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「一利なし」燃費・排ガスステッカー貼付廃止の流れに歓迎の声広がる!「嫌だった」何%?

くるまのニュース / 2021年4月25日 18時10分

新車に貼り付けられる燃費基準達成/低排出ガス車ステッカーについて、ユーザーはどのように感じているのでしょうか。SNSユーザーの意見を調査しました。

■貼り付けが「すごくイヤ」と回答した割合は6割近くを記録

 クルマのリアガラスに貼り付けられる燃費基準達成/低排出ガス車ステッカーについて、貼り付けを廃止する動きが出始めています。環境性能が優れたクルマであることを示すこれらのステッカーについて、一般ユーザーはどのように感じているのでしょうか。

 燃費基準達成ステッカーは、そのクルマがある年度の燃費基準に対してどの程度達成しているのかを示すステッカーで、「●●年度燃費基準 ●%達成車」などと書かれます。
 同様に、低排出ガス車ステッカーもある年度の排出ガス基準をどの程度達成しているのかを表します。ボディの目立つ場所として、基本的にはリアガラスに貼られます。

 ステッカーをこれまで貼り付けしていた目的について、国土交通省の担当者に聞いたところ「環境に優しいクルマを一般ユーザーの皆さまに認知してもらうためで、新車に貼り付けることで、周知を図る目的がありました」という回答でした。

 ボディへの貼り付けを廃止したメーカーが 出てきた経緯としては、2020年12月下旬に経済産業省から令和3年度税制改正に関する情報が発表され、その際に両ステッカーの表示についてボディに貼り付けるか、あるいはホームページ・カタログに掲載するかの選択制になる旨の通達がメーカーに出されました。

 そのためカタログ表記のみという選択をするメーカーが出てきたものと見られます。

 トヨタは公式ウェブサイトで2021年3月末をもって貼り付けを廃止したと表明しているほか、ホンダおよび日産の広報担当者に聞いたところ両社とも「新車への貼り付けをやめる方針です」と説明します。

 そんななか、ユーザー燃費基準達成/低排出ガス車ステッカーについてどう思っているのでしょうか。

 今回、くるまのニュースでは2021年4月8日から16日にかけて、燃費基準達成/低排出ガス車ステッカーに関するアンケートを実施。SNSユーザーの生の声を調査しました。

 まず、燃費基準達成/低排出ガス車ステッカーが納車時から貼り付けられていることがどのくらい気になるかについて、「すごくイヤ(すごく気になる)」「まあまあイヤ(まあまあ気になる)」「それほどイヤではない(それほど気にならない)」「まったくイヤではない(まったく気にならない)」「その他(自由記述)」の4択で聞いたところ、すごくイヤが半数を超える59.2%を記録。

 そして、まあまあイヤ(16.9%)、それほどイヤではない(12.7%)、まったくイヤではない(9.9%)、その他(1.4%)と続く結果となり、多くの人が燃費基準達成/低排出ガス車ステッカーに否定的な印象を持っていることがわかりました。

 貼り付けがイヤだというユーザーに理由を聞いたところ、「クルマのデザインに合いません」「貼られていてメリットがないからです」「そのクルマの環境性能を知っていて購入したのだから、ほかの人に見せても仕方がないと思います」「(最新のクルマの)環境性能が良いのは当たり前なので、それをアピールする時代ではありません」という声が寄せられました。

 また、「露天駐車だとこうしたステッカー類は数年でボロボロになってしまいます」と指摘する意見もありました。

 一方、貼り付けられていてもイヤではないというユーザーからは「あまり気にしたことがありません」「周りのクルマにも貼られているので気にしません」「どちらかといえばいりませんが、わざわざ剥がすほどの気持ちにもなれないです」という理由が寄せられました。

■ステッカーを廃止するメーカーに対する評価は?

 次に、公式ウェブサイトで廃止を表明したトヨタをはじめ、廃止の動きを見せる各自動車メーカーの動きについて同評価するかを「とても評価する」「まあまあ評価する」「あまり評価しない」「まったく評価しない」の4択で聞きました。

リアガラスに貼り付けられる燃費基準達成/低排出ガス車ステッカーリアガラスに貼り付けられる燃費基準達成/低排出ガス車ステッカー

 その結果、とても評価するという回答が76.1%を記録。まあまあ評価する(19.7%)、あまり評価しない(2.8%)、まったく評価しない(1.4%)と続き、多くのユーザーが歓迎していることがわかります。

 そして燃費基準や排出ガス基準の達成具合が「エコカー減税」と関係があることについて、どれくらい知っているかを「良く知っている」「まあまあ知っている」「あまり知らない」「まったく知らない」の4択で聞いたところ、良く知っているという回答が50.7%、まあまあ知っているという回答が40.8%で、2つをあわせると90%以上を記録。

 あまり知らない(2.8%)、まったく知らない(5.6%)を大きく上回りました。

※ ※ ※

 前出の国土交通省の担当者は、ステッカーの掲出をボディへの貼り付けとホームページ・カタログへの表示の選択制となった要因として、ステッカーが最終的に劣化で見えなくなってしまうことも考慮したと証言します。

 また、アンケート回答者のひとりは「エコカー減税が開始された頃はそれなりに意義があったと思うが、いまとなっては必要性を感じません」と意見します。

 自動車メーカーやユーザーの環境意識が高まったことによって、燃費基準達成/低排出ガス車ステッカーの立場や役割も変化していったのかもしれません。

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