いきなり日本人F1初優勝はあるか? ホンダF1期待の角田選手が語る今シーズンの抱負とは
くるまのニュース / 2021年3月19日 18時10分
7年ぶりの日本人F1レギュラードライバーとなった角田裕毅選手(20)。テストでのタイムも好調ということですが、2021年シーズンはどれくらい戦績を伸ばすことができると考えているのでしょうか。本人に抱負を聞きました。
■2番手タイムを出したことについて「自信につながる」とコメント
「バーレーンは(2020年のF2で)勝っているので。(コース)レイアウトは(昨年とは)違いますが、アグレッシブな走りを見て欲しい」
7年ぶりの日本人F1レギュラードライバーとなった、ホンダがパワーユニットを供給するスクーデリア・アルファタウリの角田裕毅選手(20)が、2021 F1シリーズ第一戦バーレーングランプリ(決勝3月28日)を前に意気込みを語りました。
2021年3月17日(水)日本時間の午後6時、角田選手は居住地の英国ミルトン・キーンズ(現地時間午前9時)からオンラインで、日本メディア対応の会見をおこないました。
同地にはレッドブルレーシングの本拠地であり、「(チームが所有する)ドライビングシミュレーターを使う機会が多いので、今年はここに住んでいます」と、現状を教えてくれました。
角田選手は3月12日から3月14日まで中東バーレーンでプレシーズンテストに参加し、最終日には全参加のうち2番手タイムを出しています。
3日間のテストを振り返って「1日目と2日目はマシンにアダプト(適応)することを優先していましたが、1日目は燃料タンクの問題、2日目はほぼすべてのスティント(ピットインまでの周回)で問題がありましたが、3日目は問題なくレースと予選のシミュレーションができました」と笑顔を見せました。
またバーレーン・インターナショナル・サーキットの特徴として「風が強い。F1は風が空力に(大きく)影響します。風向きによってマシンのバランスが変わる。
向かい風ならグリップが上がり、追い風だと滑りやすくなるなど、コーナーごとに走り方を変える必要がある。(細かくいえば)コーナーの進入から中間までは向かい風が強いが、コーナー後半で追い風になるのでアクセルワークに気を付けるなど(の対応が必要)」とコメント。
2番手タイムを出せたことに対しては「テストだがうれしい。素直に自信につながる。(ただし)チームによって(搭載している)燃料の重さが違うので、(ほかチームとのタイム差がどうかは)一概にはいえないと思います」と冷静に評価しています。
■2021年シーズンの戦績はいったいどうなる?
最新マシンの感触については「昨年のマシンではアブダビで走っただけなので、コースや風の影響など(を踏まえての)、変化は分からない。
(ただし)パワーステアリングは、タイヤグリップやダウンフォースが伝わりやすく、イタリア・イモラサーキットでのシェイクダウンの時から、パワーステアリングの変化は(感触が伝わりやすい方向で)ポジティブになりました。
また、(2021シーズンの)レギュレーションにより、リアのダウンフォースが本来減るはずですが、アップデートにより(リアダウンフォース減少分を)カバーされていて、乗りやすい」と分析しました。
角田裕毅選手が操るスクーデリア・アルファタウリのマシン「AT02」(画像:ホンダ)
また、自分の長所について聞かれると「ブレーキングとオーバーテイク(追い越し)」とし、今回のテスト中でもオーバーテイクの場面をしっかりと把握できたようです。
そのほか、F1に対応するためのトレーニングについては「首と体幹です。F2に比べて(Gが強いため)首への負担が大きく、(2020年に)F1に初めて乗った時は20周ほどで疲れましが、バーレーンでは54周のレースシミュレーションでも体力的に問題はありませんでした」と日々のフィジカルトレーニングの成果もあらわれているようです。
日常生活についても質問があり「オフは日本の友達とオンラインでシューティングゲームをしてリラックスしています」といいます。
「レースの予選でアタックラップミスしたり、前のマシンの影響でベストラップにならなかったりすると、(気持ちが)熱くなって無線で叫ぶこともありました。
(シューティングゲームでも)相手に負けると熱くなることもあるので、(ゲームが)自分をコントロールできるようなトレーニングになっています」ともいいます。
開幕戦の目標については「とくにない、ポイントを獲れれば。(自分自身の)すべてのパフォーマンスを出して、恐れずガンガン攻める。そこでミスしても、第2戦で改善するなど、いまの弱点が分かると思う」と攻めの姿勢を強調しました。
シーズンを通じた流れとしては「ポイントをできるだけ獲る。もちろん表彰台や優勝もしたいが、なにが起こるか分からない。シリーズ序盤から中盤のミスを恐れず、中盤から終盤はミスを改善して、まとめていきたい」と意気込みを語ってくれました。
2021年のF1シーズンは史上最多の全23戦で争われ、2年ぶりの開催となる日本グランプリは10月10日決勝となります。鈴鹿での角田選手の大活躍をいまから期待したいところです。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
【F1】角田裕毅レッドブル昇格の可能性は?「まだ生きている」緊急会議の最新状況を伊報道
東スポWEB / 2024年7月29日 21時25分
-
【F1】解雇危機ペレスをマルコ博士が酷評「ここ数レースのポイント少なすぎる」=オーストリア報道
東スポWEB / 2024年7月24日 21時27分
-
「直したメカニック陣すごすぎ」 F1角田裕毅、マシン大破からたった24時間…復活入賞に日本衝撃
THE ANSWER / 2024年7月22日 7時6分
-
角田裕毅のマシンが大破、痛恨の瞬間は「正直言って…」 車体のダメージには「体より車が心配」
THE ANSWER / 2024年7月21日 16時33分
-
【F1】ペレスまた失態で更迭加速 レッドブル首脳陣「決断を下す」角田裕毅が昇格有力候補
東スポWEB / 2024年7月21日 11時21分
ランキング
-
14年で半減の大苦境「ホンダ」中国事業の行き先 BEV新ブランド投入で立て直しは図れるか?
東洋経済オンライン / 2024年8月19日 11時0分
-
2訪日外国人が日本で恐れているものTOP5 怖いのは自然災害だけではない?
OVO [オーヴォ] / 2024年8月19日 15時32分
-
3五輪メダリストの発言で注目「鹿児島の特攻資料館」とは? 周辺には遺構がたくさん 映画のモデルにも
乗りものニュース / 2024年8月18日 18時12分
-
4金利上昇で考え直す「タンス預金」の運用バランス 自宅に置いておくお金はどの程度がいい?
東洋経済オンライン / 2024年8月19日 8時30分
-
5迷子を保護したらキレられた…母親からの“不審者扱い”に「見て見ぬフリした方がよかった」
日刊SPA! / 2024年8月19日 8時53分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください