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ついに最終モデルか!? 3億3800万円のパガーニ「ウアイラR」は限定30台

くるまのニュース / 2021年3月23日 12時5分

スーパーカーとアートの融合を目指しているパガーニから、究極のサーキット専用モデル「ウアイラR」が誕生した。オラチオ・パガーニのこだわりが貫かれたポイントを解説する。

■カスタマーがサーキットを楽しむためだけの究極モデル

 イタリアのパガーニ・アウトモビリ社から、走る芸術品とも例えられる「ウアイラ」をベースとしたさらなるハイパフォーマンスモデル、「ウアイラR」が発表された。

 ウアイラRは、「ゾンダ」ベースでも製作された「ゾンダR」と同様に、オンロードを走行できることは不可能なモデルだ。

 またそのまま参加できるレース・カテゴリーも存在しない。いわゆる純粋にカスタマーがサーキット走行を楽しむことのみをコンセプトとする1台だ。

 デザイナーであり、また同社を率いるオラチオ・パガーニによれば、ウアイラRは、次世代のパガーニ車に使用される先進技術を積極的に採り入れたモデルであるともいう。だとするとウアイラRは、ウアイラの最終進化型となるモデルであるのかもしれない。

 いずれにせよ、そのパフォーマンスはこれまでのウアイラをはるかに上回り、またそのデザインもさらに魅力的になっている。さっそくその詳細を検証していくことにしよう。

 ウアイラRの基本構造体となるのは、カーボンモノコックだ。CFRPとチタンからなるHP62G2、そしてHP62と呼ばれる炭素繊維強化プラスチックから成型された強固なカーボン・チタニウム製で、その前後にはこれも軽量なクロームモリブデン鋼で成型されたサブフレームが連結される。

 パワーユニット一式は、このサブフレーム上に搭載されるが、エンジンに組み合わされる6速ノーシンクロのシーケンシャルギアボックスも、サスペンションを接合するなど、構造体の一部として機能しているのが大きな特徴となっている。

■機能だけでなくアート性も重要視されたエアロデザイン

 リアミッドに搭載されるエンジンは、GT3マシンの開発等々で、メルセデス・ベンツ、そしてメルセデスAMGとも密接な関係にあるHWA製となる。

 HWAとは、AMGの創立者であるハンス・ヴェルナー・アウフレヒトが創設した会社でAMGメルセデスのレーシングカー開発やウルトラスペシャルモデルの製造を請け負っていることで有名だ。

30台限定でほぼ完売しているパガーニの究極のサーキット専用モデル「ウアイラR」30台限定でほぼ完売しているパガーニの究極のサーキット専用モデル「ウアイラR」

 リアミッドに搭載される6リッターV型12気筒自然吸気エンジンは、このパガーニRのためのみに開発、生産されたものとなる。

 レブリミットは9000rpm。直噴型のこのエンジンには、最大で200バールの燃料噴射がおこなわれ、最高出力は850ps、最大トルクは750Nmを発揮。

 コンパクトに設計されており、エンジン重量は198kgに抑えられた。さすがはHWAの仕事は徹底している。メンテナンスサイクルは1万kmということで、カスタマーにとっては嬉しいところだろう。

 ボディデザインはウアイラを基本に、さらにエアロダイナミクスの向上を果たすために、さまざまな改良が加えられている。

 目標値とされたのは、320km/h走行時に1000kgのダウンフォースを得ること。

 実際に最新の風洞実験装置を駆使してその目標は達成されたが、そのデザインはオラチオ・パガーニにとっては無機質的な、芸術性を感じないものだったという。

 そこでパガーニ自身によるディテールの見直しが始まり、満足したデザインを完成させるに至った。もちろん、エアロダイナミクスの目標値は達成できていたという。

 ウアイラRのデザインは、ロード仕様のウアイラから大きくディテールを変化させている。フロントに設けられた一対のサイドエアインテークに始まり、センターフィンを持つ新デザインのルーフスクープ、そして大型のリアウイングなど、その造形からは1000kgのダウンフォースとさらなる冷却効果への期待が大いに期待できる。

 キャビンはFIAの安全基準に準拠したものとされた。ロールケージや6点式のシートベルト、オートマチックの消化システムなどがそれで、一方ダッシュボードのディスプレイはより高解像度で視認性の高いものに改められた。

 参考までにウアイラRの捻じり剛性値は、ロードモデルと比較してプラス16%。曲げ剛性に至ってはプラス51%もの強化を果たしたという。

 実際の生産は30台のみの限定でおこなわれるが、そのほとんどにはすでにカスタマーが決定している様子だ。

 260万ユーロ(約3億3800万円)と言う車両価格にもかかわらず、パガーニにはすでに、熱狂的なファンが世界中に存在するようだ。日本への上陸も、もちろんぜひ期待したいところである。

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