アロヴァ・ポルシェ212スキーボブ

 スキーボブは1960年代に開発された新たなスキーの道具で、当時人気を博した乗り物である。

 その人気に後押しされる形で、1970年にスイスのアロヴァ社とともに新型のスキーボブを設計、100台ほどを製作したのがポルシェだった。

 正式には「アロヴァ・ポルシェ212スキーボブ」と呼ばれたこの製品は、当時市場にあったスキーボブのなかでも圧倒的に進化したものだった。

 フロントとリアのスキーにはショックアブソーバーが組み合わされ、またその前後スキー、ハンドルバー、ステアリングシャフト、そして乗り手が履く一対のショートスキーを、美しくボディの内部に格納できるように設計されていたのである。

 2人乗りのアロヴァ・ポルシェ212スキーボブのボディは、使用時には内部は完全に中空の空間となり、そのスペースに魔法瓶とサンドイッチをいれて運ぶことができた。また、話によれば魔法瓶にいれたホットドリンクは、一日中暖かいままでであったという。

■コレクターズアイテムのスキーボブの気になる値段は

 アロヴァ・ポルシェ212スノーボブの重量は、乗り手が履くスキーなど一式を含めて約14kgとなる。

 効率的にボディの内部に収めてコンパクトにできるのは、当時のポルシェ「911」のトランクルームに合うように、ポルシェが設計したためとされている。

●アロヴァ・ポルシェ212スキーボブ

スキー板やハンドルなど、すべてを収納してコンパクトになる「アロヴァ・ポルシェ212スキーボブ」(C)2021 Courtesy of RM Sotheby'sスキー板やハンドルなど、すべてを収納してコンパクトになる「アロヴァ・ポルシェ212スキーボブ」(C)2021 Courtesy of RM Sotheby's

 アロヴァ・ポルシェ212スキーボブは、アルミニウムフレームにポリウレタンフォームのボディ、そしてグラスファイバー製のスキー板から構成されている

 当時のスキーボブは、ほとんどがガラス繊維強化ポリエチレンで製作されていたので、約14kgという重量は当時のスキーボブと比べるとやや重たいが、耐久性の面ではアロヴァ・ポルシェ212スキーボブは、ライバルに対して大きなアドバンテージを持っていたことになる。

 また、実際に製作されたアロヴァ・ポルシェ212スキーボブは100台前後という記録が残っている。

 当然のことながら、冬のシーズンに便利な、そして遊びを楽しめる道具としてハードに使用されたはずなので、現存数は非常に少ないはずだ。

 参考までに当時生産されたモデルのカラーは、オレンジとブルーのみ。比率はブルーの方が若干多い。

 この超レアなコレクターズアイテムが、オンラインのみの「OPEN ROADS, MARCH」に出品されている。予想最低落札価格は、2000−2500ドル(邦貨換算約22万−27万円)。

 今から50年前にポルシェが生み出したスキーボブ。実際に現代の911のトランクルームに収めてみるのも悪くない。

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