なぜトヨタ新生「ルーミー」の快進撃続く? ヤリス&アルファードと違う個性とは
くるまのニュース / 2021年3月28日 7時30分
トヨタのコンパクトワゴンとして人気の「ルーミー」。2021年1月および2月は登録車全体で2位にランクインしています。1位には「ヤリス」、3位には「アルファード」という個性の強いモデルがありますが、ルーミーにはどのような個性があるのでしょうか。
■新生ルーミーの快進撃が続く訳
2021年に入ってからの登録車販売台数において、上位3車種は1位「ヤリス」、2位「ルーミー」、3位「アルファード」とトヨタが占めています。
このなかで、ヤリスは世界トップクラスの燃費性能、アルファードは国産高級ミニバンの代名詞という個性がありますが、ルーミーにはどのような個性があるのでしょうか。
近年、登録車販売台数の上位にランクインするボディタイプでは、コンパクトカー、ミニバン、SUVが占めています。
とくに、コンパクトカーのなかでは前述のヤリスやホンダ「フィット」、日産「ノート」が属するハッチバックタイプの印象が強いものの、ワゴンタイプのモデルも根強い人気を誇ります。
国内市場では、ダイハツ「トール」のOEM車として前述のルーミー(かつてはタンク)とスバル「ジャスティ」、スズキ「ソリオ」とそのOEM車の三菱「デリカD:2」がコンパクトワゴンとしてラインナップ。
そのなかでもルーミーは、好調な販売台数を維持しています。
この要因として、2020年9月におこなわれたマイナーチェンジのタイミングで、それまで兄弟車として展開されていた「タンク」がルーミーに統合されたことが挙げられます。なお、タンクの外観デザインはルーミーのグレードのひとつとして残りました。
以前まではルーミーとタンクのそれぞれが月間平均6000台ほどを販売していましたが、統合により2台分の販売台数が合算されることになるのです。
実際に統合後のルーミーの販売台数(前年比)は、次のようになりました。
・2020年10月:3位1万487台(165%)
・11月:6位9112台(127.8%)
・12月:3位8792台(146.2%)。
・2021年1月:2位1万939台(176.6%)
・2月:2位1万1954台(155.6%)
このように、ルーミー/タンクの人気が上手く合わさったことで好調を維持していますが、ユーザーはどのような部分を評価しているのでしょうか。地方部のトヨタ販売店のスタッフは次のように説明しています。
「ルーミーは、全長4m以下、全幅1700mm以下という扱いやすいサイズと、スライドドアを備えていることが幅広いユーザーから支持されています。
とくに、4人家族のファミリー層からは軽自動車では遠出するときに不安でも、ミニバンは要らないという要望があり、そういうニーズにマッチしています。
またトヨタでは、5ナンバーサイズのコンパクトミニバン『シエンタ』に2列シート/3列シートを設置しています。
スライドドアの設定や価格帯が近いこともあり、比較されるお客さまも少なくありません。
最近では、『クルマでの移動』が見直されていることもあり、日頃あまり運転していない人が購入を検討されるケースもありますので、そういった人からヤリスよりも広く使いやすいうえ、ミニバンやSUVより扱いやすいルーミーに関心が集まっているのではないでしょうか」
※ ※ ※
タンクが統合されたことで快進撃が続く新生ルーミー。タンク譲りの大径グリルとルーミー譲りのメッキ加飾が選べることで、デザイン面でも幅広いニーズを獲得出来る部分も強みのひとつといえます。
■新生ルーミーとはどんなクルマ?
前述のとおり、2020年9月のマイナーチェンジで単独車種としてのタンクを廃止し、ルーミーに統合しました。
マイナーチェンジの内容として、外観デザインが一新されており、標準モデルは旧来のタンクのデザインを引き継ぎ、カスタムは従来のルーミーらしい特徴的なグリルデザインを採用。
グレードは、標準モデルで「X(2WD/4WD)」、「G(2WD/4WD)」、「G-T(2WD)」、「カスタムG(2WD/4WD)」、「カスタムG-T(2WD)」です。
パワートレインは、カスタムG-TとG-Tは1リッター直列3気筒インタークーラー付きターボ、残りの3グレードは1リッター直列3気筒自然吸気となっています。
元タンク顔の新生「ルーミー」
ユーザーからの反響として多い部分として、室内空間が挙げられています。
昨今の軽自動車においても、軽スーパーハイトワゴンという全高1700mm以上かつスライドドアを搭載することで、軽自動車ながら広い空間と使い勝手が支持されています。
ルーミーなどのコンパクトワゴンはそのメリットを持ちつつ、いわゆる「リッターカー」というある程度動力性能に余裕がある、軽よりひとつ上のクラスです。
そうした部分が小さすぎず大きすぎない「ちょうど良い」コンパクトワゴンの売れる要素なのかもしれません。
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