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車のシートは花粉やホコリまみれ!? 100均グッズで出来るお手軽ケア

くるまのニュース / 2021年3月28日 14時10分

乾燥した空気中には花粉をはじめ、ホコリなどアレルギー物質が多く浮遊しており、シートに吸着してしまうケースが増えてきます。ファブリックシートを例に、表面の汚れやシートに入り込んだ花粉などのアレルギー物質を取り除く清掃方法をプロに聞いてみました。

■ファブリックシートはこまめに清掃が必要

 春先になると多くの人を悩ますのが、花粉をはじめとするアレルギー物質の飛散です。

 そしてクルマのなかにも花粉やホコリなどさまざまなアレルギー物質が飛んできて、想像以上にシートの内部へと入り込んでしまうものです。

 また、ボディについたものは洗い流すことは簡単ですが、シート内部に溜まった汚れは目につきにくい部分でもあり、座るたびにシート内部に溜まったホコリや花粉が車内に舞ってしまうこともあります。

 シートのなかに入り込んだ花粉をはじめとするアレルギー物質の清掃はテクニックが必要なのですが、どのようにしたらよいのでしょうか。

 一般的な乗用車で多く使用されている布製生地のファブリックシートを例に、シートに入り込んだ花粉などのアレルギー物質を取り除く清掃方法をプロに聞いてみました。

 まず、クルマのシートには、大きく分けて「ファブリックシート」「合成皮革シート」「本革シート」という3種類の生地が使われています。

 このうち本革シートと合成皮革シートは表面がコーティングされているため汚れが染み込みにくく表面を掃除するだけでもかなりきれいに清掃できます。

 問題は布製の生地を使用しているファブリックシートです。通気性に優れている半面、ホコリなどの細かい浮遊物や汚れを吸着しやすい性質があるといいます。

 またこのファブリックシートにもいくつかの種類があり、欧州車でよく見かけるサラッとした手触りの「ジャージ」、織り目が細かく滑らかな肌触りで一般的な国産車に多い「トリコット」、パイルの柔らかい手触りで高級感のある「モケット」などがあげられます。

 大衆車から高級車に至るまで幅広く採用されていますが、掃除方法としてはせいぜい掃除機をかける程度という人も多いでしょう。

 シートの清掃はどれだけキレイにしたいかによって、自分で作業するのかプロに依頼すべきかが変わってきます。

 埼玉県で中古車を中心に販売を手がける販売店の代表N氏に、車内の清掃について聞いてみました。

 中古車の場合は、しっかりとルームクリーニングしてから販売するのが基本とのことですが、やはりプロにシート清掃をお願いするほうがいいのでしょうか。

「ルームクリーナー専門業者はたくさんありますし、いまはインターネットですぐに見つけることができます。

 清掃もフロアバキュームやスチームなどプロの機材を使用するため、タバコのヤニやペットのニオイなどもかなり落とせることから、弊社で販売する中古車はよくお願いしています。

 ただ、これはクルマの販売が前提ですので、一般の人は車内がよほど汚れてしまったり、
ニオイが取れないなどの問題がない限りは自分で洗浄してもいいと思います」

 ちなみにプロにお願いする場合、クリーニング費用は軽自動車でも3万円から、ミニバンになると5万円からが相場だといいます。

 よほど頑固な汚れやニオイがなければ、自分で清掃するほうが出費は抑えられます。

「シート洗浄は、入り込んだ花粉やホコリなどの汚れを取り除けるかがポイントになります。

 ホームセンターなどで販売されている家庭のソファ用清掃グッズも活用できますし、水+マイクロファイバークロスだけでも単純な汚れは取り除くことができます」(中古車販売店代表N氏)

