ファミリー向けはイヤ! お父さんも納得のクールでカッコ良いミニバン5選
くるまのニュース / 2021年4月11日 6時10分
多人数乗車が可能なミニバンは、ファミリーにとってはありがたいジャンルのクルマです。しかし、クルマ好きのお父さんのなかにはミニバンを敬遠する人もいるのも事実。そこで、ちょっとクールでワイルドなミニバンを紹介します。
■ミドルサイズでクールなミニバンとは?
ミニバンは大人数が乗車できたり、スライドドアから乗り降りがしやすいことから、小さな子供がいるファミリー層に人気のジャンルです。
最近ではハイブリッドモデルも増え、安全装備も充実し、広い居住空間との相乗効果で使い勝手がさらに向上しています。
その一方、「ファミリー感が強すぎる」や「走って面白くない」などといわれがちで、敬遠する人がいるのも事実。
とくにクルマに軽快感やスポーティさを求めるお父さんにとっては、家族のためであっても物足りなさを感じてしまうこともあるようです。
そこで、カッコ良さを感じられる、ちょっとクールでワイルドなミニバンを5台ピックアップして紹介します。
●トヨタ「ヴォクシー 煌」
ミニバンのラインナップが充実しているトヨタのなかでも、ミドルサイズで人気なのが「ノア/ヴォクシー/エスクァイア」です。
ファミリー向けの「ノア」に対し、スタイリッシュな「ヴォクシー」、押し出し感の強い「エスクァイア」という立ち位置の3車ですが、クールなモデルというとヴォクシーの特別仕様車「煌(きらめき)」が該当します。
ヴォクシー 煌は、同車のエアログレード「ZS」に専用装備をプラスし、さらなるカスタム感を演出しました。
現在は煌として3世代目に当たる「煌 III」ですが、専用メッキパーツを各所に散りばめ、フロントのフードモールはメッキとブラックのコンビを採用し、ロアグリルはブラックアウト化。
メッキで豪華さを演出しつつヘッドライトのレンズカバーをブラックに、リアの車名ロゴもスモーク塗装処理され、フロントバンパーにはLEDフォグランプも装備など、豪華なスタイルになっています。
パワートレインは、1.8リッターハイブリッド、2リッターガソリンエンジンを用意。駆動方式は、ハイブリッド車は2WDのみで、ガソリン車は2WDと4WDが設定されました。
煌 IIIは外観がブラックなだけでなく、内装もピアノブラックで塗装されたセンターコンソールや専用シート表皮など、全体を黒で引き締めたクールな仕様になっています。
ヴォクシー 煌 IIIの価格(消費税込、以下同様)は290万9500から344万3000円です。
●ホンダ「ステップワゴン スパーダ」
FFベースのミニバンとして1996年に誕生したホンダ「ステップワゴン」は、実用的なハコ型デザインと乗用車のような操作フィーリングで、ファミリー向けのフレンドリーなミニバンとして人気になりました。
現行モデルは2015年にフルモデルチェンジした5代目ですが、ノーマル仕様のステップワゴンと、スポーティで迫力あるエアロフォルムの「スパーダ」が設定されています。
ステップワゴン スパーダは、専用の大型メッキグリルや複雑な造形のエアロバンパー、精悍なLEDヘッドライトを採用し、アルミホイールのデザインも専用です。
またボディ同色のサイドスカート(サイドシルガーニッシュ)も装着され、リアにはテールゲートスポイラーを装備するなど、かなりスタイリッシュな外観を実現しました。
さらに、ダーククロームメッキなど上級装備を追加した「スパーダ クールスピリット」もラインナップしています。
内装においては、シート表皮に撥水撥油加工された「ファブテクト」を採用。油汚れや飲み物などをこぼしてもシートに染み込むことなく掃除できるようになっている点は、ファミリーに優しいミニバンだといえそうです。
パワートレインは、1.5リッターターボエンジンと2リッターハイブリッド「e:HEV」の2機種を設定。駆動方式は、ターボ車が2WDと4WD、ハイブリッド車が2WDとなっています。
なお、ステップワゴン全車に安全運転支援システム「Honda SENSING」が標準搭載されていますが、ハイブリッドモデルには渋滞追従機能を追加した「ACC(アダプティブクルーズコントロール)」も搭載されているなど、先進安全技術も充実しています。
ステップワゴン スパーダの価格は292万500円から364万1000円です。
●日産「セレナ e-POWER ハイウェイスター」
現在のミニバン市場は、高級ミニバンのトヨタ「アルファード」が席巻していますが、充実した装備と時代を先取りしたエコ技術で善戦するのが日産「セレナ」です。
もともとはキャブオーバーの1BOXである「バネットコーチ」の後継モデルとして、「バネットセレナ」の車名で1991年に登場しました。
現行モデルは2016年にフルモデルチェンジした5代目モデルで、運転操作支援システム「プロパイロット」など、魅力ある装備を充実させることで人気を確保しています。
