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ポルシェ「917」が300万円で手に入る!? もっとも偉大なトイカーの驚きの中身とは

くるまのニュース / 2021年3月24日 15時30分

ポルシェの歴史において偉大な戦績を残したレーシングモデル「917」をスケールダウンしたトイカーが存在した。「もっとも偉大な玩具のクルマ」と称される玩具のクルマの中身を紹介する。

■歴史上もっとも偉大なトイカーとは

 英国のある有名な自動車メディアは、このトイカーを「今まででもっとも偉大な玩具のクルマ」と称してレポートしたという。

 VAGUEでも、すでに子供用のチルドレン・カーは何回も紹介しているが、確かにそれらと比較しても、そのフィニッシュは何倍も美しく、オリジナル・モデルからの再現度は明らかに高い。

●ポルシェ「917 チルドレン・カー」

 ベースとなったモデルが何であるか、その答えを導くのは容易だろう。それは1969年のジュネーブ・ショーで発表され、ル・マン24時間を制覇することを唯一無二の目的としていたポルシェ「917」である。

 当時のライバルといえば、フェラーリ「512S」やフォード「GT40」があったが、これらはすべて当時のグループ4規定(後のグループ5)に基づくモデルだった。

 ポルシェも同様の公認を得るために25台の917を10か月という短期間に急遽生産し、当時14万マルク(邦貨換算約1400万円)で販売したのである。

 ボディはスタンダードな仕様と、ル・マン24時間用のロングテールがあったが、やはり圧倒的な美しさを見せたのは後者にほかならなった。

 だが残念なことにデビュー初年の1969年シーズンは、まだ熟成不足ということで成績は奮わず、翌1970年シーズンのワークス活動は中止するも、セミワークスチームがメイクス国際選手権でチャンピオンシップ、ル・マン24時間レースでは総合優勝を果たすまでに戦闘力を高めた。

■最高速度45キロ! 大人も楽しめるトイカー

 VAGUEが今回紹介する917のチルドレン・カーは、アルミニウム製の合金パイプを採用し、その上にボディを架装するという点では、オリジナルの917とまったく変わらない構造である。

 ボディ全体のサイズは、オリジナルの70%に縮小されており、子供用のシートは取り外しが可能。もちろん大人が乗って楽しむためである。同様の理由でルーフも取り外しができる仕組みになっている。

●ポルシェ「917 チルドレン・カー」

エンジンは9psの最高出力を発揮する230cc仕様で、最高速は約45km/h(C)2021 Courtesy of RM Sotheby'sエンジンは9psの最高出力を発揮する230cc仕様で、最高速は約45km/h(C)2021 Courtesy of RM Sotheby's

 リアミッドに搭載されるエンジンは、9psの最高出力を発揮する230cc仕様で、最高速は約45km/hだ。

 だがこの最高速はドライバー、もしくはたいがいの場合は親が必要に応じて制御することができるようになっているという。

 ステアリングはラック&ピニオン式、フロントにはスプリングサスペンションが装備され、また油圧ブレーキの装備も実現している。

 ギアボックスはウエットクラッチ式の2速。前後のタイヤは10インチと、スケールダウンこそされてはいるものの、クルマとしての成り立ちには、なにひとつ不満な点がない仕上がりだ。

 特徴的なデザインとリアハッチ上のファンは、ポルシェ917好きにはやはり特別な感情を抱かせるものだろう。

 ゼッケン22のマルティニ・カラーは、1971年のル・マン24時間レースでヘルムート・マルコとジィズ・ヴァン・レネップのドライブで優勝し、さらに5225.313kmを走破するという記録を1980年まで保持し続けたマシンへの尊敬を感じさせるものだ。

 参考までに今回の出品車は、数年前に現在のオーナーに渡るまでも、そして現在までも、一度も走行していない、まさにミント・コンディションのモデル。「今まででもっとも偉大な玩具のクルマ」。その評価に間違いはなさそうだ。

 入札は2021年3月26日までRMオークションのオンラインで受け付けられている。予想落札価格は、1万5000−2万ポンド(邦貨換算約230万−300万円)。そのプライスに注目だ。

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