全長5m級SUVトヨタ「ハイランダー」中国では「クラウン」名称も!? 人気SUVの日本導入はないのか
くるまのニュース / 2021年4月14日 7時10分
トヨタがグローバル市場で展開する「RAV4」、「ハリアー」、「ハイランダー」は同じプラットフォームを用いた兄弟車です。しかし、日本ではハイランダーのみ未発売となっていますが、日本での販売はあり得るのでしょうか。
■トヨタSUV三兄弟、なぜ「ハイランダー」は日本に来ない?
近年、トヨタのグローバル市場を支えているといっても過言ではないのが、TNGAプラットフォーム「GA-K」を採用したSUV三兄弟「RAV4」、「ハリアー」、「ハイランダー」の3台です。
日本市場では、2019年4月にRAV4、2020年6月にハリアーが発売されていますが、ハイランダーは北米、欧州、中国など主要市場で展開されるも日本では未発売となります。
トヨタのSUV三兄弟は、北米市場において2018年にRAV4(中国名:ワイルドランダー)、2019年にハイランダー、そして2020年にヴェンザ(日本名:ハリアー)が登場。
また、ハイランダーは中国で「クラウンクルーガー」という車名でトヨタ第一汽車が「上海モーターショー2021」で正式発表することを明らかにしています。
それぞれ北米、欧州、中国などの国や地域で大ヒットを記録するなど高い人気を誇るモデルです。
RAV4やハリアー、ハイランダーは同じプラットフォームを用いているものの、パワートレイン構成やボディサイズが異なります(排気量などは国や地域によっても異なる)。
RAV4(日本仕様)は、ガソリン車とハイブリッド車・プラグインハイブリッド車を設定しており、ボディサイズは全長4600mm-4610mm×全幅1855mm-1865mm×全高1685mm-1690mmです。
ハリアー(日本仕様)は、ガソリン車・ハイブリッド車を設定し、全長4740mm×全幅1855mm×全高1660mmのボディサイズとなり、RAV4と共に日本ではミドルサイズSUVに分類されています。
一方で、日本で未発売となるハイランダー(北米仕様)は、ガソリン車とハイブリッド車を設定して、全長4950mm×全幅1930mm×全高1730mmと、全長5m近いボディサイズに3列シートを設定するなど、日本市場ではマツダ「CX-8」に近いモデルです。
このように同じ三兄弟といいつつも異なる個性を持っているRAV4/ハリアー/ハイランダーですが、それぞれの世界観についてトヨタの担当エンジニアは次のように話しています。
「RAV4/ハリアー/ハイランダーは、同じプラットフォームですが、それぞれテーマを持っています。
RAV4は、『これぞSUV』というテーマや『RAV4の4は4WDの4』ということもあり、ずば抜けた4WD性能を持つことを特徴として世界初のダイナミックトルクベクタリングAWDを採用しています。
ハリアーは、RAV4やハイランダーといった王道のSUVでは無い、独自のモデルとして開発して、両車で培ったノウハウを一切捨てて、SUVを超えたSUVを目指して作りました。
そして、海外で展開しているハイランダーは、女性が扱うことを意識しています。
北米でのハイランダーは、奥さんが子どもを2列目や3列目に乗せて学校に送迎して、自分はそのまま仕事に向かうという使い方もあるため、移動の部分にウエイトを振っています」
※ ※ ※
また、ハイランダーの日本導入に関してトヨタは「日本ではサイズが大きすぎることもあり、導入は未定」と説明しています。
■ハイランダーは気になる? ユーザーの反響は?