ノーマル仕様とともに、エアロパーツで武装した「ハイウェイスター」をラインナップしていますが、2019年にマイナーチェンジを受け、ハイウェイスターの「Vモーション」はさらに大型化するとともに、足元は16インチ(ノーマル系は15インチ)タイヤを装備しました。
セレナ ハイウェイスターの最大の魅力は、メーカー純正のエアロパーツを装着したチョイワルなルックスながら、中身は先進の安全装備テンコ盛りというところでしょう。
パワートレインは2リッター+モーターのスマートシンプルハイブリッドに加え、1.2リッターエンジンで発電した電気でモーターを駆動する「e-POWER」を用意しています。
駆動方式は、スマートシンプルハイブリッド車は2WDと4WD、e-POWERは2WDのみです。
なお、スマートシンプルハイブリッド車は8名乗車ですが、e-POWERは7名乗車となります。
セレナ ハイウェイスターの価格は275万8800円から380万9300円です。
■ミニバン的な使い方ができるハイトワゴンのクールなモデル
●スズキ「ソリオ バンディット」
軽自動車だけでなく、良質なコンパクトカーを作り続けているスズキですが、そのなかでもハイトワゴン系は得意分野といえます。
そんなスズキのコンパクトカーのなかで、見た目以上の使い勝手の良さで人気なのが「ソリオ」です。そしてソリオのなかでもクールなモデルが「ソリオ バンディット」です。
スズキ「ソリオ バンディット」
ハイトワゴン系は「ミニミニバン」や「コンパクトミニバン」とも呼ばれたジャンルで、3列シートでなくても使い勝手の良さはミニバンに準じているといっても過言ではないでしょう。
現行モデルのソリオは2020年にフルモデルチェンジした4代目ですが、2代目の派生車として誕生したソリオ バンディットは現行モデルで3代目です。
ソリオ バンディットは、内外装を専用装備とすることで、独自の世界観を作り出しています。
外観は黒を基調としつつ、大型のグリルと上下分割式の薄型ヘッドライトで精悍さをプラス。ボディカラーにもこだわり、ルーフをブラックにした2トーンモデルなど全11色から選ぶことが可能です。
内装も黒とブラウンをバランスよく配色することで高級感のあるインテリアを実現。最大165mmスライド可能なリアシートを備えています。
ソリオ バンディットは2列シートなのでミニバンのような多人数乗車は難しいですが、全長3790mm×全幅1645mm×全高1745mmというハイトワゴンらしい扱いやすさと、全高の高さを活かした広い室内など、ミニバンの長所を持ち合わせています。
パワートレインは1.2リッターハイブリッドで、駆動方式はFFと4WDが選べます。
ソリオ バンディットの価格は200万6400円から213万1800円です。
●ダイハツ「トール カスタム」
小型車でありながら、軽自動車並みの取り回しの良さと広い居住空間を実現したハイトワゴンがダイハツ「トール」です。
トヨタとスバルへもOEM供給しており、それぞれ「ルーミー」、「ジャスティ」として販売されています。
トールはノーマル仕様とカスタム仕様が用意され、基本コンポーネンツは一緒ながら、異なるフロントフェイスで差別化を図りました。
外観のデザインは、ノーマル仕様のトールは横方向に伸びるアッパーグリルのみをメッキ化&ロアグリルはブラックアウト化したハニカムデザインとするのに対し、トール カスタムは一体化した大型のメッキグリルを採用。
また内装も黒を基調としながらブラウン系の配色で柔らかさを感じさせるノーマル仕様に対し、カスタムはマットシルバーを組み合わせて高級感を演出しました。
トール カスタムは、全長3705mm×全幅1670mm×全高1735mmとコンパクトで、とくに全長の短さは取り回し性の良さに繋がり、最小回転半径4.7mを実現しています。
通常のミニバンでも大きすぎると感じる初心者や熟年ドライバーにとっては、この扱いやすさは大きな魅力となるでしょう。
パワートレインは、1リッターガソリンと同ターボの2種類で、駆動方式はガソリン車が2WDと4WD、ターボ車が2WDのみの設定となっています。
また、ダイハツの予防安全機能「スマートアシスト」は、トール カスタムには全車速追従型ACC(アダプティブクルーズコントロール)が標準装備されるなど、オプション要らずの充実した内容になっているのも嬉しいところです。
トール カスタムの価格は191万4000円から209万円です。
※ ※ ※
最近はSUVが人気を集めていますが、もっともスペース効率にこだわり実用性を高めたジャンルであるミニバンも注目されています。
ただし、ミニバンはそのボディの大きさ(対面積)や重心位置の高さゆえに、風の影響やコーナリングでセダンやSUVよりも不利になってしまうのも事実。見た目だけでなく運転もスマートさを心がけたいものです。
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