■シートの汚れを取り除くには100円ショップを有効活用すべし

 自分でシート洗浄するとしても、掃除機+水拭きだけでは、入り込んだ汚れを取り除くのは難しい場合もあります。自分でできる1ランク上の洗浄方法はないのでしょうか。

 中古車販売店代表のN氏は、次のようにいいます。

「100円ショップで購入できる、マイクロファイバークロス、重曹やクエン酸、最近ではアルカリ電解水などを使うと効率的にシート洗浄ができます。ホームセンターなどでも似たような商品が購入できますが、100円ショップは何より安価です」

シートを清掃してキレイな車内を保ちたいシートを清掃してキレイな車内を保ちたい

 マイクロファイバークロスはレーヨンなどを原料とした極細の化学繊維で作られたクロスです。

 髪の毛の1/100ともいわれる細い繊維には無数の穴が開いていて、この穴に汚れが吸着することで一般的なクロスより汚れを絡め取る能力が高く、普通の雑巾やタオルよりはるかに汚れを取り除くことができます。

 また、清掃用の重曹は弱アルカリ性の性質を持ち、油汚れや手垢などの汚れを落とすのに有効といわれています。

 粉末を水に溶かして使用するのが一般的ですが、すでに水に溶かした重曹水が販売されていることもあります。

 ただし使い方を間違えると油分を取り過ぎてしまうので、シート以外で使用する場合は、やり過ぎない程度に確認しながら使用するのがポイントです。

 また重曹には酸性のニオイを吸着する効果もあり、粉末をシートに振りかけて数分放置したのちに、掃除機で吸い取ることで脱臭効果も期待できます。

 タバコのヤニや釣りなどでついた魚のニオイなどはアルカリ性の汚れです。この汚れやニオイを落としたいなら酸性のクエン酸が有効です。

 こちらも水に溶いてから使用するものですが、汚れの性質を見極めて使い分けるのがよさそうです。

「どちらを使えばいいのか悩む場合は、まずはアルカリ電解水で拭き取ってください。

 中性だった水を電気分解することでアルカリ性の性質を持たせたものですが、生地を痛めないという安心感があります。

 また座るたびにシートに染み込んでしまった皮脂など有機物の汚れの分解に効果を発揮し、高い殺菌効果も期待できます。

 そして浮き上がった汚れをマイクロファイバークロスで拭き取ることで、シートの内側に入り込んだ汚れをかなり取り除くことができます。

 しかもアルカリ電解水はニオイもほとんどないので、薬品特有のニオイが苦手な人にもお勧めします」(中古車販売店代表N氏)

 花粉をはじめとするアレルギー物質は、非常に細かいのが特徴です。

 シートだけでなくフロアやフロアマットなども掃除機をかけたり、場合によっては水拭きするのも大切ですが、プロの清掃作業などで見かけるのがスチーム洗浄は、DIYで作業するにはオススメできないといいます。

「スチーム洗浄機は洗剤も使わないので一見衛生的に見えますが、しっかり乾燥させるのが難しいのです。

 スチーム洗浄後にしっかりとシート内部まで乾燥させることができればいいのですが、中途半端に使用するとシート内のウレタンなどに水分が残ってしまい、残った水分に雑菌やカビなどが繁殖してしまうことあります。

 ドライヤーなどで表面は乾かせても内部までの乾燥はできないので、スチーム洗浄機は使わないほうがいいです」(中古車販売店代表N氏)

 シートの洗浄後、花粉などのアレルギー物質をシート内に取り込まない方法はあるのでしょうか。

「表面がツルツルとした合皮タイプのシートカバーは、シート内部に入り込まないので有効だと思います。ただし、汎用品はサイズがピッタリとはいかないケースも多くズレやすい欠点もありますので、純正品か社外品でも車種専用シートカバーなどを選ぶのが良いでしょう」(中古車販売店代表N氏)

※ ※ ※

 シートのなかのホコリは叩くだけではキレイにできないので、それより濡らしたクロスで何度か水拭きしたほうが効果が高いそうです。

 花粉症だけでなく、黄砂などのPM2.5が飛散してくることもあり、手軽にシートを掃除して、車内をキレイに保ちましょう。

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