海外にはハイランダーと同じようなパッケージを持つSUVが多く存在します。
スバル「アセント」やホンダ「パイロット」、日産「パスファインダー」などがそれにあたりますが、ハイランダー同様に日本での販売はおこなわれていません。
では、ユーザーからはどのような反響なのでしょうか。
RAV4やハリアーを扱うトヨタの販売店は次のように説明しています。
「現在は、ハリアーの人気が好調ですが、RAV4も発売当社は物凄く人気がありました。当店では、『ライズ』や『ヤリスクロス』というコンパクトSUVや、RAV4・ハリアーのミドルサイズが人気です。
一方で「ランドクルーザープラド」は、一定数の販売台数を維持していますが、サイズが大きめなことや、価格帯が上がることなどでコンパクト、ミドルよりは多くの台数は出ません。
ハイランダーに関しては、ニュースなどで取り上げると、それを見たお客さまから日本での発売に関する問合せを頂くことありますので、ある程度の需要はあるのかもしれません」
また、スバルの販売店では「海外向けに3列シートを持つアセントがあります。度々ネットなどで取り上げるとお客さまから『日本では販売しないのか』というお声をいただきます」と説明しています。
RAV4&ハイランダー&ハリアーは実は三兄弟だった!? その関係性とは?
国産唯一の3列シート専用車となるCX-8を販売するマツダの販売店は次のように説明しています。
「2017年12月に発売された当初、ミニバンに代わるモデルとして話題となったほか、他社を含めてさまざまなお客さまから多くの関心を寄せられました。
サイズが大きいこともあり、爆発的に売れるというモデルではありませんが、順調に販売台数を伸ばしていますが、最近ではやや伸び悩んでいる印象もあります。
元々、3列SUVというコンセプトに加えて、高級感のあるモデルでしたが、ある程度販売が続くとそのあたりを求めるお客さまに行き渡った印象があり、最近ではコンパクトな『CX-30』やミドルサイズの『CX-5』が堅調な販売となっています」
※ ※ ※
近年、国内外の自動車メーカーは、海外ならび国内市場でSUVのラインナップを拡充させています。
国内にでは、コンパクトSUVが増えるとともに販売も好調ですが、その反動なのかボディサイズが大きめのSUVは爆発的人気とはいかないようです。
こうした要因もあり、程よいボディサイズかつ異なる個性を持つRAV4とハリアーのみを国内で販売するという状況が続いているといえます。
今後、3列SUV需要が拡大する可能性があれば、グローバルで展開されるハイランダーも日本導入は大いにありえますが、現時点では難しいかもしれません。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
マツダCX-80新車情報・購入ガイド ラグジュアリーSUVの極みへ!
CORISM / 2024年9月2日 20時40分
-
マツダ新型「“8人乗り”SUV」初公開! 大排気量「直6」も搭載! 今秋発売の「シーエックス エイティ」は“シックスティ”とどう違う?
くるまのニュース / 2024年8月30日 9時25分
-
ニューモデルはSUV多し!? トヨタは全長5m級の新型「ワゴンSUV」発売! ホンダ・マツダ・スバルの新型モデルを大予想!
くるまのニュース / 2024年8月29日 17時10分
-
ホンダが新型「“高級”SUV」公開! トヨタ「ハリアー」サイズの“美麗ボディ”が超カッコイイ! 10速AT搭載&顔面更新の「RDX」登場
くるまのニュース / 2024年8月28日 22時10分
-
全長5.1m&8人乗りで“約546万円”! マツダ新型「3列シートSUV」発表! ランクル超える「“超大型”サイズ」! 流麗デザインがカッコイイ「CX-90」米で発売
くるまのニュース / 2024年8月27日 13時10分
ランキング
-
1226kmを走破「世界一超人の91歳」その驚く肉体 20年間食べ続けてきた「食事メニュー」を公開
東洋経済オンライン / 2024年9月23日 10時0分
-
2お財布も「ETCカード」も忘れて「高速」乗ったらどうなる!? つい「うっかり」が大ごとに? 二度と経験したくない「一部始終」とは
くるまのニュース / 2024年9月23日 7時10分
-
3年齢のわりに老けて見える人は「化粧水」を間違えている…潤うどころか肌をヨボヨボにする「危険成分」の名前
プレジデントオンライン / 2024年9月22日 17時15分
-
4キレる妻に「そうだね、わかるよ」とヘタな共感はNG。「ちょっとトイレ行ってくる」が有効だと、ひろゆきが考える“ズルい”言いまわし
日刊SPA! / 2024年9月23日 8時46分
-
5現在使用しているエアコンのメーカーランキング! 2位「ダイキン」、1位は?
オールアバウト / 2024年9月22日 17時15分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください